見出し画像

勇気を貰える本

PHP研究所から2015年に出版された本である。
出会いは、何時ものようにブックオフにて
気ままにザッピング。
タイトルに惹かれ購入。
2021年のコロナ禍真っ只中でした。

著書の[ 湯澤 剛 ] さんは、大学卒業後にキリンビールへ入社し、順調に出世していき得意な英語を活かしニューヨークにも駐在した経験のある人です。
家庭を持ち休暇には、海外へ旅行する。
子供も生まれ充実したサラリーマン生活を謳歌していた時…

実父が、病に倒れそのまま他界。
仕事の都合で最期にも立ち会えずお別れ。

実父は、神奈川県鎌倉市を中心に居酒屋を含め33店舗を経営する社長。
葬儀後の様々な手続きをする内に会社の後継者として本人が望まぬ内に、巻き込まれて引き受ける。
そこには、筆者の知らなかった重大な秘密が…

会社には40億もの借金がある事が分かる。
サラリーマンを辞めて後継者として借金を返していく物語。
銀行からは、完済迄80年かかると言われショックを
受ける筆者。完済には、16年の歳月かかった。

こんな人生、自分だったら耐えられなと思う。
投げ出し逃げ出すだろうと。
しかし、筆者は強い責任感と父や母への思いから
様々なトラブルに立ちう姿に、勇気が貰えた。

店舗での不正 食中毒 火事や信頼していた社員の死。
これでもかと、次々とトラブルが襲う。
そのたびに、歯を食いしばり乗り越える。

時には、嘆き、八つ当たりをする姿に筆者が
スーパーポジティブな完全体の人間ではなく
普通の人だと感じて、こんなに壮絶な人生を歩む人がいることに、自分の悩みなどチッポケだと。

家族と、働く従業員を守る為にトラブルに立ち向かう
相談する相手もいなくて、1人孤独と闘いながら。
知恵を出し、自分を勇気付け立ち向かう。
それでも、全てが嫌になり投げ出そうとした時…

従業員の言葉で自分の愚かさに気付き、また立ち上がり闘い始める。

あとがきでの言葉

もう一度、立ち上がってみませんか。
これ以上はとても無理だ もう終わりだ 死んだほうがいい。そう思っていても、もう一度だけ、立ち上がってみませんか。
私は、[ 朝の来ない夜はない ] とこれ以上なく強く
信じています。
そして、あなたがその足でもう一度立ち上がるなら
あなたは、その手であなただけの宝物をつかみとる
だろうと、信じています。
不可能かどうかは、立ち上がってみないと分からないものです。

苦しい時には、この言葉を思い出し
ほんの少し勇気が湧いてきて、前に進む事が
出来ている。

筆者の湯澤さんは、愛情に溢れ優しい人だと思う。
いつの日か、彼の経営するお店を訪れたいと思う
ジジである。