見出し画像

ふわっと口語で愉しむ『言志四録』 今週の言葉「167 古い考え」+chat「新しい考えについていけない?」

167 古い考え

古い考えを学び、
そこで学んだことだけで
今日を批判するのは危険だ。

以下、ふわっと口語で愉しむ『言志四録』まとめ

chat「新しい考えについていけない?」

 古い考えで現在を切るのは、錆びたナイフで切るようなものでしょうか。それでも切れる、と言えるし、切れたとしてもぐちゃぐちゃになって、おまけに錆びまでついて、食べられないじゃん、とも言える。
 新しい考えについていけない人は、圧倒的に多いはずで、なぜなら、世の中の大半の人たちは現在から見れば古い教育や躾けの中で育っているからですけれども。そして、アップデートを常に迫られているような職業についているとか、環境がそうなっている人を除けば、数年から数十年前の考え方の延長で「現代」に対応しているのではないでしょうか?
 ChatGPTに質問したところ、「ついていけないよー」と嘆く人には、次のようにアドバイスしてはどうか、というのです。
 開放的な態度を持つように促す。そして積極的な行動を促す。行動とは、新しい考えに触れるために本を読んだり、新しい考え方を持っている人と対話すること。
 さらに、せっかくこれまでの考え方を身につけているのだから、それを活かしながら新しい考え方を取り入れることで、自身の成長につながるはずだ、と言うのです。焦らずにきちんと時間を取って新しい考え方について学んだり理解すること。そして、最後にこんな警告を発するのです。
「新しいアイデアを受け入れることと、自分のアイデンティティを失うことは別のものです。自分の意見や信念を尊重することを忘れないこと」
 誰もが実際には「そのままでいい」のですが、当人は「このままではダメだ」と焦るのです。でも、焦って新しい考えを取り入れようとしても、そこには個人差が大きく、理解できる部分も100%ではないでしょうし、理解できたとしても自分の考えとして発揮できるかは、また別の話でしょう。
 錆びたナイフを使い続けるか、付け焼き刃で対処するか、みたいな二択に陥らないことでしょうね。
 自分の経験や信念に照らして新しい考えを評価し、どう活かしていくかを決めるのは、あくまで個人に任されているのですから、そこをすっ飛ばすようなことがあっては本末転倒なのです。
 ただ、「ついていけない」と自覚することは悪いことではないでしょう。その上で自分の考えを持ちつつ、新しい考え方についても耳を傾けて取り入れるところは取り入れていく。そんな柔軟さは保ちたいものです。