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RaycastでGPT-4が使えるようになった

macOSでのランチャーとして有名なRaycast。
2023年3月からRaycast AI Betaという機能が追加され、ChatGPTを容易に使えるようになりました。
その後、5月にRaycast Proという有料プランのみでRaycast AIが使えるようになり、7月28日にGPT-4にも対応。
早速登録してみました。

Raycastとは

macOSで使えるランチャーツールです。

macOSの標準では「Spotlight検索」という機能が用意されており、Command + Spaceでさまざまなアプリをキーボードから起動できたり、ファイルを検索できたりします。

これは便利なのですが、より便利に使えるものとしてAlfredやRaycastがあります。
今回紹介するのは、このRaycastを使ったものです。

Raycastの無料プランとPro

Raycastをランチャー機能として使いたいだけであれば、無料で使用できます。
さまざまな拡張機能も無料で利用でき、これだけでも十分便利です。

しかし、2023年5月から「Raycast Pro」というプランが登場しました(現在月額8ドル、年間96ドル)。これは、無料プランの機能に加えて、複数端末での設定のクラウド同期、無制限のクリップボード履歴などを備えたものです。

そして、私がこのProプランを使っている理由は、「Raycast AI」を使えることです。
世の中にはChat GPTやGoogle Bard、Bing AIなどさまざまな生成系AIが登場していますが、これらを使うにはそれぞれのサイトにアクセスしなければなりません。
また、そのチャットUIも決して使いやすいものとは言えません。

しかし、Raycast AIではショートカットキーで簡単に呼び出せるだけでなく、結果の他のアプリへの貼り付けなどもショートカットキーで呼び出せます。
その他、「AI Command」と呼ばれるコマンドを設定できるため、たとえば「日本語に翻訳する」というコマンドを登録しておくと、テキストを選択した状態でコマンドを呼び出すだけで翻訳結果が表示されます。

このように、手軽にチャットAIを使える環境が月額8ドルほどで手に入るのです。

GPT-4への対応

5月に正式にRaycast AIがリリースされてからこれまでは、ChatGPTのGPT-3.5 Turboというバージョンが主に背景に使われていました。
これでも十分便利だったのですが、世の中ではGPT-4の精度の高さが注目されています。

そして今日、7月28日にRaycast AIがGPT-4に対応しました。
ただし、Proプランだけでは使用できず、さらに追加で月額8ドルが必要です(合計月額16ドル)。

それでも、公式のChatGPTがGPT-4だと「ChatGPT Plus」という有料プランに入るのに月額20ドルが必要です。
これを考えると、Raycast AIは安価だと言えます。

Raycast AIでは、次のようにGPT-3.5とGPT-4を簡単に切り替えて実行できます。

GPT3.5とGPT-4の切り替え

このオプションを選ぶだけで切り替えられる手軽さも便利です。

まとめ

macOSを使っていて、Raycastを使っていない方はまずインストールしてみましょう。
Raycast AIを使いたければRaycast Proに、そしてGPT-4を使いたければさらに追加、という形で段階を踏んで利用できますので、ぜひ使ってみてください。

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