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2023セレッソ大阪前半戦プレイヤーレビュー① GK&DF編

どうも、Masyuです。

先日の神戸戦に勝利し、現在の時点で同じ17試合を消化する首位の横浜Fマリノス勝ち点7差の暫定6位で、シーズンを折り返した我らがセレッソ大阪。

開幕3戦未勝利になった時期から考えると、優勝が狙えるところまで来れたのは正直考えられませんし、あのとき適切な評価を受けられていなかった選手たちには本当に頭が下がるばかりです。(特にレオ。全然ダメじゃんって初期は言われてましたよね。)

前半戦の17試合で多くの選手が出番を得て、掴んだ選手もしくは惜しくも序列を落とした選手がいるなど、例年以上に動きの激しい半期でした。

ということで、前半戦の振り返りをやっていこうと思います。
セレサポみんなで良かった選手は称えて、あまり振るわなかった選手には励ましの言葉を胸に抱いて(もしくはSNSで議論して)、後半戦も応援していきましょう!

それでは第一弾、GK&DF編です!

この前半戦レビューシリーズは9回構成の予定です。
①プレイヤーレビュー GK&DF編
②プレイヤーレビュー MF&FW編 明日投稿予定!
③レンタル組ウォッチ 丸橋祐介編
④レンタル組ウォッチ 西川潤編
⑤レンタル組ウォッチ 山田寛人編
⑥レンタル組ウォッチ 中島元彦編
⑦レンタル組ウォッチ 松本凪生編
⑧レンタル組ウォッチ 藤尾翔太編
⑨レンタル組ウォッチ 澤上竜二編
ぜひ全て御覧ください!


MF&FW編はこちら!

GK

キム ジンヒョン

開幕2節を怪我で欠き、あまりの存在の大きさを知らしめた正守護神。もはや語ることがない。
特段衰えを見受けられず、まだしばらくは他の選手がセレッソのゴールマウスを守っていると違和感を感じ続けるでしょう。
とはいえ、鼻骨を骨折しても序盤戦なのに強行出場させる(マリノス戦)という状況は好ましくないと思うので、他のGK陣の奮起には期待です。
ハンビンが出場した試合では安定したシュートストップを見せてくれていますが、中距離パスの安定感・最後尾にいることの安心感はやはりジンヒョンならでは。特に超絶収められるレオが交代したあとの終盤は、落ち着いて足元から繋げるジンヒョンの存在の大きさを感じますね。
兎にも角にも無理せず、早く戻ってきてほしいですね。

ヤン ハンビン

開幕当初は日本語でのコーチングというところを懸念されてか、ジンヒョン離脱時にも先発の機会を清水に譲る形になっていましたが、ルヴァンカップグループステージ・アウェイ FC東京戦でデビュー。ピンチこそ少なかったですが、安定したパフォーマンスを見せてくれています。
ジンヒョンに比べて、繋ぎの部分で「どこに出そうかな」と少し探してしまってスピード感を損なう場面やクロス対応がパンチングになりやすい(ボールの予測?キャッチング能力?)、中距離以上のパスの精度が低い、という面も見て取れますが、想像以上にはその精度もいいですし、何よりセービングについてはジンヒョンと争えるハイレベルな選手であることを示してくれています。
ヨニッチが戻ってきた時に外国人枠の兼ね合いでベンチには清水が入ることも多くなるでしょうが、切磋琢磨してレベルアップして欲しいです。

清水 圭介

ジンヒョンの怪我で出場機会を得た開幕2戦こそ、そこまで悪くないなという印象でしたが、LC京都戦で大きく評価を落としてしまいました。
その開幕2戦ではサイドの選手に直接付けようという意識が昨年より見られたりと、監督の要望に答えるべく練習から頑張ってきたんだな〜ということが伝わっては来たのですが、やはりまだその精度はまだまだだなといった感じでした。
ミスが重なってしまった京都戦以降、ハンビンに序列で上回れてしまいましたが、ヨニッチの復帰などによってベンチ入りの機会はあるはず。

