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DUNU TITAN6で音の変化を楽しもう!

今回はDUNU TITAN6です。今回もTwitterでDUNUの販売代理店であるサウンドアース様(@sound_earth)が視聴者を募集してましたので、応募させていただきました。

DUNUといえば、ハイブリッドのDN/DKシリーズやダイナミックドライバーのTITANシリーズが上げられます。また、リキッドメタル合金のボディにカーボンナノチューブダイアフラムのドライバーを搭載したFalcon-C 隼と、先進的な技術を駆使したメーカーです。

TITAN6はどんなイヤホン?

TITAN6はTITANシリーズの最新作として、デザインも一新されました。アルミマグネシウム合金のボディは約7.6gと軽量です。色はブラックとブラウンの2色があります。私のところに届いたのはブラウンです。明るめのメタリックブラウンですが派手すぎず、シルバーのパーツが良いアクセントになっています。ボディの滑らかな曲線は加工技術の高さが伺えます。安っぽさなど微塵も感じません。製品のクオリティは高いですね。

TITAN6にはDUNUのフラグシップモデルのDK4001でも使用している「ベリリウム振動板」や「高純度銅線/銀線の混合ケーブル」を使用しています。価格帯としては15,000円台なのですが、フラグシップの技術を惜しみなく投入しているのです。(ちなみにDK4001は10万円程の価格帯です)。
はてさて、その実力は如何に…?

聴いてみる

試聴環境は次の通りです。

プレイヤー:iBasso Audio DX120
イコライザー:オフ
デジタルフィルター:シャープ
サウンド・モード:リファレンス

装着感は耳への収まりは良いのですが。音導管が長めでボディのサイズもあるのでイヤーピースによっては保持力がやや悪いくなります。ケーブルの左右を変えて、上掛けにするのもありですね。

箱出しではぼやけるような、上手く鳴らせていない感じだったので50時間程鳴らしてみました。素性の良さが垣間見えます。さらに50時間程鳴らし、100時間程経過したところで良い感じになりました。ここからじっくり聞くことにしました。

音のバランス
低域 ・●・・・高域
音の広がり
狭い ・・●・・ 広い
音の響き
緩い ・・●・・ 鋭い
音の明瞭感
曇る ・・●・・ 明瞭

音のバランスはフラット傾向ですが、低域の表現がかなり良くて”深くて濃い”のが来ます。解像度は高めで、上から下までしっかり鳴らす分離の良さがあります。

電子的な音はエッジ感があり、アナログな的な音は響きや鳴り方に質感があります。クールというより熱っぽさ、艶っぽさが感じられる適度に張りのあるしなやかな感じです。

基本的にはスッキリしているのですが、やや曇るような感覚があります。解像感は高いのに柔らかく、高域は出ているけど刺さらない、という相反する要素を上手くチューニングした結果なのかなと思います。

苦手なジャンルはあまり無いのかも?高い解像度は音数が多いアニソンも、ボーカルが全面に出つつも他が潰れたりしません。ジャズやビッグバンドは楽器の響きがいきいきとしています。柔らかめの音なのでスピード感を求めるとちょっと違うなという感じではありますね。

とても素直でポテンシャルの高さを感じます。さて、実力の高さが分かったところでいろいろいじってみましょうか。

取り替えっこタイム

まずはイヤーピースの交換から始めましょうか。純正のイヤーピースは柔らかめで開口部が狭めで軸は短めです。フィット感は良いですね。柔らかいので普段より1サイズ上げても良いかもです。

うーん、まずは開口部を広げてみますかね。ということで別のイヤホンに付いていたSednaFitear Lightをもぎ取って装着。全体的にメリハリ感と広がりが向上しました。低域が落ちますが、バランスは良くなっています。ただ、軸が長いので装着感があまりよくありません。サイズを落として耳の奥にいれるようにする必要があります。

うーん、大きめサイズで入り口に蓋をするようなイヤーピースの方が相性が良いかもしれないな…だとすると、acoustune AET07なんて良さそうですね。しかし見当たりません…どこいったんだろ…

そこでSymbio Eartipsです。Symbioはいいぞ。Symbio EartipsのMサイズを装着すると、狙い通りという感じです。持ち前の低域を活かしながらも全体的な抜け感が良いですね。ウレタンでガッチリ固定されて安定感が増すのもいいですね。

お次はfinal Eタイプです。柔らかめのEタイプの様に、音もとても柔らかく豊かな響きになります。final要素が感じられますね。低域の存在感が凄まじいです。しかし他を潰すような過剰な出方ではありません。いままでの音とはガラリと質が変わります。こんなに変わるのか!と驚きました。

リケーブル出来るなら

しかしもう一声、明瞭感が欲しいんです。リケーブル出来たらなーと思いながらメーカーのページを眺めていると、他社製ケーブルもOKとあるではないですか!そうと分かれば早速交換!バランス化でこの子は変わるぞ!!

mmcx端子のケーブルなのにリケーブル不可と思っていたのか。それは、TITAN5や3もmmcx端子でリケーブルは出来るのですが、コネクタの形状が少し違って上手く刺さらないんですよね。その経験があったので他社製は刺さらないと勘違いしてたのです。

まずはHIFIMAN RE800Jのケーブルを2.5mm4極化してもらったのを付けてみました。他社製のケーブルでもガッチリと装着してくれます。逆に言うとかなり抜きにくいので、交換の際にはお気をつけて…

RE800Jのケーブルは全域の”濃さ”が凄いです。そして左右の広がり、音抜けの良さが向上しました。やはりバランス化は効果があった!しかし、これは濃厚で胸焼けするレベルですね。イヤーピースでの調整は不可欠です。

final C106 2.5mm4極 シルバーケーブルです。高域の明瞭感、広がりがかなり向上します。中高域の伸びも向上。低域の濃さ、太さは落ちますが、タイトで張りのある質感は健在です。うーん、これは良い!やはり期待通りだった!

最終的には「C106 + SymbioEartips」という組み合わせに落ち着いています。

音のバランス
低域 ・・●・・高域
音の広がり
狭い ・・●・・ 広い
音の響き
緩い ・・・●・ 鋭い
音の明瞭感
曇る ・・・●・ 明瞭

明るくスッキリとした音はジャンルを問わず楽しめるようになっています。特に電子音とのマッチングが良いですね。ジメジメした梅雨の時期こそ聞きたい音です。

まとめると

素直な音を出してくれる、ポテンシャルの高いイヤホンです。この素性の良さが、リケーブルやイヤーピースの変更等に柔軟に反応してくれるのではないでしょうか。これだけハッキリと音が変わるイヤホンは初めてです。

リケーブルのイヤホンが初めてという方には、是非ともこの変化を楽しんでもらいたいですね。今までにリケーブルやイヤーピースの違いを楽しんでいる方であれば、更に楽しめるのではないでしょうか。

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