マガジンのカバー画像

マッシのおすすめグルメ

22
気になったお店や商品、最新の情報などのマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

KALDIのイタリア商品マニュアル

こんにちは、フードライター マッシ(@massi3112) カルディを愛用している人がたくさんいる中で、もちろん僕もいる。買い物するつもりではないのに、入ると必ず何かを買ってニコニコしながら家に帰る。 海外の商品がたくさんあって、イタリアのお菓子屋パスタ、チーズ、ワインまで山ほどある。もし、イタリアにいるように暮らしたいと思ったら、カルディで安くイタリア本場の味を作れるし味わえる。 Twitterでカルディの商品について呟くとありがたいことに多くの人が盛り上がってくれる。

東京都に隠れている地中海への冒険。新島村とシチリア島の奇跡の出会い!

シチリア島。地中海の青い空の下、古代ローマの遺跡が点在して、豊かな自然と歴史が織りなすイタリア南部の島。そして、新島村。伊豆諸島に属する島で、東京からわずか1時間半の距離にある、どこか懐かしい日本の風景が広がる島。 白い砂浜をしばらく歩くと、空と海の地平線がわからなくなる新島村。目を閉じて爽やかな風を受けて自然の一部になる。飴のような可愛い形とサイズの船が見えて、乗組員はどこに向かっているのだろうと、ふと思ってしまう。どこを見ても冒険が始まりそうだ。 何の共通点もないよう

全世界でわずか2%しかないハモンイベリコを食べて腰を抜かした話

生ハムと言えば、よく浮かんでくるイメージはイタリア。 確かにイタリアの生ハムの種類は数え切れないほどあって、全世界にその知名度は広がっている。イタリアでの生ハムの歴史は長いため、作り方に対するこだわりが強くプライドが高い。 今日は実はイタリアではなく、近いようで遠い、遠いようで近いスペインがこのグルメエッセイの舞台になる。スペインは何度も行ったことがあるけど、まさかスペインの生ハムについて執筆する日が来るなんて思わなかった。 まずは、20代前半の頃にイタリアから出て海外生

金沢の白い建物に隠れている夢のようなカフェ

金沢観光をする上で欠かせない観光地は、兼六園と金沢21世紀美術館だ。 兼六園の真弓坂入出口に大きめの交差点があり、斜め横断ができるということで何となく渋谷のスクランブルを思い出す。でもこの交差点が渋谷と違うのは、右に金沢城、左に石浦神社があるということだ。まっすぐ行けば、香林坊と長町武家屋敷跡もある。 そして石浦神社の手前に金沢21世紀美術館がある。 21世紀美術館の外側には芝生や木々が生い茂っている。そこにはアート作品が数点置いてあって、全く別の世界のはずなのにアート

群馬県はイタリアを超えるパスタ天国?

群馬県を行ったり来たりしている多くのイタリア人の友達は、日本在住者だろうが観光客だろうが、大体口から出てくる一言が全く一緒だ。 群馬県の麺がうまい! これ以外の感想を聞いたことがない。 ある日本在住イタリア人の友達から「美味しいパスタを見つけたよ」と連絡があって送られた写真を見たらひもかわうどんだった。100%群馬県小麦を使用しており、うどんとしてのクオリティが高い。しかも、茹でてもソースに絡めても食感が落ちない。イタリア人の口に合う「アルデンテ」で違和感がない。 イ

イタリアのアレをかけたら卵かけごはんが最高においしくなる

たまごって、本当に不思議な食材。 世界中の共通点として「卵」の存在を知らない人はいないと言えるだろう。子供の頃からずっとそばにいてくれ、スイーツから色々な料理までいつも守ってくれた。 たまごの魅力的な理由は深く考えず、割るだけで最高の食事になる。野菜、お肉のミンチ、チーズを入れて卵焼き、目玉焼きにベーコンとチーズ、パニーニからカルボナーラまで数えきれないほど料理のレシピがたくさんある。 たくさんのレシピがあると言いつつも、イタリアでは考えられない食べ方がここ日本にあるの

奥能登国際芸術祭に隠れているタコと海藻

スズって石川県民にとって「珠州」という漢字と地理のイメージが浮かんでくる。聞いたことがない人は「鈴」と勘違いしてしまう。正直言うと、石川県に住まなかったら「珠州」は絶対読めなくて、地名なのか苗字なのかすら想像できないだろう。 金沢から車で2時間かけて、石川県能登半島の端っこまでたどり着くと、そこにある景色は説明できないほど美しい。あの松尾芭蕉ですら表現がうまくできないだろう。この景色に、石川県から約12,000km離れているイタリア出身の僕は自然を感じて、奥能登国際芸術祭を

