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オンラインイベント「ガオトーク」に参加してきた話

仕事も全部リモートワークになり、なかなかイベント参加とかもできなくなってきている昨今。スタートアップスタジオを運営しているGAOGAOがオンラインでイベントやるってんで、飛んでいきましたとさ。

というわけで、今回はスタートアップのエンジニアさんをお招きして創業期を振り返るトークライブ「ガオトーク」に参加してきました!自身初のオンラインイベント参加なのでワクワク🥳

仕事がちょっと長引いてしまい、参加したときにはもう既に始まってました。GAOGAO代表のてじさん( @tejitak )が冒頭で挨拶していたようですが間に合わず...😭

気を取り直してトークライブを楽しみましょう!今回の特別ゲストは株式会社プレイドのCTO、マッキーこと牧野さん!「エンジニア」は主にコードを書く人を指すことが多いものの、実際のところどういう人なのかという問いに対しての自明な解は実はない、というお話から始まりました。「エンジニア」という言葉から連想される人間の型にハマってしまっていないか?そしてそれは本当にいいことなのか?と、振り返ってみて節目節目で色々思うところがあったそうです。「エンジニアはこうあるべき」みたいな定義を知らず知らずのうちにしてしまって、それで職種間の壁を無意識に築いてしまっていたこと、自分もありました。耳が痛い。

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「エンジニア」と呼ばれる人たちは、昔は超巨大なスーパーコンピュータを作ったり、そのオペレーションをしていたりしました。こういったハードウェアの時代から、年月を重ねるとともに次第にレイヤーが上がっていき、ロケット開発、Linux、そして気づけば今やアジャイルやクラウドといった時代。「エンジニア」が作るものがハードウェアからソフトウェアへと広まってきている今現在において、「エンジニア」とは何をする人なのか、という話をしてくれました。マッキーさんが言うに、エンジニアという人達は「人間にしか表現できない価値、思考結果を世の中に提供できる人」のことを指す、と考えるとわかりやすいとのことでした。なるほど確かに、機械やあらゆる技術を組み合わせて、最終的にはユーザーが欲しているものを欲している形で提供できる人がエンジニアですね。この「ユーザーが欲しているものを欲している形で提供」が非常に難しいですが...😂

「とんがった技術を追い求めてばかりでも世の中の役には立たないし、かといって既存技術の使い回しでモノを作り続けてもどこかで性能や魅力は頭打ちになる」とマッキーさん。エンジニアっていうのは知識の吸収と応用をバランスよくやらないといけないんですね。確かにそのとおりだ...!

そして話題は今回のテーマである「次世代のエンジニア」へ。プレイド社は全社的に「ボトムアップで有り続けること、自走できる集団で有り続けること」を文化として大事にしているとのことで、マッキーさんの考える次世代のエンジニアはこの「ボトムアップで有り続けること、自走できる集団で有り続けること」という価値観にマッチするエンジニア、ということでした。自分なりに解釈すると、単に仕様に沿ってプログラミングをするだけでなく、よりよいもの、より楽しいものを作るためにはどうしたらいいかを自ら考え、それを実行に移せる人こそが次世代のエンジニアたりうる人なのではないでしょうか。こうしてみると、次世代のエンジニアはクリエイティビティあふれる人であることが分かります。ステキじゃん...!😆

質問タイムも充実していて、世の中に対して最高の価値を提供するためであれば創造と破壊は繰り返し行う、エンジニアという殻にこもらず営業に同行し一次情報としてユーザーのニーズを掴みに行く、など、マッキーさんはじめプレイド社の価値提供に対する非常にストイックな姿勢が垣間見えました!こういう集団、憧れます...!素敵なお話ありがとうございました!!🥳

2人目のゲストは株式会社TechBowlでTechTrainのPM兼エンジニアをされている大木さん。3年目のエンジニアがスタートアップで生き残るために必要なことをLTでお話してくれました!

