見出し画像

【一期一会】 学生時代キャンプリーダーをした思い出

学生時代、私はキャンプリーダーのボランティアをしていました。

キャンプリーダーとは、子どもたちと一緒にキャンプをするお兄さんお姉さん的存在。
子どもの安全管理や面倒を見ながら、一緒に遊んだりレクリエーションをしたりして、共に生活していきます。

キャンプリーダーをしたきっかけ

大学1年生の秋、長い夏休み期間を終えて久しぶり会った友人から「夏休みの間キャンプリーダーをやって凄く楽しかった」という話を聞きました。

キャンプに少し興味のあった私は、単純に「良いなぁ」と思いましたが、子どもが苦手な私には無理だなと思いながら聞いていました。

友人に何をするのか聞くと、子どものキャンプの引率をし、一緒に生活やレクをしたり、面倒見たりしてグループの子達をリードするのだと言います。

率直に「子どもの面倒みるのは大変だろうな」と思いました。

この時の私は子どもがあまり得意でなく、むしろ苦手で関わることを避けていました。

でも、その友人も子どもが特段好きなタイプではないし、普段興味もなさそうなのに、凄く楽しそうに生き生きとその話をしているのです。

「何でだろう?  そんなに楽しいの?」
とても不思議に感じました。

その友人の話を聞くうちに、
「子どもは得意ではないけれど、でもタダでキャンプができるならやってみたいな」
なんて思いはじめ、最終的にはタダでキャンプをしたいという不純な動機でキャンプリーダーに応募しました。

そんな私でしたが、大学2年生の夏、はじめてキャンプに参加して、すっかりキャンプの虜になってしまったのです。

はじめての夏キャンプ

はじてのキャンプは大学2年生の夏休み。
2泊3日の川遊びキャンプでした。

私は5人の子どもたちのグループのリーダーを務めることになりました。

私が所属していたキャンプ団体は、少しプログラムや雰囲気が変わっています。

子どもに決まったプログラムをさせるのではなく、フリータイムの時間を長く取り、子どもやリーダーが話し合って、各々好きな事を自由にやるというスタンスでキャンプをしていました。

気の合う子どもと一緒に、やりたい事があるならリーダーが率先して周りを引っ張り、どんどん遊んで良いという、個々人の自主性を重んじでいるのが特徴です。

「やることやったら好きなことして遊ぶ」
これを守っていれば好きなことをして良いんだという、自由度の高い雰囲気がとても開放的でした。
子どももリーダーも一緒になって川遊びをしたり、探検したり、ご飯作りをしたり。
楽しんでみんながワクワクしながらキャンプをしていました。 

「これやりなさい」「次は〇〇の時間です」という、学校のような決まった枠はありませんので、伸び伸びと子どもたちも過ごしているように見えました。
リーダーである私も、大変なことは勿論ありましたが、はるかに楽しさの方が勝ったのをありありと覚えています。

私は子どもの事を苦手だと思い込んでいましたが、実際に一緒に過ごしていく中で、「子どもたちって素直で可愛いな」と愛おしく感じていました。

山や川のある環境、キャンプ場を出ると田んぼが広がるのどかな風景、そのどれもが体験したことのない素晴らしいものでしたが、子どもやリーダーと、自分たちの村のように共に生活していく過程も、何にも変え難い大切な思い出になりました。

この時このメンバーでのキャンプは一度きり

参加する子どもたちとは、キャンプのコースにもよりますが、3日間〜2週間の生活を共にします。

キャンプリーダーはその時々で顔ぶれが違い、参加する子たちも毎回異なりました。

川と山に囲まれた空間で、集まったメンバーと共に過ごす時間。
その時のメンバーでキャンプすることは二度とありません。

キャンプの時間は非日常であるのに、だんだんと日常のようになっていくのです。

何度かキャンプリーダーを務め、長期間のキャンプを経験するようになり、私はその不思議な感覚の虜になっていました。

結果、これまでの価値観とはまた違う価値観に触れて、キャンプも子どもも大好きになりました。

泳ぐのが好きなリーダーは川遊びに子どもを連れて行くし、相撲が好きなリーダーは大きなキャンプ場広場で子どもたちと相撲対決をします。
音楽が好きなリーダーはギターを弾きながら、大自然の中でみんなで歌って、走るのが好きなリーダーは、子どもとひたすら鬼ごっこ。
その時そのメンバーだからこそ生まれる時間が、子どもにとっても、そしてリーダーにとっても唯一無二の思い出になって行くのだと思います。

お別れの最終日、長い期間一緒に過ごした子どもたちから、「また来年も会おうね」「元気でね」とお互いに声を掛け合う様子を見受けることも多々あります。

家庭でもなく、学校でもない、子どもたちにとって第三の居場所が出来たんだなと感じて、こちらまで嬉しくなりました。

キャンプの意義など語れるほどの経験も知識もありませんが、キャンプリーダーを通して、新たな価値観にも気づくことができました。

それはプログラム通りやる事だけが成功ではないということです。

怪我や病気を防ぐことは大前提必要ですが、多少プログラム通り行かなくても、子どものやりたいを引き出すことができて、それをやり通す事ができたなら、それはそれで大成功なんだなと学びました。

大人に決められた通りしっかりやることも勿論大切なことですが、自分の好きなことややりたい事を自ら見つけ創意工夫してやり切る、仲間を自分で作って遊ぶという、自分のワクワクから動くことも、同じくらい大切なことだなと考えさせられました。

タダでキャンプが出来るという不純な動機ではじめたキャンプリーダーのボランティアでしたが、キャンプ後はむしろ子どもが大好きになりました。
そして私は大学卒業後、子供と関わるコーチの道へ進みました。
子どもと一緒に「できた!」を味わえる仕事をしたいと思ったからです。

キャンプを通して、自分の価値観や子どもに対する認識が大きく変わった経験をさせてもらえたなと今でも感謝しています。

#キャンプの話をしよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?