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f字孔を見てみよう

ヴァイオリンの中央に開いた2つのf字をした穴。f字孔と言うんですけど、それぞれに違う表情を見せてくれるので、注目してみると結構面白いものです。

一般的に、そして大まかにいうとf字孔には3つのタイプがあります。二大有名製作家のストラドとガルネリに加えて、その師であろうとされるアマティのタイプ。

下の3つ、どれがどれだか分かりますか?別に判別できるから偉いわけでも何でもないんですけど、ヴァイオリンのf部分の違いだけでも分かってくると、楽しさがぐんと増すと思いますよ。名前とかモデルとか年代とかは二の次でいいのです。絵画だってタイトルや作家を知らなくても楽しめますし、美術館でタイトルの下の説明文を読んで分かった気になってるのって本当に楽しんでるのかなって思ってしまいます。


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有料にして、さらに詳細に今後書いてみようかとも思っていますので、お楽しみに。

ポイントとしては、fの目玉みたいに見えるところが丸なのか楕円のように空いているのか、その右側で波みたいな形をした表板が、平行なのか広がっているのか、はたまたすぼまっているのか。こんなところに目がいくようになると、今まで同じに見えていたヴァイオリンが、急に表情豊かに語りかけてきてくれるんじゃないかって気がします。


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