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本を紹介

皆様、こんばんは。

私は現在、ガストというファミレスにいます。いわゆる夜行性なもので、夜8時からが私にとって「おはようございます」みたいなものなのです。270円のポテトを注文する呼び出しベルの音が、まさに始業のチャイムなのです。今日もポテトが旨い~。

大学側から自宅待機の要請を受けているのですが、店内は客が案外おり、私としては少し驚いております。最近、家のWi-Fiがすこぶる調子が悪く、ネットを使うにしても、不便の極みでございまして、色々店を梯子せざるを得ない状況です。例えば、ジョイフル→マクドナルド→ガストのような感じです。 ※ちなみに野球だと摂津→ファルケンボーグ→馬原みたいな感じです。

研究に必要な文献の読み込みをしていたのですが、まだまだ足りないことを実感している現在です。「なんでこれ読んでへんねん自分…」という心境でございます。

このように相変わらず文献にてこずっているため、息抜きがてらに今日も春休み中に読んだ本を紹介していきたいと思います!

ラディゲ『肉体の悪魔』(光文社古典新訳文庫) (日本語) 文庫 – 2008年

確か表紙の裏には15歳の少年が19歳の新妻に手を出して孕ませてしまった話と書いてあったはずです。私21歳ですが、刺激が強すぎて読んでいる最中、「うおおおおお!!!」と唸っていました。儚い純愛なんてものではありません。ドロドロとかでもないような。ただ、何か形容するならば「溶ける」と言う方が正しいでしょうか。とにかく読んでみてください。私の理解力の無さがより分かると思うので。

とくにこの本に出てくる「本能は人生の案内人である」という言葉は私の18ある座右の銘の1つです。しかし、言葉には切り取られる怖さがあります。ちなみにこの言葉の続きには「ただ破滅の案内人である」とあります。言葉は咀嚼し吟味して使わないと痛い目にあってしまいます!

矢野久美子『ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 』(中公新書) (日本語) 新書 – 2014年

大学の授業でハンナ・ハーレントの映画を見て以来、少し注目しています。映画ではタバコを吹かしながら、講義をするシーンがありますが、かなり印象に残っていますねえ。

もともと、アイヒマン裁判で言われた「悪の陳腐さ」などは聞いたことがありました。ただ、この人自体を知ることは無く、良い経験となったかと。色々な国に飛ばされたり、亡命されたりした人で、苦労の生涯が垣間見えました。

武田砂鉄『紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす』 (日本語) – 2015年

3月28日の朝日新聞の「耕論」に出ていた私が現在最も注目している人です。「オリンピックは「成功」が決まっているイベントなのです」という意見には深く頷きました。

震災などで使われる「絆」のようなフレーズには人々を惹きつける魅力があります。私も大学の感想文で安易に「忘れないようにしていきたい」とか書きそうになる時があるのですが、これほど「思考停止」に陥るフレーズはありません。この本はそういう意味では良いリハビリになったかと思います。今回の読書感想文自体、ぶっちゃけ紋切型の連続ですよね。語彙が乏しくてごめんなさいね。

坂口安吾『桜の森の満開の下』 (講談社文芸文庫)

残酷かつ美しい女と山賊の男の物語。山賊が狩ってくる生首をならべて遊ぶ「首遊び」といった表現もあり、かなり怖い話ですが、面白かったと記憶しています。特に都から山に戻るシーン。桜の森の満開の下を通ると、背負っていた女がなんと…。「儚さ」がこの話では非常に身に染みることは確かです。

朝井リョウ『時をかけるゆとり』 (文春文庫) (日本語) 文庫 – 2014年

朝井リョウ氏のエッセイ。これは本当に面白い。とくに就活エッセイは共感しながら、楽しく読むことができました。同時に『何者』からは全く予想できないほど、朝井氏のフランクな感じと真面目さが伝わりました。息抜きにぜひ読んで欲しい一冊。

今回はざっとこういう感じです。また何か読んだら、随時更新していきたいと思います。




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