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文化、法、社会、ファッションとデザイン、 国際関係

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2019年11月の記事一覧

読書

読書

先輩者の教うる如く、良書の熟読ということが読書の第一原則でなければならぬ。

繰り返しは学習の母という古人の格言もこの間の消息を語るものである。

書物は最初にざっと目を通し次に詳しく(場合によっては部分的に特に詳しく)少なくとも二回読まなければ読んだとは云えぬ、という主張は尤もだと思う。

単に読むのではなく、考えながら静かに読むこと、熟読する本はできるならば自分に所有すること、なども適切

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天国

今日は職場の先輩を訪ねて旧榛名町へ。

九十歳を過ぎて今なお"かくしゃく"とした先輩からは、まあ、いろいろあるだろうが、ようは、"お気張りなさい。"との言葉をいただいた。

中仙道を車で下る道中は、かつて徒歩で中仙道を京に向けて歩いた旅人に想いを馳せ、先輩の住居に着いてからは、早春の里山の美しさに目を奪われた。

周りの山は、まるでセザンヌのサンビクトワール山のよう。☺

しかし、

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山室さん

今日はNHKのスーパープレゼンテーション、TEDの放送日。

ジムのトレッドミルでウォーキングをしながら見た。

最近ランニングする回数がだいぶ減ってしまったなあ・・・。

さて、・・・語り手はMITのネグロポンテだった。

ネグロポンテはワイヤードを創刊した仲間の一人だそうだ。

ワイヤードの内容は、ビジネスから、インターネット、ジャーナリズム、カルチャー等、時代に共有された

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みんな小さな権力を得て、そんなもん心の中にしまっておけばいいのに、平気でどんどん使い出す。権力は理性を尊重しないから厄介なんだ。

合理的な疑い

テレビドラマ”ボストン・リーガル”を見ていると、よく弁護士が陪審員に対して、”合理的な疑い”について言及する場面が見られる。

これは、刑事裁判において、被告が行った行為を事実として認定する際、検察側の示す事実とされることに対して、反対事実が存在することへの無理の無い疑い(こういった言い方で良いのだろうか?)が残されている時、合理的な疑いがあるとされる。

容疑について完全無実を証明する以

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自由解釈か厳格解釈か

ここのところの議論は、憲法の自由解釈か厳格解釈かってことですよね。

厳格解釈は、社会事情の変化や思想の変化はありうるので、そういったことで憲法制定当時の解釈で不都合が生じるならば、憲法を改正しましょうということ。

自由解釈は、憲法改正は相当困難な手続きによらなければならないので、時代の趨勢に即応するのは困難であると。だからその時代々で妥当とする解釈をしましょうということ。

まあ、

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憲法解釈

※ちょっと前は憲法解釈の話だったのが、今は憲法改正の是非の話に置き換わってる。時代は回る。

北朝鮮、韓国、中国との対外関係悪化による緊張感の高まりを受けて、集団的自衛権の行使に係る憲法解釈が問われている。
弾道ミサイルの発射を続ける北朝鮮、尖閣諸島を睨みつける中国、竹島を占領している韓国等、一触即発の状況と言ってよいかどうかわは分からないが、憲法を、解釈に寄らずして、ただでさえ硬性である憲

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教養ってなんだろう

”教養”っていったい何だろう?っていうわけで、
獨協大学国際教養学部の松丸壽雄先生はこんなことを言っていた。(で、ちなみに獨協学園はドイツ教養主義を学園の校是としている。)

「”教養”とは何かと言うと、今現在客観的に実現されていないもの、
つまり”理想”を目的としてカルティベイト(耕作)すること。それが教養に他ならない。」と言う。

「一人ひとりの人間を超えた世界がある。それがイデアとか

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教養

さっき寄ったファミマで立ち読みした日経アソシエの10月号にも・・・
「仕事・人生で差をつけるために知っておきたい教養入門」なんて、表紙にでかでかと書いてある。

まるで”教養”が人生を勝ち抜くための、出世や就職の具のごとく書いてある。

で、”教養”っていったい何だろう?っていうわけで、
「獨協大学とドイツ由来の教養理念」という講演+シンポジウムに行ってきた。

その催しの中で、獨協大

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アウフヘーベン

議論というのは、その結果がアウフヘーベンしないといけない。
議論のあげくが、決定権を握っているという意味において弱い側が強い側になびいたり、両者の顔をたてる玉虫色に決着するだけだったり、両者が問題の本質とは離れたただのけなし合いをするだけだったり。要は何物も生まない方向で動きがちに見える。
国や地方の議会制度、その中でも、特に大統領制については、首長と議員が各々有権者の信を別に得ているためか、議論

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人間の役割

人口知能、その本当に良いものがこれからできあがると、その後の人間の能力の生かし方としては、まあ、効率的じゃないことと、効果的じゃないことだな。笑

つまり、今までいろいろ思考を一見合理的に絞り込んできた部分。そこを安易に絞り込まないで、余白というか、行間というか、今まで無駄とされてきた部分、そういうところが持つ価値だよね。

高みから時空全体を見渡して、深い洞察力を持って、すぐには合理的な

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人間

人間はね、その育ちが絶対的な権力、思うが成すままの力の元にあったなら、その心は謙虚さや優しさを持つわけがないんだよ。
自分の弱さや不完全さを自覚しながら人間は人間らしい心を持つようになるのだから。
心と、それが纏う力。この二つがかけ離れることは無い。

許してはいけない

理想を目指して少しづつでも前に進もうとする人がいる一方で、まあ無理なことはほどほどにして、やった感を出しつつ、落とし所を探そうとする人がいる。
もっとひどいのは口先だけでごまかそうとしたり、さらに最悪なのは何も動かず、人の意見は無視したままやり過ごす。偉い人の言うことは、それが間違っていようが何でも聞く、自分の意見が正しいと思っているくせに黙ってやり過ごすという人もいる。
何も考えず、上司の言葉の

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役所の価値判断

役所の価値判断っていうのは、それが民主主義制度の一角にある以上は、愚衆的な部分がどうしても含まれるので、効果効率性の衣を上部は着ていても、その中身、その思考や判断は、愚衆に迎合した、もしくは自分勝手なパワーポリティクスな分けで。
で、政治は権力を得た者が自分の利益のために判断し、行動するのが現実で、そういう意味では民主主義っていうのは、全くもってもっと良い制度に代替できるものだなと思わざるを得ない

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