真木 晃平

ここまで出場機会&ベンチ入りなし。
偉大な先輩方から日々学んでいって欲しいです。

真木もいいキャラをしていて、みんなからイジられながら、プレー的にもいいモノをもっています。成長すれば、いいGKになると思います。

セレッソ大阪HP 清水圭介紹介ページより

清水(アイラブ圭介)からも評価されているようなので、天皇杯含めプレー機会に期待したいですね。

CB

鳥海 晃司

いよいよCBで最も外せない存在になった鳥海。
危ない!ってところに絶対います。本当に凄い。
一つ持ち出して、相手を引き寄せて空いたスペースに差し込むパスが他のCBの選手より格段に多く、一つ一つのプレーの余裕を感じます。
ヨニッチ不在の期間ではディフェンスリーダーとして試合中進藤と積極的にコミュニケーションを取っている姿も見えてとても心強い限りです。
2017年からの不在だった2021年を除いた5シーズンで大黒柱だったヨニッチは欠場した試合がわずか13試合。それ以外の試合は全てヨニッチがDFラインを統率していたと考えると、いきなりヨニッチの代わりにディフェンスリーダーをこなす鳥海、すごくないですか?
さすが「ハイライン・ハイプレス」をやってきた男は違うぜ!

マテイ ヨニッチ

最初の加入から退団までの4シーズンででリーグ戦で1試合しか欠場していなかった(それもターンオーバー)、超絶鉄人ヨニッチですが、今季は怪我で既に5試合を欠場しています。
今季、昨季より向上したように見えるのがサイドチェンジの意識。
ボランチを飛ばして大きく開いた山中や少し中に絞った為田へのパスの回数が増えている感じがします。
欠場した5試合で進藤が台頭し今までとは違う立場としてポジション争いに臨むことになりそうですが、ジンヒョンが32歳になった年にロティーナ就任を境にキックの精度と判断が格段に上達したように、ヨニッチもこれから一段と成長してほしいなと思います。

進藤 亮佑

この前半戦最大のサプライズでしょう。
ヨニッチの負傷で出番を得ると、アグレッシブな対人と冷静な判断を武器に鳥海とともに堅実なバックラインを築いています。
進藤のことをセーフティと表現する日が来ると思っていませんでしたが、西尾よりもリスク管理に優れているところが信頼を勝ち取っているポイントではないでしょうか。3シーズン目にして小菊セレッソのCB像に合わせてきました。
間違いなくキャリアは好転しつつありますし、ここが最大のチャンスだと思います。ヨニッチが復帰しても定位置を守り切って欲しいです。

西尾 隆矢

去年より立ち位置が難しくなっており、正念場を迎えていることには疑いの余地がありません。
今季は繋ぐこと・特に前につけることを強く意識していそうですが、そちらに意識が行きすぎて苦し紛れの縦パスが多い印象です。特に斜め前に出す縦パスが引っかかりまくりピンチを招いています。
パリ五輪に向けて焦る気持ちもあるでしょうが、プレー面もメンタルも焦らず、ポテンシャルは間違い無いので積み上げていってほしいです。

もしかしたら、もしかしたらですけど、五輪に向けて育成型レンタルもあるかもしれませんね。

山下 達也

キャンプ中から序列としては厳しく、そこからもチームとして彼に期待することも見て取れます。
しかし、今季初めての出場となった天皇杯二回戦では、相手のレベル感こそあれど危なげないパフォーマンスを披露。
現役最後の移籍かもしれないという中でセレッソに復帰してくれた功労者の彼にもトロフィー・シャーレを掲げてほしいです。

右SB

毎熊 晟矢

セレッソで日本代表に最も近い男。
特に右SBに戻ってからのここ数試合は出来ることの幅や判断の質が格段に向上している印象で、特に独力で低い位置から一枚外して前進できることはビルドアップが整備されていないチームの大きな力になっています。
判断の早さや数字さえついてくれば、代表入りも現実的にあり得るはず。
サイズのある右SBは菅原(179)、橋岡(185)と競合は多いですが、絶対的な存在がいるわけではないのでチャンスはありそうです。