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一部上場の大手企業から転職してスタートアップに入った大木さん。開発者としての仕事に集中する大手企業とは違って、スタートアップではエンジニアだろうが誰だろうが営業やイベント運営もこなします。根本的に働き方を変えないとスピード感が違いすぎると気づいた大木さんが見つけた「生き残り戦略」は以下の3つでした。

1. 雑に吸収すること
2. 得意なことで勝負すること
3. 社内に限らず、真摯にお願いすること

雑に吸収するというのは、言い方を変えると「概要を掴む」に近いかも知れないと、聞いていて思いました。既にビジネス側が粗方整理した要件をタスクとして実行する大手のケースでは、エンジニアは大体のことについて既知であることが多いです。しかし、スタートアップではそうはいきません。まず要件を洗い出すところからエンジニアはスタートしないといけません。そんなとき、些末なことまで知って正確な見積もりを出すのも大事なのですが、ある程度以上の詳細度になると「これ以上知っても見積もりの正確さがもうあまり変わらない」ということもあります。100%知ろうとするのではなく、60〜70%知っておいてとりあえず動き出す。そうすると、残り30%を知ろうとしたときに掛かってたであろう時間は他の時間に割り当てることが出来ます。なるほど、確かに圧倒的にスピード感を持ってコトが進みそうです!スタートアップでは割と「やりながら覚える」場面多いですよね...!🥳

得意なことで勝負することの大切さも大木さんは語っていました。スタートアップだとどうしても全部やらないといけなくなるので、結果的に「なんでも屋」になりがちであると。でもそうなりそうなときに自分の得意領域に軸足しっかり置いておけば、スタートアップに必要な高出力(インパクト)が出せる、とのことでした。スタートアップではインパクトが大事っていう文脈、めちゃめちゃ共感しました...。スタートアップって特定の領域で圧倒的なニーズを獲得して一気に成長する企業のことを指すじゃないですか。だからスタートアッパーというのは、一気に成長して耐えられるだけの強みを持っていないといけないんすよね。で、得意領域って、他の領域に比べて同じ物量でも速く & クオリティ高くこなせるじゃないですか。いわゆる自分の強みですよね。つまり、得意領域を持っていてそれで勝負できる人こそスタートアッパーなんですよね。すごく腑に落ちた🧐

そして最後は、他人へのお願いの仕方もスタートアップでは大事になってくるという話で締まりました。得意領域の話とも繋がりますが、自分でやるより他の人に頼んだほうが早いしアウトプットも優れている、ということはままあります。し、体力のある大手ならまだしもスタートアップの場合、勉強したいからといって自分でチンタラやっていたんでは秒で会社が潰れます。それゆえ、最速かつ最適なアウトプットを出すために手段は問いません。が、ここで大木さんが言っていたのは、「手段は問わないが、その手段として『他人にお願いする』を選択した時、頼み方1つでアウトプットが全然違ってくる」ということでした。これ参加されてた人は聞いて分かったと思いますが、めっちゃいい話でした...!得意分野も違うし性格も違う。1人として同じ人はいません。ということはその人にとってやる気が出る頼み方、いわゆるやる気スイッチのようなものも個々人によってぜんぜん違う、と。頼み方1つでパフォーマンスがぜんぜん違うのだから、お願いの仕方はスタートアッパーにとってかなり重要になってくる、というお話でした。人とタッグを組むのは当然重要だし、タッグを組むときに組み方を人によって合わせる必要がある。そのためには、普段からチームメイトをよーく知っておく必要があります。お互いのことをもっとよく知り、いざという時最強のタッグが組める、そんな集団になろうと決意させられたLTでした...!大木さんありがとうございました!!🤩

3人目のゲストはGAOGAOスタートアップスタジオを通して株式会社AncarでPM兼エンジニアをしているおぬきち。かつては東京ハウスで一緒に住んでいた仲間、そして今もAncar社で働く仲間です🥳

