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御嶽山登山に使えそうなフリーきっぷ

マイカーでは、「登山口までが核心部」らしい

過去に、運転好きな人がそう言っていました。
我が家(愛知県)から御岳ロープウェイまで 3時間ほど掛かります。個人的には全然普通の距離ですが、これは白馬や白山(市之瀬)に行くのと大差ない時間距離です。直線距離では圧倒的に近いのだけれど。

最近気になっているのが、公共交通機関でのアクセス。どうみても圧倒的に不利そうに見える地域ですが…もし名古屋駅まで鉄道等で出られるなら、JR東海の「木曽路フリーきっぷ」が使えるのではないかと考えています。

移動時間の制約はあるもののそこそこリーズナブルに木曽エリアに移動できる、あわよくば登山に少し旅情を足せるのでは?

気にはなっているものの、早々実行する機会もないので…情報の整理をしつつ実現性があるのかまとめてみました。

木曽路フリーきっぷ

これは、フリー区間に設定された「中津川」~「洗馬」間の乗降が自由で、各地からフリー区間までの往復(しなの号)がセットになった、3日間有効のきっぷです。さらに、現地交通機関や店舗で使えるクーポン(エンジョイチケット)等が付いています。 

発駅からフリー区間までの往復に特急「しなの」号の普通車指定席が利用でき、加えて、JR線フリー区間内(中津川~洗馬間)の特急列車および快速・普通列車の普通車自由席が乗り降り自由なきっぷです。さらに、指定されたバス・タクシー・レンタカーを4,000円分ご利用になれるほか、宿場町などの一部店舗でグルメ&ショッピングにご利用になれる2,000円分のお買い物券や木曽エリアの14の観光施設入場券が付いた「木曽路エンジョイチケット引換券」をセットにしています。

https://railway.jr-central.co.jp/tickets/kisoji/

名古屋駅から往復する場合、1人あたり9390円。2人~で利用なら13380円~、という料金設定。エンジョイチケットの引換えが必要ですが、引換場所や時間を予習しておけば難しくはないはず。

通常の運賃料金は

2022年8月現在、JR中央線:名古屋~木曽福島を乗車すると、運賃2310円、特急料金自由席1860円または指定席2590円で、合計4170~4900円。割高感のある1人利用でも、エンジョイチケット利用で十分に元が取れそうです。

エンジョイチケットを使えるところ

路線バス(木曽町生活交通システム)

御岳ロープウェイ線は、全線(木曽福島駅~御岳ロープウェイ、六合目中の湯)片道1500円。また、エンジョイチケットで購入できるかは不明だが、二日間有効な2500円のフリーパス券もある(小学生半額)。

木曽福島駅からロープウェイまでの所要時間は、約1時間で。運行スケジュールは、例えば2022年夏山シーズンの午前中は、次のようになっている(詳しくは木曽町のサイトを確認のこと)。2便は遅いかも知れないが、1便なら八合目~ニノ池の小屋まで届きそう。

  • 1便 ◇ 木曽福島 8:40 - 御岳ロープウェイ 9:36 - 六合目中の湯 9:50

  • 2便 ◇ 木曽福島 10:40 - 六合目中の湯 11:31 - 御岳ロープウェイ11:46

  • 3便 ~

帰りも次のようにある。

1便 ◆ 六合目中の湯 10:00 - 御岳ロープウェイ 10:10 - 木曽福島駅 11:20
2便 ◆ 御岳ロープウェイ 11:55 - 六合目中の湯 12:05 - 木曽福島駅 12:58
3便 ◆ 御岳ロープウェイ 15:10 - 六合目中の湯 15:20 - 木曽福島駅 16:13

ちなみに、木曽福島へのアクセスは、名古屋発だと「しなの号」で8:28着が最速で、乗換猶予は約10分。エンジョイチケットの引換(※)もあるので、トイレは車内で済ませておく方が良さそう。
行程にゆとりがあるなら、フリーきっぷは3日間有効なので、初日に中津川まで移動して一泊、二日目に木曽福島まで各駅停車で移動(最速で木曽福島7:42着)、三日目に下山&復路という手もある。

(※)エンジョイチケットの引換は名前からして駅前にありそうだけれど、詳しい場所は事前に電話で確認した方が無難かも。

木曽福島駅:おんたけ交通木曽福島駅前出札所

https://railway.jr-central.co.jp/tickets/kisoji/


御岳ロープウェイ

ロープウェイ往復乗車券(2600円)を購入可能。
2022年から、キャンプ場営業も始めたので、前日入りして野営、翌日登山というプランもできそう。

タクシー

濁河登山口まで送迎が可能なら、自動車の回送無しに、濁河⇔黒沢口の縦走なんかも可能かも。

その他

登山関係ないけれど、木曽福島スキー場や開田高原マイア、御嶽スキー場のリフト券にも使える模様。冬の需要にも対応しているんですね。

温泉はどうするか

自動車の場合は、ホテル木曽温泉 黄金の湯がロープウェイ最寄にあるけれど…。後泊する場合は別として、駅に向かうバスでは降車して立ち寄るのが難しい(時刻表的に)。

1便の場合 ⇒ せせらぎの四季

「漆ヶ平」降車。
帰りは、幹線 開田高原線 (上り」木曽病院 行き)に乗車すると10分ほどで木曽福島駅に到着する。

帰りの1便は開田高原経由なので問題ないが、2便以降は霊峰ライン三岳経由なので せせらぎの四季 には寄れない。

2便目より後 ⇒ 福島宿内の旅館で日帰り入浴を利用

「本町」降車
木曽路の宿 いわや 13:00~21:00は日帰り入浴可能。

「本町」降車
御宿 蔦屋 さん 13:00~21:00は日帰り入浴可能。

本町から木曽福島駅へは1km未満なので、宿場町を歩いて行くのがおすすめ。タイミングよくバスが来たら、バスで木曽福島駅へ向かってもよいけれど、乗車時間は3分ほど(複数の路線が乗入れているので数は多い)。

まとめ

想定通りに使えるならば、木曽福島駅からロープウェイまでの往復バス代(2×1500円、またはフリーパス2500円)、ロープウェイ乗車賃(2600円)にエンジョイチケット(4000円)を充当すると、木曽路フリーきっぷ9390円に1100~1600円分を追加するだけで、登山口までの往復ができる計算になります。
登山最優先(ここを歩いてこの小屋に泊まりたい)では厳しいスケジュールもあるかも知れないけど、使いようはあるきっぷに思われます。



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