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不要な業界用語を避けたかったら辞書を引こう!

頂いている仕事の1つに、とあるジャンルのお店の紹介記事の作成があります。

作成後、編集さんが原稿をチェックしてくれるのですが、「『外観』や『自然光』は写真用語」や「『入居』は不動産用語」等の「業界用語だよ」という赤が入ります。

カメラ専門誌や不動産紹介のWebメディアで使用するのは問題ありませんが、別の業界でそれらの業界用語を使用するのは適切ではありません。

こうしてnoteだったりブログだったりで、趣味の範囲で書く分には一般社会への浸透率を優先して問題ないと思います。

しかし、お金を頂く以上、別の業界の業界用語は避けるべきでしょう。

ではどうやって「業界用語」を調べるか。

ネットで調べるのもアリですが、「調べて出てこなかったから一般的な用語かと思って使ったら、業界用語だった」ということもありえます。

そういったことを避けるために有効なのが辞書です。

さも以前から知っていた知識のように書いていますが、先日知った方法です(笑)

とある記事で「路面店」という単語を使いたかったんですね。

一般的には通じると思いましたが、ネットで調べてもわからなかったため、「道路に面した一階にあるお店」と表現しました

納品時、編集さんに「路面店は不動産用語ですか」と思い切って聞いてみました。

答えは「わからない」でした。

が、調べてもらったところ、不動産業界から出た単語ではあるようです

そして、

「社会一般への浸透率や理解されるかどうかを考えたら使っても問題なさそうだけど、辞書に載っていないから自分なら避ける」

と、目から鱗な回答が……!

そこで、ポケットプログレッシブ国語辞典で調べてみました

名前の通りポケットに入るサイズの小さな辞書です。

つまりページ数に限りのあるわけですから、本当に必要な単語しか掲載されていないということです

確かに「路面店」という単語はありませんでした。

「ページの都合で切り捨てられただけじゃ?」

とも思いましたが、「ロリータコンプレックス」とか「ロン」は載っています。

そんな使用頻度の低そうな単語でも載っているのに「路面店」がないということは、やはり業界用語であって、その業界で使用する以外はふさわしくないのだろうと感じました。

恥を忍びながらも聞いてみるものですね。

また一つ、仕事をする上で必要な知識を身に付け、ライターとして成長できたと思いました。


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