ひろゆきがSIerについて語った記事を見て語ってみる
この記事は、SIer脱出を語る Advent Calendar 2019の15日目の記事です。
https://qiita.com/advent-calendar/2019/sier
もう一年も前の記事の紹介になりますが、ひろゆき氏が以下の記事で語っています。
SIerって本当にヤバいの? ひろゆきが語る、業界ごと沈まないためのキャリア戦略
https://type.jp/et/feature/8390
今回は上の記事を2019年の年の瀬に改めて読み、感じた事をまとめます。
ひろゆき氏が語るSIerのヤバさ
ビジネスモデルのヤバさ
他社にものを納品するビジネスモデルの会社は、同じような企業がたくさんある中での競争になるから、その競争に勝つためにはどうしたってコストを削減せざるを得ない。コストを削減すれば、当然給料も安くなる。それをしなければ競争に負けて潰れるだけ。
昔は今ほど個人で開発したサービスが一発当たり、そのまま起業と言うモデルが多くなく、金融・物流・医療など業界のIT化を進めていけばお金が稼げた時代だったのかなと思います。
SIerというビジネスモデルの最大の問題は、本質的には内需を食い合う業種であり、品質がさほど変わらないのであれば最終的にコスト競争をするしかなくなるという点であると謳っています。
真っ当な意見であるし、人月という言葉が浸透し個人の技量の差を発揮し辛いシステムだと思います。
→信頼度が人ではなく会社に依存するため
技術者のスキルアップの場としてのヤバさ
SIerにいるエンジニアは、工夫する機会にも恵まれないですよね。自社サービスだと「こう書いた方がリソースコストが下がる」とか、「こっちの方がユーザーさんが喜ぶんじゃないか」とか、いろいろ考えてものを作るじゃないですか。世に出した結果うまくいかなかったら、どうすればうまくいくかを自然と考える。でも、SIerにはそのインセンティブがありません。仕様書通り作らなくちゃいけないし、すごく優秀なアルゴリズムを組んだところで評価もされない。だから、工夫できなくなるんです。
悲しくなりますが、真理だと思います。
他社に物を納品する以上、貰えるお金が決まっている。
だから、節約上手な事が評価される。
納品するシステムを依頼以上の物に仕上げ、大きく当たった所でSIerの利益には繋がらない。
SIerとなった新卒の悩みに、尊敬出来る上司が少ないという物が挙げられる会社は多いと思いますが、上司は技術上手ではなくやりくり上手になっており、学生が思い描く技術者の姿とは異る物を求められるのです。
ひろゆき氏からのアドバイス
ひろゆき氏は、大きく4つのアドバイスを提示しています。
1.外部環境を正確に知るために行動せよ
2.スキルそのものより、必要なスキルを都度身に付けられる好奇心を持て
3.転職は繰り返してもいい。どんな環境でも馴染める人の方が価値がある
4.小さくてもいいから、自分の力でお金を稼いでみよう
詳細は記事を読んでいただきたいですが、僕個人の感想としては以下メッセージを受け取りました。
SIerで長く勤めると視野が狭くなり、自分一人で生きていく力がつかない。
技術に貪欲であり続け、その技術がどうすれば価値を生むかを真剣に考えよう。
まとめ
技術の進歩はとても早いですが、SIerを取り巻く環境・ヤバさは何年も変わっていない様に思えます。
変わりゆく業界のはずなのにSIerだけ変わらない(様に見える)
それが、ヤバさの根源なのかもしれません。
変わらない環境を嘆いてばかりでは、自分すら、何も変わらなくなってしまうので、危機感を持って生きていこうと思います。
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