アペリティーボはただの食前酒ではなく、イタリア人の人生の全て

イタリアに行かれた人は間違いなく、夕方からはAperitivo (アペリティーボ)という魔法のような言葉を聞いたことがあると思う。その流れで、現地でイタリア人のようにアペリティーボして、人生の最高な思い出になったと言えるだろう。イタリア人にとって大事な食文化の一つで、簡単に日本語に訳せない。 日本でよく聞く「食前酒」は間違っていないが、この深い食文化は一つの言葉で済ますことができない。シチュエーションだけを見ると、言葉の通りに「食」べる「前」のお「酒」だけど、イタリア人にと

セイコーマートの魅力にやられた話

こんにちは、フードライター マッシ(@massi3112)です。 北海道と言えば、美味しいものがたくさんあるイメージが強い。新千歳空港に到着し飛行機から降りて、目の前に本気を出した北海道の景色が現れる。というのも、どこを見ても想像以上に美味しそうなもの、見たことがないもの、夢に出てきたものなどが並んでいるのだ。札幌行きの電車に乗るまで時間がかかる理由はよくわかった。 札幌駅に着いたら新千歳空港のようにまた心がやられて、北海道観光が始まる前から既に満足していた。回れば回るほ

イタリア人が驚いた、ゆずとまさかのアレの使い方

こんにちは、フードライター マッシ(@massi3112)です。 先日、ある発表会に参加してきた。そこでは全員日本人の中で、外国人は僕だけだった。 日本の食材や甘い物などが好きな僕にとって、とても貴重な勉強をさせていただきながら、最初から最後までずっと驚いた。嵐に巻き込まれた船のようにずっと激しい波と戦っているような心境だった。外から見るとじっくり見ている姿だったけど、心の中では非常に大変だった。 ここまで書いて肝心の発表会についてはまだ書いていないけど、みなさんお気付き

イタリア人が必ず食べる、クリスマスのアレ

こんにちは、いつものマッシ(@massi3112)です。 イタリアにいたときに「あ、そろそろクリスマスの時期が始まったなぁ」と感じたきっかけは、イルミネーションではなく、クリスマスのメロディでもない。実は、スーパーで山ほど置かれているパネットーネとパンドーロを見かけた時だ。パン屋さんでもお菓子屋さんでも、ある日から突然、クリスマスのスイーツが置かれるようになる。 パネットーネとパンドーロは、イタリアの家庭でクリスマスの時期によく食べられる、伝統的なお菓子だ。子供の頃からパ

日本では3店舗しか味わえないイタリアのアモーレ

こんにちは、いつものマッシ(@massi3112) 日本で暮らしてふと、思うことがある。 「イタリアの美味しいパンを食べたい。」「イタリアで食べた味をまた食べたい。」と。現地の味を異国の地で再現するのはなかなか難しいだろうな、と思いながらその予想をいい意味で裏切るのがここ、日本だ。 今日はそんな日本での異文化というより、むしろ僕にとって故郷の食文化が味わえる場所について書こうと思う。 日本では進化しているパン業界の中で、イタリアとほぼ変わらない味と美味しさだけではなく、

¥200

Eatalyで買えるピエモンテの魅力

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112) 僕の故郷であるイタリア・ピエモンテ州の魅力は山ほどある。だけど、イタリアから出ると手に入れるのが非常に難しい。もし現地で出会った食品を買って食べれば、一生忘れられない味になるはずだ。現にピエモンテに行ったことがある人と話すと、「この食品を買いたいけど、どうすればいいのか」「ネットで買えないから困った」「日本でも簡単に買えるといいね」などの言葉をよく耳にする。 TwitterからもDMやリプでオススメの食品やお店などの紹介

東京のあの場所でピエモンテを楽しめる?

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112) イタリア・ピエモンテ州出身である僕は現在、日本在住だ。日本に住みながら日本食の素晴らしさの虜になっているイタリア人だというのは、皆さんご周知のことだと思う。そんな僕でも、ふとした時にピエモンテの味や食材などが恋しくなる。 ピエモンテのことは実は日本ではあまり知られていなくて、説明しても思ったより伝わらないことが多い。たまにピエモンテに行ったことがある日本人と会話すると、「うわ〜!いいところだね!」と分かってくれる。 ピエ