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80億の分断

世間では、「平等」が望まれているらしいです。
その割にはありとあらゆる属性で分類しようとしていて、とてつもない矛盾を感じます。
人種、性別、LGBTQ+〜…挙句の果てには血液型まで持ち出す始末です。
その上で、「分断は良くない!」と言っているようです。
私には、何を言っているのかわかりません。
分類は分断の一歩でもあると思います。
分類したいのかしたくないのか、ハッキリしてほしいなと思います。
※だからと言って石を投げていいという話ではないです※

私はというと、人付き合いという観点から見た場合に、もっと細分化するべきだと思っています。
極端な話、国連発表によると2022年の11月半ばに地球の人口が80億人になったそうなので、分類するなら80億パターンに分類するべきだと思っています。
そのほうが、平等らしき接し方ができるからです。

早々にタイトル回収をしたところで、今回はそういったお話です。

【意味のない分類】

まず、人付き合いをする上で、世間一般でよく言われている分類というのは、あまり意味がないように思います。
なぜなら「みんな違うから」です。
『みんないい』かは知りません。

例えば、あなたの知人を8人思い浮かべてみてください。
8人いない方は、もう少し人付き合いを頑張ってください。


思い浮かべましたか?


その8人は、血液型で4パターンに分けられますか?
おそらく分けられないと思います。
なぜなら性格と血液型に因果関係はないからです。

8人それぞれ違うところもあれば似たところもある。
よって、8人いれば8パターンの人間が存在する、となります。

これは、性格や思考に直結しない分類全てに言えることです。
モノによっては、「"結果的には"多少は関係ある(ように見える)」という場合もあるでしょうが…。
"結果的に"というのは、「本来直接の関係性はないものの、環境などに影響を及ぼすため、結果的には関係あるように見える」という意味です。

このように、人付き合いをする上であまり意味のない分類が横行しているのが現状です。
それなのに平等だのなんだの言っている様に、違和感を覚えて仕方ないのです。


【有用性のある分類】

有用性のある分類もあると思っています。
それは以下2通りです。

①目的が明確な分類

②思想や宗教など、本人の価値観に直接影響がある場合

順に説明します。
まず①についてです。
血液型と性格の相関性はありませんが、医療目的の場合は話が変わります。
【血液型は赤血球の表面にある抗原によって決まります。血清学的方法によって多くの型に分けることができます。(日本赤十字社 兵庫県赤十字血液センターより引用)】
要するに、例えば「輸血」という明確な目的がある場合、その目的を達成するために、必要な分類として血液型というものがあるということですね。

続いて、②です。
ある種の思想や宗教は、本人の価値観への影響がかなり強く出ると思います。
わかりやすい例としては、ツイフェミ(Twitterを主な生息地としているフェミニスト)でしょうか。
自分たちで有りもしない敵を作り出して、日夜ズレにズレた戦いを仕掛けているように見えます。
こういった特殊な思想は、エコーチェンバー現象(※1)によって、だんだん煮詰められていくので、その思想の方々特有の思考回路になっていきます。
そして、世間一般からはかけ離れた価値観になっていきます。

ツイフェミごときと並列したら怒られそうですが、宗教も価値観への影響が強いです。
話題によく上がる例の宗教は問題外として…⚱️
ちゃんとした宗教も、そもそもは「より善く生きる」「死後の幸福のためにどう生きる」といった哲学または規範とも言える教義があるので、価値観に影響がないわけはないのです。

こういった分類に関しては、意識する必要があると思います。
違う血液型を輸血したら大変ですし、ムスリムの方にとんこつラーメンなんか食べさせたら大問題ですから。

分断分断騒いでる方々は、こういった「必要な分類と必要な配慮」をどう思っているのでしょうか?
私は、これらも広義では分断だと思います。

※1 エコーチェンバー現象
自分と同じ意見ばかりが存在する狭いコミュニティで、同じ意見ばかりを見聞きすることにより、自分の意見を増幅・強化される現象。

【なぜ大枠で分類したがるのか?】

ここまで血液型を例に出してきたので、また用いましょう。
2023年現在、血液型と性格の関連性に科学的根拠がないことは、調べればいくらでも出てきます。
バーナム効果と言って、簡単に言うと誰にでも当てはまるようなことを言われて、当たっているような気になるという状態です。
大袈裟に言えば、
「AB型のあなたの血は赤いです!」
「…当たってる!」
みたいなおめでたい話ですね。
信じるのは勝手ですが、他人に押し付けないでいただきたい。
ブラッドタイプハラスメントという概念もあるので、気を付けてほしいです。

とは言え、中高生が血液型占いを信じているのは、ある程度仕方ないかなという気もします。
なぜかというと、人間関係における指標を構築できるほどの経験がまだないからです。
これは、パチンコ初心者が"必勝法"や"オカルト"に飛び付くのと同じ心理だと思います。

「なぜ大枠で分類したがるのか?」に対する答えは、「よくわかっていないから」ではないかと考えています。
知識が乏しいため解像度が低く、にっちもさっちもいかなくなって掴む藁が「大枠の分類」である、と。
恋に悩む少年少女が血液型占いや星座占いの結果で一喜一憂したり、路頭に迷ってワケのわからない怪しい宗教につけ込まれるのと同じメカニズムではないでしょうか。

真っ当に人間関係を経験していけば、それこそ十人十色であることは自然と知っていきます。
経験が足りないから、根拠のない大枠の分類に無理やり当てはめて、そこに活路を見出そうとしてしまうんだろうなと思います。


【80億の分断】

個人個人の特性を学んで、それぞれに適した対応をするのは大変なことです。
それこそ80億パターン存在すると言っても過言ではないでしょう。
安心してください。
普通に生きていればそこまでの人数と関わることはそうそうありません。
ですが、せめて自分の周りの親しい人に対しては、色眼鏡で見ずに、その人自身と向き合って、思いやりをもって接してほしいのです。
10人なら10パターン、30人なら30パターン。
彼は彼、彼女は彼女。
その人自身を他の方と分断して、その人に合った思いやりをもって接する、すなわち80億の分断こそが意外と平和なのではないかなと思います。



以上
今回はこの辺で。

ありがとうございました!

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