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今週読んだ本「JUST KEEP BUYING」「余命1年男を買う」

とにかく本が好きで読むのがとても速いため、基本買わずにすべて図書館で本を3〜4冊ずつ借りては読んでいる私の読書記録。(いいよと聞いたらその場ですぐにオンライン予約)

離婚関係の本を4冊読んだけど、それは一旦感想をせずにカウントのみにしておこうかと思う。
お金関連の人気本と、ふとどこかで見かけて面白そうだなと思い借りてみたら、思いのほか良すぎた小説の2冊を読んだ。あとは読みかけのFX本と心の捉え方系の本があるので、それはまた次回感想を書きたい。

37.JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則

手元に置きたい度:★★☆☆☆
副交換神経優位度:★★★☆☆

ずっと気になっていた本だけれど、人気本でなかなか図書館の順番が回ってこず、やっと借りられた本。
なんだけど、内容としてはいいと思うし、うんうん、と読めるんだけど、なぜか読み始めるとものすごく眠くなってしまう、これまた副交換神経への作用が素晴らしい本だった…

言っている内容はこれまで読んできた本と同様に、買い時を待って一括投資をするのではなく、とにかく多様な種類の投資(と貯金)をし続けなさい、ということで納得感があった。

新たな気づきとしては、よく「非リスク資産は、年間支出額の3ヶ月分あればいい」とか「6ヶ月分がいい」とか色々な意見を聞くけど、それのどれもが正しくなくて、正解は「年齢や状況によって、扱うべき非リスク資産の割合は変わる」ということだった。
そして、前に読んだ「ほんとうの定年後」にもあったように、年齢を重ねれば重ねるほど支出額は減っていくのだ、という。
なので、必要な支出額に応じていくら保有しておくかを決めればいいということだった。

必ず収入の2割は貯金や投資に回す、というルールにがんじがらめになる必要もなくて、「できる範囲で貯蓄する」が最も正しいアドバイスで、支出を過度に抑えるよりも収入を増やすにパワーをかけたほうがいいよ、という感じであった。
あとは、大きな買い物をするときにはその2倍を貯蓄する、という風にすると、「正しいお金の使い方」ができるようになっていく、という。

今回はかなり眠いモードで読み切ってしまったので、そこまで心に刺さらなかったのというのが正直なところ。ただ、私の方針としてはどうやら間違ってなさそうだなあという感じがした。

38.余命一年、男を買う

手元に置きたい度:★★★☆☆

何かで紹介されているのを見かけて気になって予約リクエストしたらすぐ借りられたけど、とっても面白かった!

40代独身一人暮らしで、20代で買ったマンションのローンはもうすぐ支払い終わり、とにかく資産が貯まっていくのだけが楽しみで、これといった変化を求めてないという主人公にまず共感。
「なにか楽しみがないと生きていちゃいけないっていうの?」というのが、だよねー!て激しく共感。
推しもないし、これといった人生の楽しみもないし、でもそれが同じ考えだったことに肯定してもらえた気分になった。

そんなある日、子宮がんが見つかり、余命1年、長くて3年と診断されてしまう。
正直、わあ羨ましい!と思ってしまったのだけど、主人公も全く同じ感想で、長生きしたいという思いもなかったので、あと1年で終わりにできるならやりたいことだけやって終わりにできる!と喜んでいたのが、またまた共感。
医者に何度も「本当にそれ以上長生きするってことはないでしょうね?」と確認してたのが面白かった。

ただ、そこからが意外な展開が待っていて、病院でたまたま出会ったホストに70万貸して、その代償に好きなことをする遊びにひたすら付き合ってもらうという契約を結ぶ。

この彼が実は主人公の考えと、ある意味で相性がよくて、何をしてても楽しくなってしまうのが、見ていてこちらまで楽しい気分になってしまった。
ばっかみたいにお金を使ってみたり、今までじゃあやらなかったような遊び方をしてみたり。

彼や彼の家族・人生、自分の家族に関わっていく中で、だんだんと主人公と彼が変化していくさまが、とても良かった。
バーンと大変化!とかではなくて、じわじわ、じわじわ、と、変わっていって、最終的に主人公は「生きたい」という気持ちになったのが、なんとも言えないいいエンディングで、気持ちが良かった。

いろんな意味でものすごく羨ましいなあ、という気持ちと、ああ良かったなあ、という非常にいい読後感だった。おすすめ。

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