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エッセイ 己が無能に涙を流す

NHKドラマ「坂の上の雲」の第6話以降を観たい中の人はレンタル店「アリオン」というところに来ていた。
お目当てのDVDを見つけたが、しかし、6話ずつまとめてパックしてあった。「なんと!」
ただ第1話だけは単体で陳列してあった。
つまり、
第1話
第2話〜第7話が入った分厚いヤツ
第8話〜第13話が入った分厚いヤツ
の3つのパックがあったわけである。
ちなみに分厚いパックは500円で借りることができ、1枚あたり100円を切る安さである。
だが、第6話から観たい中の人にとってはありがた迷惑と言わざるを得ない。

中の人の思考回路は以下の通りである。

分厚いパック両方借りたい

しかし、5話まで見たので、そうなると500円は高い

しかし、多少の出費は惜しくない

と思ったけど、やっぱり1000円は高い

だったら、近くにある別のレンタル店「GEO」で第6話、第7話の単体ディスク借りればいいじゃん

そして、こっちでは8〜13話のディスクを借りれば万事解決。

いや待てよ、GEOに行ったら「坂の上の雲」全話とも借りられていたぢゃないか〜

でも、1000円は高い

とりあえず8〜13話のヤツだけ借りよう。それに、過去のNHK作品が見られる「NHKオンデマンド」があるじゃないか。あれの無料トライアルを利用すれば6.7話は問題無く観られるぞ!

レジにて会計。出費500円。

帰宅後、
NHKオンデマンドの無料トライアルをしようとする。そしてふと思う。

「今までのも含めて、別にDVD借りなくてよかっのでは?」

目の前が真っ暗になった。


中の人は己が無能に気づき、「車輪の下」に出てくるハンスのようにやさぐれていたという。「今日も正常に阿呆であった!」

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