【日記】レジュメ体裁王、かく語りき

ノリスケ氏は虚心坦懐にタスクをこなす。
だがしかし、レジュメ（論文などの内容をわかりやすく説明したもの）というものはひどくめんどくさい。一度体裁を気にしてしまったら、後はもう最悪である。

「フォントは明朝体にしようか、centuryにしようか。一つの事柄に4行は厳しいぞ。箇条書きにして2行ずつにしようか。この空白なんてまあ気持ち悪い！かっこの頭も揃っていない！あらヤダ！不潔！」

ノリスケ氏にとって、レジュメの無駄な空白はハレンチなビデオよりも猥褻であることを、氏の未来の奥さんは覚えてしかるべきである。

そうしてレジュメ体裁王の名をほしいままにして、論文の本質を見ようとしないのが氏のダメなところである。

「グヘヘ。A4サイズ、4ページで収まったぜぇ。A3両面で1枚で収まるぜぇ」
今日も氏は酒場で豪語する。「オレはなぁ。上手く体裁が整ったレジュメを見ながら、酒飲むのが一番好きなんだゼェ」

すると、改行ミスがあり、最後の1行が5ページ目に突入していた。「なんちゃこっちゃ！」氏は体裁が整えられず、泡を吹いて倒れたという。