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極私的楽器メーカー観~ローランド~

久し振りにこのテーマで語りたいと思います。

僕が初めて買ったシンセサイザーはRolandでした。JV-80という楽器。
同時にSC-55mkIIも買って、音楽制作を始めました。
大学1年生の時でした。中古で買ったんですけどね(^^;;。

(ちなみに制作の核になるシーケンサーはYAMAHAのQX3でした。)

このJV-80で音作りを一通り学びました。
その後上位互換のJV-90を知り合いから譲り受け、更にはDTM音源をSC-D70にアップグレードしたり、ずっと使い続けてきました。マスターキーボード/ステージピアノとしてA-90EXも長いこと愛用しました。

現在も写真のFantom-G6(これも頂きもの)と映ってはいませんがマスターキーボードのA-70を所有し、使っています。

あ、高校の時に親に買ってもらった電子ピアノはRolandのFP-8でした。
あと、一時期ローランドの販売のバイトもしていました。

かように僕は、ローランドとも縁があります。

ローランドの楽器に僕が感じる特徴は
「明るく・きらびやかな音色が得意」
というものですね。

ローランド初のフルデジタルシンセだったD-50で初めて搭載されて、今も使われているFantasiaという音色などのベル系の音や、派手で抜けの良いブラス系の音などに強い印象があります。いやーたくさん使いましたね。

また、DTM(Desk Top Music:机上の音楽・・パソコン上での音楽制作。今じゃ死語になっちゃったかな)という分野を開拓し、積極的に製品展開をしたのもこのメーカーでした。

僕の音楽制作の際のメイン音源の座を長く勤めていたわけですけど、まんべんなくバランス良い音色ラインナップであり、非常に使いやすい音源でもありました。

また、シンセサイザーとしてみた場合、アナログ時代の音作りの方法論を一番純粋に引き継いだメーカーじゃないかと思います。そのおかげでシンプルに操作しやすく、音作りを学ぶのにもピッタリでした。

ローランドは新しいモデルが出ると、以前のモデルの音色にプラスしてどんどん音色数を増やしていくモデルが多くて、その為に新しい機材に買い替えてもかつて馴染んだ音色が使えるというのも大きな魅力ですね。その極致がINTEGRA-7なんです。今まで開発した機材の音色の大部分を搭載してしまったので、これ一台でかなりのことができてしまう。

ヤマハやカワイが生ピアノメーカーから発展してきて電気楽器・電子楽器を作ってきたのとは違い、ローランドは電子オルガンの開発からスタートしており、純粋な電子楽器メーカーとしてのポジションを今でも貫いています。ギターのエフェクターのBOSSブランドもあり、ギタリストにもなじみが深いメーカーでもあります。

最近はシンセ関連は復刻品がメインとなっていて、新機軸の製品はあまり開発していないようですが(シンセヲタクとしては寂しい感じもします)、電子ピアノの分野ではかなり野心的なモデルを発表していますし、まだまだメーカーとしては元気だと思うので、またシンセでも一花咲かせていただきたいと思いますね。

意外な一面としてはデザイン業務等に使用するプロッターや3Dモデラー、業務用インクジェットプリンターや今話題の3Dプリンターも開発していました。(こちらは現在は「ローランド・ディー・ジー」という別会社となり、ローランド本体は株式の持ち分を減らしたので筆頭株主・主要株主ではなくなったようです。)こちらもここ最近で急成長しているようです。

ヤマハが電子楽器や音響機器のLSI開発などで培った技術でルーターやモデムなどの電子通信機器の分野でも確固たる地位を築いたのと同様、コンピュータ周りの技術を電子楽器とは別方向に成長・発展させて、個性的な分野を開拓するというのは凄いことですよね。

さて、あとは国産シンセ御三家のKORGと、ヤマハのライバル(?)カワイですね。いつになるかお約束はできませんが(^^;是非書きたいと思います。

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