ハンターセミヨンのどんでん返し〈オーストラリア／セミヨン〉
こんばんわ(^○^) 3000円台のワインをこよなく愛する3000円ワインの民、ますたやです🍷
わたくしますたやは週末になると、うきうき #ワ活 に繰り出します。常にあたらしいワインの世界を開拓していきたいと思っています。
ですので、いつでもみなさんからいただく情報を楽しみにしておりまして、いいワイン情報があればすぐにグーグルマップにピンを立てる、といった忙しい日々を送っています。油断も隙も無い。
さて今回、そんなグーグルに立っているピンを頼りに向かったのは、六本木。
さあどんなワインとの出会いがあるのでしょうか。
今回うかがったのは、ワインショップソムリエさんです。
こちらのお店、ワインショップだけではなく、ワインの美味しいレストランやパン屋さん、鉄板焼きやスイーツのお店が一緒になった「ワインと食の総合ビル」となっております。
朝のパンから夜のワイン、そしてデザートまですべてそろってしまうなんて、もうここに住めばいいんじゃないかな？という思いが押し寄せる素敵なお店🥰
地下のセラーはちょっと、圧巻です。
階段のうえからこの景色を目の当たりにしたとき、思わず「お～～！」と声が出ました。
この景観を眺めてるだけで癒されます。
セラーの奥にはこんなコーナーも。
ロマネ・コンティとますたやの距離、わずか15センチ。
これからはときどきこの棚を見に来て、ロマネコンティに謁見したいです。何度もお会いしているうち、もしやロマネコンティと知り合いになれるかもしれないですもんね。
なんかのタイミングで「あ、ロマネコンティさん！」って声かけたときに、「あ？おお！お、あ～…？（知り合い…？）」ってなってくれるかもしれないってことですよ。そうしたら、ひとくちくらい、3mlくらい、わたしの口に入ってきてくれる、かもしれないじゃないですか。
いつかロマネコンティを飲むためには、そのくらいの努力をしておかねばならないのだと思うのです。素振り練習みたいなものです。
ポイントは、奇遇にもお会いできたときに、こちらがあくまで知り合いのテイで声をかけること！🍷えっへん
ーーそんな妄想を羽ばたかせながら、まずは腹ごしらえ。駆け付け一杯ということで、グラスの泡をいただきます。
お腹を満たしてワインを選んで、小腹がすいたらパンを食べ、またワインを選ぶ、・・・なんてことができるってことですよね？
やっぱりあたしはここに住んだ方がいいんじゃないかな？？
ソムリエさんも常に店内に目配りをして「なにかお探しですか？」と声をかけてくださっていたので、ワインのことについても聞きやすそうな雰囲気でした。
もちろん、われわれのように棚の前に座り込んで真剣な話し合いを続ける民のことはいい感じに放っておいてくださり（そういうことになりがちじゃないですか、こちらの民のみなさんは…）、そういう意味でも、安心してワインを選べる居心地の良いお店でした＾＾🍷✨
なお、今回のワ活をTwitterで報告していたところ、タイムライン上でこのお店のすぐちかくにカクヤスさんがあるとうかがいました。
実はわたしの普段の生活圏内には、カクヤス、ないんですよ。結構買いやすくて人にも勧めやすいラインナップがそろってて、なかなかいいですねカクヤス！
今度見かけたら、ほかの店舗にも入ってみようと思います🥰
その後、恵比寿、人形町とまわってワイン狩りを楽しんだますたや家。
今回の3000円ワインは、この日の戦利品のなかから、ワインショップソムリエさんにて手に入れたオーストラリアのハンターセミヨンです、楽しみ！
マウント・プレザント エリザベス セミヨン ［￥3025］
＜ワインdata＞
国：オーストラリア 種類：白ワイン 品種：セミヨン ヴィンテージ：2017 生産者：マウント・プレザント インポーター：株式会社トゥエンティワンコミュニティ
＜バランス＞
酸味★★★★★ 糖度：★☆☆☆☆ 香り：★★★★☆
こちらのワインの生産地は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州、「ハンターヴァレー」という場所です。
暖かく、湿度の高いこの地域は、気候だけを見ると葡萄の栽培に適しているとは言い難い土地なのだそう。ところが海から吹く風と雲によって、気温がやわらげられ、湿度も下がる、らしい。
いやほんとワインって、奇跡みたいなことをときどきサラっといいますよね。
川と川がぶつかるところにたまたま霧ができるから生まれる貴腐葡萄とか、暑い国だけどたまたま近くを寒流が流れてて気温が下がって葡萄ができるとか、めちゃめちゃ強い風が吹くから病害から守られて自然派ワインが造れるとか・・・
