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【書評】「わがままがチームを強くする」で紹介されたすぐに使えるフレームワーク3つを紹介
今回紹介するのはこちらの本。
0. 手に取ったきっかけ
パプアニューギニア海産の武藤北斗さんの対談に感銘を受け、記事の最後で紹介されていた本を買ってみた。
自己表現が苦手な私のような人でも自分らしくいられる場を作っていきたい。
それってわがままをを言える場作りと重なると思い、買ってみた。
あとはサイボウズ式といったメディア含め、サイボウズがもともと好きだったから。
1. サイボウズの成長は社員のわがままのおかげだった
サイボウズ成長の一因は、社員のわがままを許して、それを実現させる仕組みを作ったから。
企業理念というフィルターを通したわがままは悪いことでもなんでもなく、個人も会社も成長していくエネルギーとなる。
サイボウズの全員で同じ企業理念に向かって知恵を絞り合っている感じが好きだなあ。
2. チームワーク醸成に使える3つのフレームワーク
わがままがどうこうという話よりも、すぐに使えるフレームワークが有用だったのでそれを3つ紹介。
もちろんすべてわがままをチームの力にするために使えるものばかり。
わがままをチームの力に変える「チームワーク5ヶ条」
サイボウズチームワーク総研が考えたチームワークを発揮するための5ヶ条。
チームビルディングではこんなことをすればよいのか、と学びになった。
①理想を作る
チーム理念のような共通認識を全員で考えてみる
②役割分担する
強みを生かし、弱みを補える役割分担とする
③コミュニケーションする
後述の問題解決メソッドなどで円滑なコミュニケーションをとる
④情報を共有する
情報共有で決定事項等への納得感や主体性を生む
⑤モチベーションをあげる
モチベーションが先に来ることもあれば、①〜④を通してモチベーションがあがることも
まとめると下記の通り。
「魅力的と思える理想(わがまま)があり、その実現に向けて自分の強みを生かせる役割が持てたときに、モチベーションは上がる。
また、丁寧なコミュニケーションと圧倒的な情報共有によってこそ、モチベーションの向上は可能になる。」
実際のチームでは、理想も役割分担も本音で設定されたものでなく、
コミュニケーションも情報共有もどこかうまくいかず、モチベーションが高まらないということはよくあるように感じる。
2-2. わがままの交通整理をする「問題解決メソッド」
ここでは書籍外の記事の方が詳細な解説があったので、そちらから紹介。
チームの改善ワークショップなどで即利用できるもの。ふせんとホワイトボードでファシリテーショングラフィック的に進めていくとよさそう。
①問題を一言で言い表す
まずメンバーが共感できる問題を提起(ある程度抽象的に)
例:情報共有がうまくいっていない
②問題を「理想、現実、事実、解釈」の4つのマトリクスで表す
https://teamwork.cybozu.co.jp/blog/problem_solving_method4.jpg
問題をふせんで書き出しつつ、4象限のバランスを見ながら足りない部分を補足していく
事実と解釈は違うことに注意(情報共有がうまくいっていないは解釈で、議事録が公開されていないが事実)
③問題の「原因」を見つける
②であがった問題の原因を深堀り
複数出るのが普通
④問題の「課題」を列挙する
課題とはアクションのこと
⑤課題に優先度をつける
難易度と効果のマトリクスで整理して、優先度が高い課題の担当・期限を決める
https://www.reloclub.jp/relotimes/wp-content/uploads/2018/04/WLB02_01.png
②のマトリクスはこれまでなかった視点。ぜひ取り入れたい。
2-3. チームの仕事から生まれる「4つのアウトプット」
仕事、メンバー、チームが揃ったとき、そこから4つのアウトプットが生まれる。
ここにメンバー共通の価値観として、優先順位を共有しておくと様々なことがスムーズに進むと思われる。
①効果
成果第一主義!
②効率
スピード命!絶対定時退社!
③満足
やりがいを持って楽しく働きたい!
④学習
学びたい!成長したい!
どれも大事なことですべてつながっていることでもあるので、何を大事にするか決めるのは簡単なことではない。
1つを極めると他のものもついてくることかと思うので、どういう順番で達成したいか、という視点で考えるとよさそう。
個人的には満足、学習、効率、効果の順番かなあ。
うーん、やはり優先順位をつけるのは深く考えないと納得できる答えに辿り着かなさそうだ。
3. 私のネクストアクション
本書を読んで私がとる行動
来週のチームMTGで
・まずは自分からわがままを言ってみる
・強み・弱みを発表しあってみる
再来週のチームMTGで
・問題解決メソッドを用いたふせんワークをやってみる
・問題解決メソッドを使ったふせんワークでチームの問題を改善してみる
できるときに
・わがままを聞く場を作る(さりげない1on1)
・企業理念を落とし込んだチーム理念を作ってみる
以上。
「チームワークあふれる社会を創る」という理念はとても共感できるので、今後もサイボウズの書籍、活動には注目していきたい。
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