なぜ資格ジプシーになってしまうのか考えてみよう
Clubhouse3月4日開催分
今回いただいたテーマは「資格ジプシー」です。お稽古サロンだけではなく、健康系でも次々と資格を取る人がいると聞きましたし、次々と資格を取り続ける人が多いことはわかっています。
なぜ資格ジプシーになってしまうのか。どうしたらいいのかを考えてみましょう。
なぜ資格ジプシーになるのか
まず、大前提として、いつも伝えているように、資格がお客様を連れてきてくれる訳ではありません。そこがわかっていないと、次から次と資格を取り、数十万円、数百万円という大金をつぎ込んだ割にはビジネスに繋がらないという結果になります。
お稽古サロンでありがちなのが、安価なフロントばかり。利益が出るレッスンがないことです。お稽古サロン独特の文化かもしれません。
主婦のお小遣い稼ぎでいいならそれでもいいのですが、ビジネスとしてやっていきたいなら、お試しのフロントエンドから、利益が出るバックエンドを買ってもらえるようにしないと、馬車馬のように働いても、手元に残る利益はわずかになります。
資格では差別化できない理由
女性が起業をする際に取得する民間資格は、ほとんどがお金を払えば取れる資格。中には数時間受講しただけで取れるものもあります。
ということは、資金さえあれば他の人も取れる訳です。
資格を取って起業をしたけど集客ができない。「これは資格が足りないからだ」と差別化するために追加した資格も、実はお金を払えば他の人も取れるものですよね。
まずはここに気づくこと。
気付かないと次々と資格を取る鴨になります。(2月20日に書いた記事もご覧ください)
資格を名刺やホームページに書くデメリット
気を付けてもらいたいのが、資格を名刺やホームページにズラッと並べる行為。「一般社団法人〇〇公認認定講師」を複数入れるとどう見えるのか考えたことがありますか?
「私は高額商品を次々と買った人です」という自己紹介になります。
高額商品を扱っている人から見たら、鴨にしか見えず、逆営業を受ける可能性もあるってことです。
「資格をいっぱい持って仕事をしているので信頼してください」と言いたいのかもしれませんが、「あちこちに高額を払ってます」になるのです。
資格以外で何を使い差別化するか
では、資格ではなく何で差別化をするのか。
売れている人は、資格関係なく、本人で勝負しています。それが何かと言ったら、それまでの人生経験。
お金を払って取れる資格はお金さえあれば、他の人でも同じ資格を取れるけど、その人の人生はオンリーワンなので。
資格とそれまでの人生経験を組み合わせてオリジナルのメソッドにすること。それから人を惹きつける魅力でしょう。
資格に頼らずにオリジナルで実績を作る
キツい言い方になりますが、資格を取って学んだことをそのままおろすなら猿でもできます。それはその資格の鵜であって、自分の事業ではありません。
これもやはり守破離だなと思うのです。
資格を取るまでの学び、他の流派でも学び、実践をして、最終的にはオリジナルを作ること。そして実績を作る。
起業の世界は甘くない
やはり、「今の資格では足りない」「集客できないのは資格が足りないからだ」と思ってしまう人がいることがわかりました。
足りなくないからね!
資格がお客様を連れて来てくれる訳じゃない。集客するのは”あなた”です。あなた自身が認知を広げて、信頼を得て「あなたから買いたい」という人を増やしていくしかないのです。
最後に、資格を売りにしていない方々に上がってもらいお話を聞きました。
資格は一応書いてあるけど、お客様は気にしていない。「この人から習いたい」になっていることが良くわかりました。
資格を取って起業をしたらお客様がわんさかくると思っている人がほとんどなのですが、そんなに甘い世界じゃない。そう簡単に安定もしないし孤独な世界ですよ。
何かあった時に相談できる仲間がいるのは心強いけど、自分の足でしっかり立てるようになること。
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