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今年の夏も札幌の街は音楽に溢れます。2019年30周年のPMF!

 今年も、PMFが開催されます。

 PMFとは、パシフィック・ミュージック・フェスティヴァルの略で、太平洋音楽祭なんです。

 1990年に、20世紀を代表する作曲家であり、指揮者のレナード・バーンスタインによって、創られた国際教育音楽祭です。

 世界中からオーディションで選ばれた若手音楽家を、ウィーンフィル、ベルリンフィルなどの一流の音楽家、世界的指揮者らによって、7月から1ヶ月間学びながら、札幌市を中心に各地でコンサートを披露する素敵な音楽祭です。

 バーンスタインは、パシフィックということばにピースの意味も持たせて、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの平和実現の思いを込めて命名しました。

 そして、はじめは、中国で開催する予定だったのです。

 それが、1989年6月4日に天安門事件が起きました。

 PMFは中国での開催ができなくなり、急遽、札幌となったのです。

 バーンスタインもガンに侵されていて、とても学生たちを指導できる状態ではありませんでした。
 
 それが、北海道に来てからバーンスタインの体調が良くなり、奇跡的に、第1回PMFオーケストラでの指揮ができました。
 
 札幌以外の4つのコンサートは、体調が悪くなりキャンセル、アメリカに戻り10月に急逝してしまいます。

 奇跡が重なって開催されたPMFですが、

 今年は、

アニバーサリーイヤーです。

 なんと、

30周年記念なんです。

 素晴らしい!

 今年は、30周年記念オーケストラが組まれます。

 世界で活躍しているPMFで学んだ修了生達と、ウィーンフィル、ベルリンフィル、メトロポリタン、サンフランシスコ、シカゴなどの教授陣とPMFプレミアムオーケストラが組まれ、なんと、マーラーの交響曲8番(千人の交響曲)が演奏されます。

 指揮者は、バーンスタイン亡きあと、第3回から音楽監督をしていたクリストフ・エッシェンバッハです。

 音楽の都といえばウィーンですが、夏のひと月は札幌も音楽の都になります。

 今からとても楽しみです。


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