職場での共通話題

お久しぶりの投稿です。ますいけです。梅雨空の中、皆様いかがお過ごしですか?今回は職場での人間関係のお話をしようと思います。

3年目の現職場

現在の職について3年目、9月で4年になります。そこで私は障害者雇用で働いております。9-16もしくは9-17で仕事をしていて、時期によってまちまちですが週3~5出勤しています。
うちの部署は女性ばかりの職場で、ママさんが多い。というより、私以外は皆さまいろんな世代の子を持つママさんなのです。

仕事内容はデータを作成したり、作成したデータを確認して紙に起こしたりという作業なので、体を使うというより集中力が問われます。集中してデータを作って、それにミスがないかを確認して、決まった部数を刷り上げる。毎日量と物は違えど作業的にはルーティーンワークと言っても過言ではありません。

私の立ち位置は?

障害者雇用で働いておりますが、仕事内容に配慮してもらう事はありません。どうしてもだめだ!という体調の時は早退したり休んだりしますが年に1回か2回あるかないか。あとは2週間に一度の通院日にお休みをいただくのはお願いしています。正社員ではなくパートという扱いなので、可能な働き方ともいえるでしょう。

仕事はみんなと変わらずできている私ですが、できないことが一つ。雑談です。休憩時間はそれぞれが自分の作業の進み具合に合わせて自由に取るスタイルの我が職場ですが、私は休憩時間は職場から出てカフェでアイスコーヒーを飲んでいます。喫煙者ということもあり、カフェの喫煙席でアイスコーヒーを飲みながらタバコを吸って午後の英気を養っています。
その他の皆様はというと、ちゃんとお弁当を作ってきたりお昼を買ってきていて、デスクで食べてスマホを見たりしながら休憩をとっています。同じタイミングで休憩に入ったら、雑談もしています。この雑談が私にはどうしてもできないのです。

できない雑談

今までも何度も職場で浮いてきて、一人を味わっていますが雑談はできていました。とりとめのない事をぽつぽつと。上司や同僚の人となりだったり日々の生活の話だったりをすることができる。ですが、これは今まで同僚が自分と同じく未婚だったり、男性だったりしていたからなのです。今回の職場は皆さまママさんです。共通の話題となったら子供の話。梅雨に入ったね。から始まって子供の洗濯物が…衣替えで子供の服のサイズが…。と最終的にはだいたい子供の話題になります。そんな時私はどう頑張っても話題に入れないし、ただうんうん聞いているのも怪しいので仕事の作業を進めてしまうのです。

ツイッターか何かで「子供は最推し」というのを読んだことがあります。最推しの事ならそりゃ、興味もあるし、話したいでしょう。想像がつきます。ましてや、周囲には同じく最推しのいる人(ママさん)ばかり。推しの話題は共通話題でその話題も尽きないでしょう。とてもよく分かります。

なじんでいる後輩さん

私より後に入った方なのですが、とても職場になじんでいらっしゃる方がいます。性格も明るくて話しやすい雰囲気なので、周囲が子供の話題になるとするりと入ってきて、自分の子供の事も話す。そんな方にミスをしているのでお直しをお願いすると「あははー、すいませーん!」とここでもとてもいい意味で明るいのです。
毎度お直しをお願いするのはその次の作業をすることの多い私なのですが、彼女が「すいませーん!」と明るく言うたびに「私がこのミスをしたら職場の空気が凍り付くな…」と毎度思うのです。実際、そんなミスをしたら本当に職場に空気は凍り付くのですが。
同じミスをしても空気を凍り付かせない彼女とブリザード吹き荒れる空気を作ってしまう私、何が違うかというとやはり、雑談に入れるかどうか。という点だと最近思うようになりました。

雑談は親近感

雑談をするという事は、子供のことにしろ何にしろ、自らを開示することととなります。その人のことを知っていれば知っているほど親近感はわきますし、雑談だけではなく仕事の話題もしやすくなる。経験則としては私もこれは分かります。親しい人との方が仕事がしやすい。あるあるです。

