「週刊プラグインレビュー」SCHWABE DIGITAL / ORANGE CLIP
今月2本目です。
正直、カツアゲされた感覚で書いてます笑
皆さんも、「これにこの値段か~~~」と思いつつ、「でも替えが効かないんだよな~~~」という道具に出会ったことありませんか?
僕の言語感覚でいうと、それはまさに”断れないセールス”。
カツアゲされた気分になります。
お金を払っていて、どこか悔しさが残る。
僕がこういう感覚を持ってプラグインを買うのは結構珍しいんですが、久々に当たってしまったので記事にできればと。
それでは今回もやっていきます!
プラグインレビュー!!
ORANGE CLIPとは?
ORANGE CLIPは、FL STUDIOに標準で搭載されているクリッパーを他のDAWでも使えるように、SCHWABE DIGITALが再開発したクリッパープラグイン。
このSCHWABE DIGITALというベンダーは、Lavryのクリッピングアルゴリズムを再現したGOLD CLIPをリリースした経歴を持っている。
前回も非常に素晴らしかったので記事にしたが、今回のORANGEもなかなかどうして、即戦力として使える仕上がりになっている。
今回のORAGE CLIPは、低周波を膨張させ、高域をクランチさせることで、リラックスした中域の音作りが特徴だ。
これは、FL STUDIOでステムの書き出しをしたときに、ピークを越えていると固有のオーバーロードの仕方をするようで、その独自の音を再現するために相当な時間を費やしたらしい。
当時としては、そのサウンドにイライラしたが、結局そのプロダクションのラフミックスにそもそもあった質感や丸み、にじみ感が従来の市場にある製品では作り出せないことがモチベーションになったとのこと・・・。
なんて難儀な話なんだろうか・・・笑
でも、リアルな話でもある・・・。
機能面
そんなORANGE CLIPだが、機能面について見ていこう。
正直クリッパーなので、そんなに特殊な機能はないが、特徴的な部分にフォーカスを当てて書いてみたい。
ORANGEノブ
直接的に音に影響するのは中央に配置されているこのノブのみ。
このdB数は、ニーの形状のサイズを表していて、反時計周りに回すとソフトニークリッパーに。時計回りに回していくとハードクリッパーになる。
INPUT OUTPUT
フェーダーがINPUT、OUTPUTの値を操作するスライダーになっている。
リンクアイコン🔗をクリックすると、音量を変えずにクリッパーに音を突っ込んでいくことが出来る。
Ceiling
インプットメーター上にあるCeilingを動かすことで、このCelingを超えた波形をクリッピングしていくことが出来るようになっている。
メイン画面でおさえるべき操作に関しては以上だ。
他、DRYの音、WETの音を🔗にすると、音量感を変えずにDRYWETを使えるようになっている。あるいは、パラレルコンプのように、DRYに対してWETのフェーダーを上げる運用もアリだ。
設定について
なお、オーバーサンプリングの倍率は以下の通りだ。
OFF - 0x(44.1kHz & 48kHzセッション)、0x(88.2kHz & 96kHzセッション)
High - 4x(44.1kHz & 48kHzセッション)、2x(88.2kHz & 96kHzセッション)
Pristine - 8x(44.1kHz & 48kHzセッション)、4x(88.2kHz & 96kHzセッション)
Extra Pristine - 16x(44.1kHz & 48kHzセッション)、8x(88.2kHz & 96kHzセッション)
オーバーサンプリングを使っている状況でパラレル運用をしたいときは、リニアフェーズがオススメとのこと。
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