見出し画像

マルチ その2

マルチ商法とは その2

一つ先に注意してほしいのが、私の体験は東日本大震災が起きたすぐあと当たりから3年ほどの経験なのでこの10年でコロナもあり、事情は大きく変わっている可能性がある。


マルチをやる人 
私がやっていたものを書くので色んなものがあると先に言っておきたい。さらに言えば個人的バイアスが多分にかかっているので、偏見にあふれている箇所も多くなると思います。
そのうえでどんな人がマルチをやっているか。普通の若者がやっている印象が強かったです。ただ傾向としては学歴の高めの今でいう意識高い系の人が多かったように思う。20代〜30台前半の中心で、40代はあまりいなかったところでやっていた。
きっかけが何かというのは人によってそれぞれ違うと思うが、この年代の人間はほとんどの人間が現状に対して何らかの不満や不安を持っていると思う。仕事内容、人間関係、収入などなどそういった方がマルチをやっていた。

勧誘の入り口は異業種交流会と称したパーティーのことが多かったように思う。まずはパーティーを主催し、幹事を10人ほど設定しそれぞれに呼べるだけの人を呼んでもらい、来場者と友達になる。これを月に2回ほど行う。仲良くなった人がいたら次にいわゆる上流の生活をしている自分よりも上の※ディストリビューターの生活に触れさせる。この人たちは都内のタワーマンションに住んでいることが多い。家を見学させたり、フェラーリ、ランボルギーニなどの高級外車でドライブさせたりする。そのあとに毎週やっているセミナーに来てみないかと勧誘するといった流れだ。
さもマルチをやっていればこんな生活ができるようになると錯覚させることができる。もちろんやりようによってはそれが可能ではあるが。

このセミナーだが、参加費は500円〜1000円ほどで会場を借りる費用程を割り勘する感じだ。時間的には結構長く土日開催していて、6時間ほどやっている。セミナーは勧誘の意味もあるし、自己啓発や能力向上の意味もあった。
新規の参加者のリアクションは様々だが、最初はやはり警戒している参加者が多い。強制的にやらなければならないのではないか、洗脳されるのではないか、宗教のようなものではないのか等不安な部分も多いからだろう。しかし、このセミナー一部の内容だけを見ればとてもいい内容だと言える。なによりセミナーに参加し続けるとモチベーションが一定に保たれる。
セミナーにはいくつかあり、参加条件が課せられているものもあった。私がやっていたマルチはいくつかのランクがあり、下から上まで9ランクぐらいだった。ランクが3以上が対象のセミナー等、条件を設けてモチベーションを上げ結果につながるようにサポートしあうような感じであった。

マルチをやるに至るルートは私がやっていたものに関して言えば
異業種交流会(パーティーやBBQ等)で知り合う。その後お金持ちの人と知り合う。セミナーに参加し興味を持つ。実際に会員になり商品を購入する。
こういった流れが多かったように思う。

異業種交流会というのがどういった内容か。
ここに参加する人たちの思惑はかなり様々だった。営業先を探している営業マンもいれば、アート作品を作っているアーティスト、恋愛をしたい男女その他、ディストリビューター候補を探す人などがいた。大体の人に何らかの下心があるように感じるパーティーだが、それなりに楽しいパーティーが多かった。お店を貸し切っての立食、野外でのBBQ、ハロウィン等々、季節に応じたイベントなどもそれなりにやっていた。そこでできるだけ多くの人と連絡先を交換する。まさに人脈作りといった感じだった。

次回はこのセミナーについて書いていこうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?