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ワイン好きポンペイ人の日常を思う。〈イタリア(エトナ)/ネレッロマスカレーゼ他〉

こんばんわ(^○^) 3000円台のワインをこよなく愛する3000円ワインの民、ますたやです♪

さて少しまえのことですが、イタリアの「DOCエトナ」の、3000円赤ワインを飲みました🍷

エトナ… といえば、シチリア島にある有名な活火山。
つい先日も、噴火しておりましたね。被害がおおきくならないことを祈るばかりです。

場所はこのあたり。シチリア島の南側に位置しています。

せっかく火山地帯のワインを飲んだので、イタリアの火山事情についてちょっと調べてみようかな~などと思い、さくっとインターネットで調べていたところ、イタリアにありますもうひとつの火山、ヴェスヴィオ火山にたどりつきました。

ヴェスヴィオ火山といえば――みなさん、ご存知でしょうか。

ポンペイ遺跡をつくりだす元となった、あの、火山です。

と、いうことで。
気になることは現地で調べる、がポリシーのますたや。

行ってきましたよ。話題の、ポンペイ展へ!

わーい!

会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)
場所:東京国立博物館
チケット:大人 2100円 ※ 事前の日時予約が必要です

ところでポンペイについてわたしが知っていることといえば、
「火山が噴火して、丸ごと飲み込まれた街」
「結果的に街の様子がそのまま残った、なんかすげぇ遺跡」
ということくらいです。だいぶ薄い


なんていうか遺跡って、知識だけだとどうもうまく”掴めない”ところがあるんです。

たとえば、世界遺産を見に行ってみるじゃないですか。好きなんです、世界遺産。すごいから

わー!これ教科書で見たことあるー!ちかくで見るとでかいー!すごいホンモノだー!わー!あの急な階段どうやってのぼったんだろうなー!

「あの急な階段」(2019年5月アンコールワットにて撮影)

みたいな感じで、ファーストインプレッションはわりと楽しいんですよ。
悠久のときを感じさえするんです。ちょっと目をつむって、風を感じてみたりしてね。(熱風)

でも、しばらくするとその悠久にも慣れて来て、だんだん「・・・うん、石の、群だな」という気持ちになってくるんです。

現地に行ってさえそうなので、「知識」として知っているだけの遺跡はなおのこと、わたしにとっては石の群

「ポンペイ」についても例にもれず、だいたい同じような感覚を抱いてました。「・・・石の、群かな」っていう…


さてそんな石の群ポンペイですが、いったいなにが起こったのかというところについては、ここでいったん整理してみます。

今から2000年前の紀元79年10月24日午後。ポンペイの街を見下ろすヴェスヴィオ山が、大地震とともに噴火。ポンペイの街には、夜中じゅう火山灰と軽石が降り続けた。
多くの人々は街から逃げたが、何らかの理由で2000人ほどのひとが残っていた。噴火から約12時間後の翌朝、時速100キロの火砕流がポンペイに到達。街に残ったひとびととともに、家、動物、生活や文化、そして歴史が、まるごと5メートルの砂のしたへと埋没した。

会場の情報と、ウィキペディアを参考にまとめました

うーん、なるほど。すさまじい
結果的にはこの悲劇によって、多くの遺跡が保存されることとなったポンペイ。わたしたちはそのおかげで、当時のひとびとに思いを馳せることができます。

会場には、遺体の跡に石膏を流し込んだ石像なども展示されており、ああ、ここに確かに「いた」んだなぁ… と、思わず神妙な気持ちにもなりました。


ところで、このポンペイ。実はワインの生産も積極的におこなっていた街だった、って、知ってました? わたしは初めて知りました!

噴火前のヴェスヴィオ山。すそ野(左側)には葡萄畑が。…垣根仕立て?
左のひとはバッカスですが、身にまとっているのは葡萄の洋服。斬新。
その名もずばり「ワイン用のアンフォラ」。ほかに用途はなかったのか。
葡萄を摘み、ワイン造りにいそしむキューピッドたち。
醸造家をリスペクトする気持ちは、ポンペイも現代も変わらない。
アマローネ用かもしれない
ワインの守護神バッカス。布で隠すべき場所がちがう。

・・・・・いやポンペイ人、めっちゃワイン好きじゃん!!!!

ワイン好きそうなヤツはだいたいトモダチなわたくしますたや、ポンペイ人とは仲良くなれそう~!^0^🍷

「躍るファウヌス」・・・やっぱり仲良くなれそう!!!

遺跡として残るカラフルなフレスコ画や、かわいい彫刻、楽しげな絵画。家の壁に書かれた、「入居者募集!ただしいいひとに限る!」の文字。
・・・なんかそういうの見てると、いい感じの生活が伝わってくる気がしました。

ポンペイの生活、きっと、楽しかったんじゃないかなぁ。

この街に確かに誰かがいて、生活して、大変なことや嬉しいことがあって、その日常をあたりまえにワインが彩っていた――

そう思うと「石の群」だった情景が、鮮やかに色づく気がします^^🍷


エトナ・ロッソ 2019 [¥3630]

<ワインdata>
国:イタリア(シチリア) 種類:赤ワイン 品種:ネレッロ・マスカレーゼ/ネレッロ・カプッチョ ヴィンテージ:2019 生産者:レ・ヴィーニェ・ディ・エリ インポーター:株式会社 八田

<バランス>
酸味:★★★☆☆ タンニン:★★★★☆ 香り:★★★★☆


さて、ポンペイ人との宴に思いを馳せておりましたが、こちらのワインはシチリア州で造られるDOCエトナです。火山違い。

まずは外観ですが、なんだかフレッシュなラズベリーレッド!向こうが透けて見えるほどの、淡い色をしています。

へ~、ライトな感じ?と思いきや、これが意外と香りは複雑なんです。
チャーミングな赤いベリーの香りにまじって、ワイルドな果物の香りが漂います。ほのかな樽と、スパイス感。スパイス感?こんな軽やかな色なのに?

飲んでみると、意外や意外、けっこうがっちりとタンニンがあるんですよね。へ~!
くちあたりはあくまでフルーティなのですが、時間差でタンニンがやってくる感じ。後半はちょっと塩っぽい雰囲気も感じ取ったりして、それはやっぱり、火山ワインだから?

見た目の軽やかさと、あとを引くタンニン。一緒に飲んでいた夫はふと、「細マッチョみたいな感じ…」ってつぶやきました。わかる


時代を超えて、飲まれるワイン。
今も、昔も、たぶんこんな風に、あれやこれやうんちく語らいながら飲んでたんだろうなあ…!

それって、つまり・・・幸せってことじゃない?


歴史に埋もれた「日常」に思いを馳せながら、ワインとともに過ぎてゆく夜。

今日も平穏に過ごせることこそが、なによりの「幸せ」ですね🍷


それでは、ここまでお読みいただいてありがとうございました!また次の #ワ活 か、 #3000円ワイン でお会いしましょう♪ 3000円ワインの民、ますたやでした(^○^)

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■ ますたやとは:

関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。3000円ワイン以外のワインについては、Vinicaにて夫が更新中。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。夫はワイン検定講師もつとめます。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!

twitter:@3000wine_tami
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