ですが、私には職場の人に開示していい話題がありません。大きな共通点である子供や家庭の話は私にはできませんし、こうやって文章を書く事を趣味としているという事も何か違う。もちろん障害者雇用であることを話の種にもしたくありませんし、私の日常である薬や症状のことを話しても分かってもらえないでしょう。

それなら、好きなテレビとか芸能人の話題はどうか?というと、それを話すほど職場の人たちと親しくないのです。好きな芸能人や本、テレビなどの話は同好の士と話していたい。わざわざ何も知らない職場の人に私の好きな何かを一から説明するのはちょっとどころではなく面倒くさい。そう感じてしまい、職場で趣味の話をするのも違う感じがするのです。

分からない苦労

私は仕事はちゃんとします。ミスがゼロとは言いませんが、仕事はきっちりしているつもりです。遅刻もしませんし、突然休むことも少ないです。その点で言ったら、ちょうど子育て真っ最中のママさんたちの方が子供が熱を出した、怪我をした。保育園から呼び出しが…で早退したり急遽休んだりする回数は多いのではないかと。
ですが、そこはみんな共通している点です。「○○さんの子は大丈夫かしら?」と同じく子供を持ったママさんだからこそ分かり合える連帯感というものもあると思うのです。私も「大変だな。」とは思うのですが、具体的にどう大変なのか?というのはいまいちわかっていない点があります。想像力の貧困さ故でしょうか。

先日、メンタルの調子を崩して、早退しました。仕事中に涙がボロボロあふれてきて止まらない。声も泣き出しそうな声しか出ない。これはダメだ。と判断した私はその時にやっていた仕事を切りよく片付けて上司に具合が悪く早退したい旨を伝えました。上司や社員さんは私が精神疾患を持っていて、そういう意味で体調を崩すことのある人なことを知っています。ですので、快く早退させてくださったのですが、同僚の何も知らないパートさん達からしたら「どこか具合が悪そうだけどなんなの?」と思う事でしょう。熱があるわけでもお腹が痛いわけでもない。私がママさんたちの苦労を分からないのと同様に、ママさんたちは私の精神疾患を分からないのです。

共通の話題がないと生まれる距離

子どもの行事や、子育ての悩み、誰しもあると思います。そこを雑談で話せる職場である我が職場、ママさん達にはとてもありがたい職場だと思うのです。子供に何かあっていきなりの早退とか休みとかもとりやすいですし。
私はその共通言語(子育て)を持っていないから、どうやって同僚たちと心の距離を縮めたらいいのかさっぱり見当がつかないのです。
一人暮らしで、家族は遠方で、子供もいない。仕事から帰ってきてから家事や子育てに追われていない私にはママさんたちの苦労が分かりません。
分からないから雑談も入れないし、雑談に入れないから心の距離が縮まらない。

これもツィッターで読んだのですが、大卒の人が高卒の方の多い工場などに就職すると、休憩時間の会話がソシャゲ、ギャンブル、女の話になってその話題についていけない大卒の人が人間関係に悩んで辞めてしまう。

これは学歴の話ですが、学歴ではなく人生のステージが違って”会話やコミュニケーションがとれない”という点では私も同じです。
一時期はとても悩んだ職場でのコミュニケーション。今もやはり悩みではありますが「もういいじゃん?一人でも。」と思い始めているのは事実。雑談にも入らず、休憩時間も外に行くからコミュニケーションをとろうとしない私をおそらく、上司も社員さんも「使いにくい奴」と思っている事でしょう。

職場は仕事をする場。仕事さえしてればいい。とうまい事割り切れれば良いのですが、人間関係の潤滑剤になる雑談やコミュニケーションをちゃんとした方がいいのはチームプレイである仕事をうまくすすめるために必要な事だと思うのです。

ただ、私がそれをできないだけで。



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