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参与のテキスト(再任用・定年延長読本)

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2020年3月の記事一覧

曽野綾子

曽野綾子

職場ではマニュアル通りに行動する能力はかなり高い。
しかし仕事の本質を元から考えて、自分なりの付加価値をつけ、新しい分野を開拓しようという気概や意欲を持つ人は非常に少なくなった。
さらにそれらの情熱を推し進めるのに必要な勇気などというものの存在も、おそらく聞いたこともないのだろう。
人に逆らっても、自分の信念の筋を通す人など、ほとんど見かけなくなったのだ。
霞ケ関の役人に接する度に、私は「前例だけ

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ついつい何にせよ勝とうと思っちゃうんだけれど、
勝つことだけがゴールじゃない。
日々楽しく時間を過ごすこと。
ちょっとした自分の進化を喜ぶこと。
自分の人間性ををしっかりカルティベイトしながら、心や思いを落ち着かせていくこと。だから、スポーツをすることも教養を養うことなんだ。

WLBの極意は、世間がどう思うか、どう判断するかじゃなくて、自分や子どもが本来どうあるべきで、どう人生をこれから生きてくのかを考えること。それは会社か家庭かの二者択一じゃなくて、自分の人生を、社会への貢献といった部分も含めて、適切な時間配分で主体的に生きていくということ。

道理の感覚

道理の感覚

道理の感覚。
これが無い人の近くにはいたくないな。
心が濁ってしまいそうで。
合理的であるとか論理的であるとか、そういうことではなくて、道理の感覚を持つことの大切さ。
それは人間としての優しさと、社会に正義を帯びさせる力を兼ね備える。
そこには品性があり、知性を感じさせる。
この感覚を持たない人は、もうどうにもならない。
なぜなら、それは育ちの問題だから。
育った家庭や社会、地域が、何をもって重視

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未来に目を

未来に目を

与えられたことだけを、そして、今日、明日の目標だけを見ながら仕事を進めようとする人がなんて多いことか。なぜ未来に目を向けないのか。なんで未来を創ろうとしないのか。現在に、安寧の内に留まろうとする人と、未来を創ろうとする人では、全く目標が違うから相入れず、仕事の手法の一つ一つに違いが出てしまう。