見出し画像

#いいねされなくてもお世話になったカードを紹介する

1.パルン、ニヴ=ミゼット

 とにかくカッコいい。ただその一言に尽きる。
 特にカッコよさを知ったのは加藤健介さんのGP京都2019で使っていた地図ミゼット。
 《宝物の地図》でのマナ加速からの《パルン、ニヴ=ミゼット》を早期に出しつつ《潜水》で相手の除去を潜り抜けるデッキだった。

 本当に凄まじかった。一回場に出たが最後、返しで除去が出来なければ暴力的なアドバンテージと1点の嵐で盤面を瞬く間に掌握してしまうのだ。
 この時からニヴ=ミゼットに対する愛着がわいていたように思う。

 《イゼットの副官、ラル》とこのカードを入れたイゼットのカウンターバーンを一時期回していた時があった。《イオン化》はもちろん、《呪文詐欺》まで入れて最後は貯まったマナを《苦悩火》でフィニッシュ! というような内容だった。結構楽しかったです。


2.荒野の再生

 私を初めて店舗大会での3-0に導いてくれたカード。出したターンでは実質フリースペル、そして次ターンからはマナが二倍になる。もう一個置くとさらに倍ドン。頭おかしい。
 《発展/発破》のX=10であったり、あるいは《運命のきずな》であったり……とにかくこの荒野の再生からマナを捻りだした日々は今でも大切な思い出の一つ。

 ちなみにスタンダード・パイオニアでの禁止カード。今のパイオニアなら多分大丈夫なんじゃない? 一回解禁してみようよ、きっと大丈夫だよ(荒野の再生を握りしめながら)


3.発展+発破

 《荒野の再生》からマナを出します。2枚目の《荒野の再生》誘発を解決してアンタップします。《発破》X=12。対象はあなたとドローは私です。
 あるいは相手のカウンターを《発展》で返したり、あるいは《思考除去》を《発展》で仕返したり、複数枚被ってる時には《成長のらせん》を《発展》して一気に2マナ加速したり。

 とにかく使うたびに味がする一枚。なんだかんだですごい堪能していた気がする。MTGAでぶわーーーっとドローする様は病みつきになる。
 ちなみにこれで削りきっても、《発破》のドローによってライブラリーが切れると先にこっちが敗北する。
 なのでたまに相手に対してドローさせたりもしていた。


4.ニヴ=ミゼット再誕

 灯争大戦環境における相棒。本当にずっとこのカードを擦り続けていた。私以上に擦っていた人は存在しないだろう。そう言い切れるほど、これしか使っていなかった。

 ひたすら擦り続けた結果、「《楽園のドイルド》から4マナのクリーチャーを繰り出し、《新生化》で《ニヴ=ミゼット再誕》を出す」という結論に辿り着いた。
 実際これが非常に強かった。《ニヴ=ミゼット再誕》から《新生化》がめくれた時の使い道があまりなかった事から、《永遠への旅/永遠の洞窟、アザル》と《墓場波、ムルドローサ》も入れた構築にしていた記憶がある。

 要は《永遠への旅/永遠の洞窟、アザル》を《ニヴ=ミゼット再誕》につけ、そのまま《新生化》する。
 すると生け贄に捧げた《ニヴ=ミゼット再誕》が戦場に戻り、《永遠の洞窟、アザル》になり、そして《墓場波、ムルドローサ》も出るわけだ。

 まあオーバーキルと言ってしまえばそれまでだが、相手が「は??」という顔をするのを見てるのはとにかく楽しかった。

 こうしてスタンダードの5cニヴで結構な頻度で3-0を繰り返し、最終的には私への狙い撃ちで《戦乱のラヴニカ》をサイドボードに入られたのもいい思い出の一つとなっている。


 ちなみにモダンでも組んでいた。モダンの方はさらなるパワーカード揃いで非常に楽しかった。
 何より《アーカムの天測儀》をこれ以上なく堪能できたのも大きかった。なんだこのぶっ壊れカード。禁止されたけど。


5.時を解す者、テフェリー 


 晴れる屋トーナメントセンターで行われたThe Finals2019の最後の予選で権利を獲得させてくれた一枚。
 今パイオニアで青白コントロールを使い続けている理由を挙げるならば、やはりここの成功体験からだろう。
 特にこの《時を解す者、テフェリー》には幾度なくお世話になったし、そして出された時に殺意を抱いた事数知れず。お前シャドウバースな!

 このカードはスタンダードのみならずパイオニアでも禁止されている。禁止されるのも納得である。

 先生……また+1から相手ターンのコンバット時にラスを打ちたいです……


6.婚礼の発表

 時代は飛んで2021年。コロナによって紙に復帰したきっかけがこのカード。なんでみんな使っていないんだろう???と大真面目に疑問に思ったほど、とにかく強かった。
 当時は50円レアだった。それが3,000円までに高騰し、今はやや落ち着いて1,500円レア。本当に出世したなあ。

 今のスタンダードではやや陰りを見せているものの、一回定着すると1/1を三体出すかドロー、3ターン後にはアンセムに。重なるとそれはもうひどいことになる。

 当時のスタンダードでは《蜘蛛の女王、ロルス》や《ヘンリカ・ダムナティ》などもおり、とにかくデッキ全てが噛み合っていた印象がある。
 このオルゾフミッドレンジの勝率はMTGAと紙を合算しても80%はあったし、本当に勝たせてもらった。


7.放浪皇

 強いよな。強いよな? うん、絶対強い。と思いながら3000円ほどで初日に買った。
 最初はこの寺田克也版で揃えようとしたものの、売り切れで翌日の環境初陣戦のために泣く泣く通常版を買った記憶が蘇る。

 パイオニアでは幾度なくこの一枚に救われ続けている。
 アグロに対しては-2から-1で除去しつつ2/2警戒を残してくれ、ミッドレンジ・コントロールにはひたすら2/2を量産し続けて殴り勝つという他の勝ち筋を作り……

 《ドミナリアの英雄、テフェリー》と同じく、青白コントロールからあなたが抜ける日はそうそうないだろう。
 これからもお世話になります。よろしくお願いします。


8.ドミナリアの英雄、テフェリー

 今思えば私のMTGはこの《ドミナリアの英雄、テフェリー》と付き合うところから始まり、今現在はこの《ドミナリアの英雄、テフェリー》と歩んでいるなと気づいた。

 +1のアドバンテージおよび後隙の無さ、-3の自衛能力、そして「あなたは勝利する」と同様の-8能力。ありとあらゆる部分が強い屈指のパワーカード。

 2022年の5月パイオニア大会優勝から始まり、2022年11月のチャンピオンズカップファイナル出場および二日目突破と私のパイオニアを彩らせてくれた一枚。

 感謝しても感謝しきれません。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。


 ぱっと思い浮かぶのはこれらだろうか。
 今年はとてもいい年であった。来年もよい年になることを願う。



サポートをご検討いただくだけでも大変うれしく思います。そのサポートが今後の記事執筆のモチベーションになります。