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【検証】iPad Proで6年間絵を描いた感想

iPad Pro11インチを6年間使った感想


結論

メインで使うのはやめた方が良い!
と、またしても何の説明もなく結論を述べましたが
その理由を詳しく解説していきます。

購入編

私は2018年にiPad Pro 11インチ(第一世代)を購入しました。
それまでは板タブで絵を描いており、ずっと液タブが欲しいと思っていたのですが、当時の液タブの相場は2~30万くらいでとても趣味レベルで
絵を描いている私が手を出せるモノではありませんでした。

そんな時、iPad Proというのが登場して同時にApple Pencil第二世代
出たことでどうやらイラストが物凄く描きやすく、
液タブ要らず!みたいなレビューを多数見ました。
iPad Proの価格も10万前後でApple pencilも併せて12万くらいだったので
液タブに比べたらだいぶ安価に手に入ると思い購入を決意しました。

iPad Pro第一世代のサイズは11インチと12.9インチがあり、
画面サイズが大きい方が絵が描きやすいのですが、
当然その分、値段が張るのと携帯性は11インチの方が良いというのを見て
初めてのiPadなので様子見を兼ねて安い11インチを購入しました。
しかしこれが最大の過ちでした

使用編

晴れて板タブからiPadに乗り換えたわけですが、
6年前なのでよく覚えておらず、苦戦した記憶が無いので
おそらくすぐに描き心地は慣れたと思います。
使用しているイラストソフトは主にClip studioです。
板タブの頃から愛用しております。

まずこのクリスタですが、iPad Pro11インチだと
画面がギュウギュウになります。

ClipStudio

左にツールなど、右にレイヤーなどを配置すると
メインのキャンパスが物凄く小さいです。
一枚絵のイラストを描く分にはギリギリ描けますが、
漫画は正直地獄のように描きづらいです。
これでよく6作品も描いたと自分でも思います。
しかし、世の中にはiPhoneでも繊細なイラストを描いたり
漫画を描けるクリエイターもいるので、
一概に万人に共通して描きずらいと断言できませんが
少なくとも私は6年使用しても今だに辛いと感じていますw

それと私はクリスタをメインで使っていますが
Procreateという有料アプリ(現在買い切り¥2,000)をサブで使っています。

Procreate

このペイントアプリはクリスタと違って
かなりシンプルな機能で画面を広々と使えます。
描画もクリスタより滑らかに描けるので直感的に描きたい人には
おすすめのアプリです。
(iPadでイラストを描いてる人はクリスタより
Procreateを使う人の方が多い気がします)
では何故サブで使っているかと言うと、やはりクリスタより機能が少ないのでどうしても長年クリスタの多機能性に慣れてしまい
プロクリエイトでは物足りずサブで使用しています。

使用用途はラフ、下書きのような直感的に描きたい時には
プロクリエイトを使用しています。
プロクリエイトで描いたデータをPSDで書き出し、クリスタに移行して
ペン入れ、塗りなど細かい調整して
完成させるという手順で作業しています。

携帯編

iPadが液タブに大きく軍配を上げられる一つとして携帯性があります。
私はこの携帯性も考慮して11インチを選んだので色んなところに携帯して
イラストを描きました。カフェ、ファーストフード店、ファミレス、野外、ワークスペース、即売会のブースで暇な時にiPadで次回作の原稿を描いたり。狭いカウンター席でもイラストが描けるので便利です。

ですが、私の描いているジャンルが成人向けのため
なかなか公共の場で描けない事が多かったですw
なので画面を暗くしたり、ギリギリ見られても問題無い
ラフ・下書きなど、常に人目は気になってしまいました。
結局外では集中して作業できないので職場や自宅に
iPadを据え置きして作業しています(iPadの魅力を消しています…)

そういう点を除けば、iPadを持ち運び気晴らしに色んな場所で
本格的なデジタルイラストを描けるというのはiPadの最大の魅力なので
描いている絵を人に見られても気にならず、
色んな場所で絵を描きたい人にはオススメできます。

機材編

私がiPad Proでイラストを描く際に使用している機材類をご紹介します。

私の作業環境

これが私の作業環境です。
右の黒いのは中指、人差し指、親指が空いている手袋です。
確かダイソーに売っていました。液タブで描く人もよく使っています。
画面に指が直に触れないようにしているのと、
触れても反応しないよう付けています。(たまに反応する)
Apple Pencilにはシリコンカバーを付けています。
裸のままでも使えますが、何となく付けてますw

3E-BKY6-BK

キーボードは3E-BKY6-BKという
折りたたみ式のキーボードを使用しています。
液タブやiPadでイラスト描く人は左手デバイスやテンキーを左手に配置してショートカットに割り当てて使用したりする人が多いと思いますが、
私はそれだとショートカットキーが物足りずキーボードを使用しています。
本当は左手デバイスの方がスマートでコンパクトに収まるのですが、
どうにも慣れず携帯性に優れた折りたたみキーボードを使っています。
タイピングがメインではないのでキーが小さくてもまぁまぁ使えます。
(漫画でセリフを入力するときは苦戦していますが)
しかし、本記事を書いている3日前にこのキーボードの
スペースとCのキーが反応しなくなりました・・・
実はこのキーボードは数年前も一部のキーが反応しなくなり、同じのを買い替えたので今回もまた同じのを買い換えようと思いましたが、
すでに廃盤になっておりAmazonでとんでもない高値で売られていたので
(購入時は3,000円くらい?)
別の折りたたみキーボードを買い換えようと思っています。

ニトリのタブレットスタンド

スタンドはニトリで売られていたタブレットスタンドです。
価格は1,000円ほどですが、携帯性に優れており重宝しております。
角度は6段階調整できます。私は一番なだらかな角度で使用しています。
最近購入したニトリに行ってみるとまだ売っていました。

ダイソーのケース

持ち運びはこちらのケースに入れています。
確かダイソーで500円でした。
安価ですが数年使っています。
iPad Pro本体、キーボード、スタンド、一式収納できます。
表面は硬いので耐久性もそこそこあるかと。
(持ち運ぶ際はバッグなどに入れてますが)

さいごに

以上がイラスト制作、漫画制作の用途でiPad Pro11インチを
6年間使った感想です。
携帯性などメリットもありますが、やはり一番大きいのは
画面が小さいという大きなデメリットがあるので、
これをメインにイラスト制作、特に漫画制作はキツいです。
私は6年使用しましたが慣れませんでした。
画面が小さいので肩や首が痛くなるのでこのまま使い続けると
健康に支障が出そうなので早々に液タブに乗り換えようと考えています。

それと、購入編の冒頭で
「初めてのiPadなので様子見を兼ねて安い11インチを購入しました」
と私は述べているように当初はiPhone感覚で定期的にiPadを新型に
買い替えるつもりでしたが、近年iPad Proはどんどん価格が跳ね上がり
もはや液タブレベルの高級品になって手が出せなくなりました。

しかし逆に、液タブの方がどんどん安価なモデルを
色んなメーカーが発売するようになって手頃な価格で手に入るように
なったので次は液タブを購入したいと思います。

iPad Proはサブ機として気晴らしにカフェやワークスペースに持ち運び
作業するのが一番良い使い方だと思いました。

ではまた。

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