そういう話、枚挙にいとまがない。いとまがなさすぎて「そんなもんかな？」って思うけど絶対”そんなもん”なわけないですよね、ほんと。
たまたまそのような良土地を見つけてしまうくらい、人類がなんとしてでも、どこででもワインを造ろうとしてきたんだな、と思うと、ほんと人類ってワイン大好きで愛おしい気持ちになります。人類大好き。
話はもどって、そんな奇跡みたいなハンターバレーのワインです。
ここでは、シラーズやシャルドネといったいくつかの有名な葡萄品種が作られていますが、なかでも重要なのが、今回いただいた「セミヨン」という白葡萄品種です🍇
セミヨンって、よくボルドー地方の白ワインに使われる品種なんですね。ソーヴィニヨンブランと混ぜられて、「ボルドーブラン」というブレンドになっていたりもします。
酸味が強く、若いうちはちょっと角が立つこともあるソーヴィニヨンブランの個性に、マイルドで糖度の高いセミヨンを混ぜることによって、すっきりとしながらも柔らかく華やかな味わいになります。カジュアルな食卓ワインとしても、大好きなボルドーブラン。
そんなブレンドにされる「まろやか」品種――というのがセミヨンのイメージなのですが、このハンターヴァレーのセミヨン、通称「ハンターセミヨン」、ちょっと様子が違うらしいんですよ。
ということで、こんな風に様子が違うのか、さっそく飲みながら考えていきますよ！
外観は、やや淡めのレモンイエロー。見た目には、いわゆるいかにも「白ワイン！」という見た目をしています。
香りは・・・うーん、しっとり！クリームのようなオイリーな香り、ちょっと”ぺトロール香”にも似たまろみのある香りが、柑橘系の香りの輪郭をまろやかに包み込んでいます。酸もありそうではあるのですが、目立つのはやはり「まろやかさ」。
これは、香りだけだと「まったり系の（なんだったらちょっと残糖があるような）コクあり系の白ワイン」って、思っちゃいそうなんです、思っちゃいそうなんです、が・・・！
ここで、どんでん返しがくるんですよ。
ワインをひとくち含んでみると・・・おおおぉッ、かなりドライ！！そして、強めの酸がいっきに口内を満たしていきます。おおおぉきみそんな味なの？！
この、クリーミーな香りと、びっくりするくらいドライな口当たり、これこそまさに「ハンターセミヨン」の特徴なんだそう。
雨が降りやすい地域なだけに、雨が降る季節のまえに「早摘み」することで、葡萄の熟度が低くなり、酸が高く糖度の低い葡萄ができるのだそうですよ。
ほっほー、噂には聞いておりましたが、こういうことなんですかそうですか、はーっ…！
このハンターセミヨン、実は真価を発揮するためには、熟成が必要なんだそう。ゆうに数十年の熟成を経るワインだそうで、熟成を経ると（ステンレタンク発酵なのにも関わらず）まるで樽で寝かせた美しいシャルドネのような味わいになっていくようで…
うーん、ぜひ飲んでみたい。でも、あれでしょう？それってきっと、石油王ランクのお値段なんでしょう……？💰
2017年ということでやや熟成には入っていますが、それでもまだまだ若々しい酸が乗っていたこちらのワイン。
とはいえ、ハンターセミヨンはアルコール度数も低く（10％程度）、ドライなくちあたりはしっかりと食事に合わせてくれます。
意外と鯖のオリーブオイル炒めなんかに合ったので、青魚とペアリングできる貴重なワインです優秀～！！👏
新しい産地の新しいタイプのワインをいただき、すっかりテンションがあがったますたや家。
この、「聞いてたやつって、これかー！！」みたいな出会いも、ワインのひとつの楽しみだなあと思っています♪
「聞いてたやつシリーズ」を飲んだら、また報告いたしますね！どうかまた、聞いてやってください👂
それでは、今日はここまで🍷お読みいただいてありがとうございました♪また次の #ワ活 か #3000円ワイン でお会いしましょう！3000円ワインの民、ますたやでした(^○^)
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■ ますたやとは：
関東在住の30代、3000円ワインの民（たみ）。ワインは週に約5本（休肝日2日）。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。夫はワイン検定講師もつとめています。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ～！
twitter：@3000wine_tami
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