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アオマスの小説

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どんな一面にも些細な物語が存在する。それを上手に掬って、鮮明に描いていく。文士を目指す蒼日向真澄によって紡がれる短編集です。
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2024年5月の記事一覧

パンケーキに塩を振る(小説)

「山ちゃんは甘党だね」  大学の食堂でショコラパンを食べていた俺に、同じ文学部の宮田エミ…

蒼乃真澄
1か月前
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沈黙の赤ワイン(小説)

「結婚してほしい」  僕がこの言葉を放つのは、これで三回目だった。一度目は横浜の海が一望…

蒼乃真澄
1か月前
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君がいる夏 (ミスチルが聴こえる)

   僕の好きな夏が終わってしまった。同時に、学校が始まってしまった。夕暮れも悲しくなる…

蒼乃真澄
1か月前
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