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テグタンと東大門-乙支路

アイスクリームを冷凍庫に入れなくても溶けないので、店頭でそのまま!冷凍庫入れずに売ってる!

そんなソウルの冬、寒さが苦手すぎる自分が頑張れたのは、ライブがあるのはもとより、冬の韓国の魚がうま過ぎたからだ。


韓国といえば、焼肉や参鶏湯のイメージが強い人が大半かもしれないが、

おれに言わせりゃ、
ダークホースの一つは、確実に鍋!

12月、特に楽しみにしている鍋料理は、テグタンだ。

ソウルは広蔵市場にあるテグタン(タラと白子の鍋)と生肉の食堂のこの記事の写真の店は、

市場内で一番有名な[은성횟집(ウンソンフェッチッ)]より、出汁に甘味があり、おれ好み。
長年、ソウルで足繁く通っている店の一つだ。

辛みが鮮烈な爽やかさのスープにタラの身と、これでもかと入れられた白子とセリ。

このセリのシャキシャキした食感、プリプリしたタラの身と、とろける白子に、旨味あるスープの辛みが絡まり、テグタンとは、一口で天国に行けるシロモノだ。

様々な食材や韓国料理店、伝統的な布屋などが密集する、1905年にできた広蔵市場(クァンジャンシジャン)は、ユッケ街に、屋台、鍋と、庶民派グルメが集ってるので、韓国旅ビギナーにオススメだ。

トレンドのファッションを低価格で発信する近代的なビル、王朝期の建造物に、錯綜するロシア、モンゴル街...。 多様な文化的側面を切り取れる東大門エリアは、

ロシア系移民の一族が営む中央アジア料理屋(ラム餃子やラグマンなどの古代中央アジア料理を出している。)が点在し、

移民が作り出すカルチャーに独特のサウダージを感じているおれとしては、トレンドとオールドスクールが混在するエネルギー漲る、ずっと熱いエリアなのだ。

乙支路(ウルチロ)という地域が韓国のソウルにはあり、そこら辺でも、よくライブをやるが、昔ながらの工場地帯だったが、

工場跡地や雑居ビルを活かして、近年、イケてるバーや、ギャラリーが集まってきているので有名だ。

乙支路付近には、庶民的な呑み屋が沢山あり、徒歩圏内に、ソウルで有名な焼肉通りがあり、ゲイタウンが近い。多様と寛容が抱擁した磁場だ。

よくライブをやらせてもらっている、馴染みのカフェがある乙支路付近から徒歩圏内に広蔵市場(クァンジャンシジャン)」はあるので、
ライブの前打ち上げにもテグタンしに行ける。

ヒプチロ(ヒップスター+乙支路)と揶揄されるほど、今は一部ではジェントリフィケーション(gentrification)されてしまったエリア..

華僑の人達が売るゴールドが溢れるストリート、中央アジア料理、リトル・ロシア、北朝鮮文化、K・POPトレンド最前線...。

その他、あまたの食欲と快楽に、戦争時を想定して地下深くに掘られた核シェルターのような地下鉄に乗らずとも歩いて、クラスタ化した多様性にアクセスできる。

ソウル!ソウル!ソウル!

ギターとサンプラーを背負い、己れの情熱をガソリンにして、スケボーで旅する。

そんなおれにとって、ソウルの魅力とは、フットワーク軽く、遊び、踊れる所に在るのかもしれない。

ものを作ることでしか生きていけません。あなたのサポートが、おれに直接響きます。こんな時に乾杯。