40歳以降は、人を褒める技術を身につけることの重要さ!
今回は、「40歳以降は人を褒める技術を身につけることの重要さ!」という話をします。
40歳というのは一つの目安ですけど、だいたい人として落ち着いてくる年代です。
人生経験が豊富になってきますからね。
恋愛、結婚、家庭を持つことを経験して、自分のやれる仕事もわかり、成果を出せるようになってきます。ようやく周りを見渡すゆとりが出てきます。
そこで、おすすめなのが、積極的に人を褒めていこうという提案です。
理由としては2つありまして、ひとつは「罪滅ぼし」をしていくということです。
人を褒めていくことをおすすめして、その理由が罪滅ぼしだと説く人もあまりいないかと思いますけど、これはとても重要なんです。
どうしてかというと、あなたの人生を振り返ってもらいたいのですが、社会に出てからというもの、散々人の悪口を言ってきませんでしたか?
ということなんです。
人生を振り返ってみても、人のいいところしか見えなくて、これまでずっと人を褒めてきたという人は、背中に立派な羽が生えているでしょうから、この話はスルーしてください。
多くの方は、人の悪口を言ってきましたよね。
直接言わなくても、陰で言ったり、職場でいわなくても、家族にいったり、口に出してはいわなくても、心の中ではすごくいったり、なかには政治家や芸能人、著名人には特に誹謗中傷する人もいます。
なんだかんだと、人に対して、世間に対して、誹謗中傷、悪口をさんざん言ってきたと思うです。
でも、それも仕方がないことです。
社会に出てから20代30代は、自分のことで精一杯ですから。
自分と他人とを比較しますから、相手の欠点が浮き彫りになって見えてくるんです。
特に能力の高い人は、見えすぎて仕方がないです。
「人差し指は、人を指して指摘することができるけれど、自分を指すことはできない」といいますが、どうしても、自分を棚にあげておいて、相手の欠点を見つけ出して悪口を言いたいわけです。
それでも、40代に入ってくる頃になると、様々な人生経験を通して、自分のいたらなさ、未熟さも思い知らされて、相手の欠点も受け入れられるようになるんですね。
つまり、人の欠点に対して理解して「許す」ことができるようになってきます。
そういう意味で40代以降、これまで悪口を言ってきた罪滅ぼしも含めて、積極的に相手のいいところを見ていき、積極的に相手を褒めていくことを提案します。
多くの人は、あと半世紀もしないうちに、あの世に旅立ちますけど、あの世に、閻魔様がいたとして、閻魔帳なるものを持っているとしてます。
そこには、あなたがこれまで人に言ってきた悪口と褒めたことの全部書かれていたとします。
人の悪口ノートと人を褒めたノートです。
どうですか?
あなたはどちらのノートが多いですか?
人の悪口を言ったノートは何十冊にもなって積み上げられていて、人を褒めたノートは、一冊にも満たなかったりするかも知れません。
そんなの見せられたら、地獄に落とされる前に、きっと自ら、天国行きを辞退しますよね。
半分冗談ですが、人生の後半戦に入ったら、「罪滅ぼし」という観点からも人を積極的に褒めていくことは大切です。
やりはじめは、少し戸惑うかも知れません。
人の悪口なら無限に見つけ出す才能はあるのに、なかなか相手のいいところが見つけられないかも知れません。
でも、人を褒めることも訓練によって身につけることができます。
では、どのような訓練が、人を褒めるときに効果的でしょうか?
僕がやってきた一つの方法は、
「相手のいいところを5つ発見してみる」ことです。
観察してメモにとってみるといいです。
試しに、長年一緒にいる伴侶で実験してみましょう。
長い時間一緒にいるわけですから、10個くらい見つけられそうです。
でも、これが、なかなか難しい。
気がつくと、悪いところばかり書き出していたりします。
やってみてください。
カードか何かに書いて、相手にプレゼントすると大変喜ばれます。
相手のいいところを見つける訓練をしながら、今日一日出会った人に対して、褒める努力を重ねていけば、少しずつ身についていきます。
簡単ではありますけど、人を褒める技術を身につける重要さについて語ってきました。
実は、40代以降、相手のいいところを発見して「褒める技術」を身につけておくことによって、さらに自分の能力を、もう一段上げることにつながるのです。
口を開けば悪口しか出なくなったら、その先の成長は行き止まりです。
相手のいいところ、優れたところを発見することができる人は、人の能力を開発したり、チームとしてマネジメントして成果を上げたりできるようになって、40代以降の人生を輝かすことができるのです。
これが2つ目の理由でした。
そして、天国へ帰るためのパスポートを得る道でもあるのです。