松田 陸

開幕前、我々が全く予想していなかったであろう立ち位置になってしまっています。
キャンプ時点で「クルークスとはあまり合っていない」ということをTwitterでよく目にしましたが、ここまで公式戦で52分しか右サイドでコンビを組んでいない(リーグ戦はなんと7分のみ)ことを考えると、相当噛み合わせが悪いんでしょうね。
彼の一対一の対人の強さ、ゲームコントロール力は何事にも代え難いだけにサポーターとしても心苦しいシチュエーションですが、どこかのタイミングで必ずチャンスは来るはず。

石渡ネルソン

ユース時代でも右SBで出てましたが、今季初出場はボランチではなく、その右SBになりました。
これも急に決まったことだそうですが、期待以上の働きを披露。サイド際での縦突破はそんなこともできたんか?!って感じでした。おまけにセットプレーでの得点もついてきました。
とはいえ、日本を代表する人材を育てるということを考えると同じサイズの右SBは割といる(例えば橋岡は同じ185cm)ので、ボランチとして育てたいところではある。
強化部長の梶野部長がチーム始動会見時にレンタルに出すことも割と柔軟な姿勢を持っている旨の発言をしたため、後半戦セレッソで戦うのか、それとも他クラブなのかは分かりませんが、一戦でも多く試合に出て、経験を積んでくれたらと思います。

奥田 勇斗

来年からの加入が発表されて1ヶ月も経たないうちにデビューを果たした大学生。
自身を「今までのサイドバックとは違ったタイプ」と称する彼はデビュー戦は押し込んでのクロスが2回ほど宇宙開発してしまうなどうまくいってないポイントもありましたが、かなり内側に立ち位置を取るなど早速その片鱗を見せてくれました。
来年が楽しみですね。

左SB

山中 亮輔

なんとも評価が難しい選手。
1対1は無闇に飛び込むことが減り、守備面は昨年から引き続き良くなってきていますが、今年は肝心の攻撃面の停滞感に目が行ってしまいます。
ビルドアップでは基本的には同サイドの裏抜けに合わせたロングボールか後ろに戻すか、と選択肢が少なく狙われどころになっていて、クロスの質も極端です。
とはいえリーグ戦4アシストは立派で、DFとしては鹿島の安西と並びリーグトップの数字。
また、ビルドアップの選択肢を増やすことにも意識を向けてそうかなというシーンも見られ、リーグ戦のダービーでは受ける場所の工夫や真横のボランチをうまく使っていこうという意志も見られました。
舩木はCBでの経験と内側でのプレー。丸橋は一人で抜いていける個人打開力。もはや「左足の質」だけでは出場機会を得られる時代では無くなりつつあります。山中はどこに第二の矢を見出すのか。後半戦、期待ですね。

舩木 翔

最後の最後で左SBの序列を大きく覆そうな活躍を見せてくれました。
今季始まって以来「山中、今あまり良くないな」と感じる瞬間も多かっただけにもう少し早く舩木に出番を…と思わなくはないですが、舩木もようやく仕上がってきたというところでしょうか。
明確に内でも外でもプレーできるのは山中との差別化ポイントで、外でのプレーを好むカピシャーバが序列を挙げてきているので舩木の出番も多くなっていきそうです。
また守備面でも昨年左CBをやったことが活きていそうでCBのカバーの精度は魅力的で、ヘディングの強さも他の選手にはないものを持っています。
とはいえ、昨季までの継続した課題であった出来のムラについては気になるところ。
彼も25歳。プロとして正念場の後半戦に挑みます。

大迫 塁

公式からの画像で一切発見されず、どこに行ったんだ?!という時期もありましたが、プロへの順応に苦しみつつも公式戦には2試合出場。
左SBでのプレーぶりですがそこまで偽SB的な動きをするわけでもなく、普通にそつなくこなすなといった感じ。
ボランチでトレーニングしてるとのことですし、丸橋復帰後は本格的にボランチでポジション争いしていくことになるのかな?
選手権で見せてくれた熱いプレーぶりはあまりセレッソにはなかったものだったので、あの気持ちを忘れずに今後も頑張ってほしいものです。

MF&FW編は明日、投稿予定です!
お付き合いよろしくお願いします!!

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