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イヤーピースと音の関係

finalのイヤーピース講習会の本題です。

イヤホンから出る低音は、イヤーピースの密着度で全て決まります。密着度が高いほど低音を感じられます。外れかけたイヤホンを耳に入れなおしたりした時に、低音が強調される事、ありますよね。そういう事なんです。

では、イヤーピースも無く開放型のfinal LAB2は低音がスカスカなのでしょうか。実際に測定してみると、低音域は波形としては落ちています。しかし、聴くとそんなことはないのです。これは何故かと言うと、物理的な音量と、感覚的な音量というパターンがあるからです。

イヤーピースでも同じことがいえます。例えば、SpinFitのイヤーピースは少し抜けがあるようになっています。その落とし込みが絶妙な低音域のバランスをつくっています。

また、イヤホンを耳に差し込む位置でも変わってきます。楽器のトロンボーンをイメージするとわかりやすいと思います。トロンボーンは管をスライドさせることで長さが変わり、高音~低音と音を変えていきます。耳の穴でも同じことが言えるのです。
奥の方に入れるのと、手前で入れるのでは違います。ダイレクト感だったり、柔らかさだったり。

final Fシリーズは耳の奥のほうまで差し込むことを前提に作ったので、奥まで差し込んでもらうと、想定していた音になります。筐体がL字なのは奥まで行き過ぎないようにするためです。

あとは、いろいろなイヤーピースを付け替え、イヤホンの装着位置を変えたりして見てください。今までは聞こえていなかった、新しい音が出てくるかもしれません。

※ここでの話は、講習会で聞いた話になります。波形の計測などデータの詳細は、私に問い合わせても答えられません。

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