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サック地蔵

昔 昔
ある大晦日の夜の事でした

街で笠を売るお爺さんは
とても困っていました

👴「明日は正月だというのに、神様にお供えする餅も野菜も何もない…笠を売って、せめて米だけでも買って帰らねばのぅ…」


雪の降りしきる朝
お爺さんはお婆さんの作ってくれた笠を持って街へやってきたのですが
笠はひとつも売れませんでした…


仕方なくお爺さんは笠を持って
帰路につく事にしました
雪の降り積もる道を
ザッ…ザッ…と足音をたてながら
帰って行きました

街からだいぶ離れた頃に
ポツン、ポツンと立っているのが見えました

そう…
六地蔵です

しかし
朝見たお姿とは違い
お地蔵様達は頭から雪を沢山被っていました


👴「おや、なんて寒そうにしておられるのか…お!?そうじゃ!」

お爺さんは笠の入った風呂敷をほどくと
お地蔵様にひとつずつ被せていきました


👴「お地蔵様、売れ残りで悪いんじゃが、この笠でも被ってくだされ」


ところが、笠は五つしかありませんでした
ひとつずつ被せていくと最後のお地蔵様の分がないではありませんか…

困ったお爺さんは自分の懐に手を入れると
そっ…とある物を取り出し
最後のお地蔵様に被せました

👴「お地蔵様、ワシので悪いんじゃがこれでも雪はしのげるじゃろう…」


それは
衛生サックでした…


👴「婆さん、がっかりするじゃろうなぁ…」


正月用にと大事に取っておいた『衛生サック』でした

それからお爺さんは家につくと
今日の出来事をお婆さんに話しました
すると、お婆さんはお爺さんが思っていた以上にカンカンになって怒り始めました


👵「はっ???爺さん、それはどういう事だい!?」


👴「あ、いや…その…」

👵「笠は構わない、構わないよ?しかし衛生サックは落とすんじゃないよ!失くすんじゃないよ!とあれ程、念を押した筈なのに!」


👵「それがなんだい!お地蔵様の頭に被せてきただって!??」


👴「婆さんや…それは悪かった…じゃが、ワシらは夫婦なんじゃし、サックはいらないかと…」


👵「病気でも移ったらどうするんだい!!」


👴「びっ、びょう…( ̄□ ̄;)!!」


👵「もう正月はしないからね!!」

バンッッ!!!←扉を閉める音

そういうとお婆さんは部屋を出ていきました


👴「年に一回の楽しみが…」


●| ̄|_  ……ガックシ

実はお爺さんはお婆さんに信用されていませんでした

その夜の事

二人別々の部屋で寝ていますと家の外で雪の中を歩く足音が聞こえました

ザッ、ザッ、ザッ…


ザッ、ザッ、ザッ…  ザッ…


その足音はお爺さんの家の前に来るとピタッと止まったのです
そして

ドサッ!!


何かを下ろす音が聞こえ
再び歩いて離れていく足音が聞こえました

お爺さんとお婆さんは
その足音が小さくなってから
そおっと扉を開けて外を覗いてみました

すると…

なんとお地蔵様達が雪の中を歩いて行く後ろ姿が見えたのです!
一番後ろには
お爺さんのサックを被ったお地蔵様が見えました

そして二人の足元を見ると…


👵「あれまぁ!!」


👴「婆さんや!これは…TENGAじゃないか!?」

なんとそれはアダルトグッズが山程積まれているではありませんか!?

👵「お爺さんや!私が欲しかった10パターンの振動から選べるスーパーマグナムZブラック*もありますよ!」
*「金のチンコ 銀のチンコ」参照


👴「お、こっちには電動コケシならぬ電動地蔵もあるんじゃな!流石はお地蔵様が持ってくるグッズじゃ!!」

そうして
沢山のアダルトグッズに囲まれた二人は満足のイクお正月を迎えられたという事です


めでたし
めでたし


め…めでた…ヽ( ;゚;ж;゚;)ノブッ


(笑)(笑)(笑)

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