Ancar社でPMとして新規事業を作っていく中で、ぶち当たった課題や失敗、学びなどを赤裸々に語ってくれました。

Ancar社では自動車の整備工場向けSaaSを4月にローンチしたのですが、その開発にPMとして参画しているのがおぬきちです。おぬきち含めて開発メンバーは3人。最初は3人の中で一番エンジニア経験が長いおぬきちがガリガリコードを書いて進めていたようです。が、ある程度進めたところでおぬきちがふと「これ、自分がコード書くより他の2人が開発しやすい環境を整えてあげたほうがチームとして生産性上がるのでは?」と気づきました。そこからはタスクの切り出しやP-Rレビュー請負、ペアプロでのサポートといったように、徹底して他の2人のサポートを行っていきます。...そうして気がつくと、開発チームは最初の頃に比べて圧倒的な成長を遂げていました。「自分のほうが手が早いからやってしまおう」と思うことは、経験豊富なエンジニアだとありがちな話です。それをぐっとこらえて若手の成長に集中したおぬきち。めっちゃカッコいい。

失敗の共有もありました。当初のリリーススコープからは外れていた機能について社内から欲しいと要望があり、結局リリース要件に含めてしまった、という、これまた耳が痛い話です。機能としてはユーザーが嬉しくなると言うよりは社内スタッフのオペレーションが楽になる機能だったようで、それを実装することにより2ヶ月もリリースが後ろ倒しになってしまったとのことでした。ユーザーに使ってもらえるまで時間がかかった上に、その掛けた時間がユーザーの体験を向上させるものではなかったという意味で、大きな失敗だったようです。お金も人も時間も少ないスタートアップが、果たして何を優先してコトを成していくべきなのか、改めて考えさせられました。

こういった経験を通して得た学びとして、おぬきちは「エンジニアの経験はPMで活きる」ということを共有してくれました。PMをやる上で避けては通れない見積もりや、機能修正要件が振ってきたときの対応、メンバーのヘルプなど、エンジニア経験があるとやれることの幅が全く違ってくる、ということでした。なるほどなぁ〜。開発者が開発しやすいような環境を作るためには、環境を作る人が開発者の気持ちを分かっている、だけでなく、いざというときに実際に開発できると最強!ということですね。これは強いわ...。

おぬきち自身は自動車業界にそんなに詳しいわけではなく(免許もない!😳)、やっていくなかで業界の知識が必要なところは必死に学びながら仕事を進めていったとのことでした。ドメイン知識って一朝一夕で身につくものではないので、それであのパフォーマンス出してるのはスゴすぎる...!あまりにいい話 & ためになる話が多すぎて、スライドのスクショをすっかり取り忘れてしまいました。ごめんよおぬきち。😢

Ancar社代表の城さんも参加されていたようで、質問タイムの終わりに城さんからおぬきちに一言。「慣れない業界で戦っていくなかで、吸収しようと貪欲に頑張ってくれていて本当に心強い。これからもよろしく!」とのことでした!常に学び続ける姿勢、本当にカッコいい。自分もおぬきちのように頑張らねば!😎

ちなみに城さんのZoom背景は、自社オフィスで仕事しているセルフィでした笑 くれぐれもオンラインMTG中にこの背景でサボらないでくださいね笑

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メインのトークイベントが終わった後は、spatial.chatというオンラインパーティサービスを使って懇親会を行いました。「自分のアイコンと相手のアイコンが近くなると声がだんだん聞こえるようになる」という、対面しているかのような体験が味わえるサービスで、オンライン通話なのにグループに分かれて各々話せるのでとても楽しかったです!(でもボッチだと全く音が聞こえないので本当に寂しいw)

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最後は告知があるためみんな集合。オンライン上で密になりましたとさ笑

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というわけで、初のオンラインイベントはかな〜り濃厚な話が聞けました!次回ガオトークは6/18(木)、ピ社から電撃社名変更をしたnote社のCTOの今(こん)さんを特別ゲストとしてお迎えする予定だそうです!楽しみ!🥳


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