第101回おうちでレガシー カバレージ Round2 なぼっくす(カスケードクラッシュ) VS ガイ(スゥルタイカンパニー)
2024年3月。モダンにて《暴力的な突発》逝く。インスタントタイミングで唱えられる続唱呪文であり、モダンでは「カスケードクラッシュ」や「リビングエンド」のお供として、その存在感を放っていたことは言うまでもない。むしろ存在感を放ち過ぎたがゆえの禁止と考えれば、まあ納得のできるものかもしれない。
さて、この《暴力的な突発》。モダンで出禁になったからと言って、他のフォーマットで出番がないかというと…そうでもなさそうなのが面白い所である。今回「なぼっくす」が持ち込んだレガシー版「カスケードクラッシュ」が、まさにそれである。
土地基盤や《意志の力》はモダンとは異なるものの、大枠はモダン通り。更に《暴力的な突発》はもちろんの事、モダンでは使えない《猿人の指導霊》《エルフの指導霊》といった一時的なマナ加速に加え、《激情》による盤面への干渉手段も増えており、モダンでのカスケードクラッシュをブラッシュアップしたものと言える。
これに対するは「ガイ」の「スゥルタイカンパニー」。その名の通り《集合する中隊》を軸として、強力な3マナのクリーチャーを展開していく、いわばグッドスタッフ寄りのアグロデッキである。
果たして、レガシーで《暴力的な突発》は、そしてそれを軸としたカスケードクラッシュは生き残ることが出来るのか。その一部始終をご覧いただこう。
■Round 1
ガイのターンに《エルフの指導霊》《猿人の指導霊》を手札から追放し、いきなり《暴力的な突発》をプレイするなぼっくす。続唱によりめくれるのは《衝撃の足音》。一気に勝負を畳みにかかる。
が、これに対しガイは冷静に《意志の力》で対応。ダブルマリガンしていたこともあってか、なぼっくすの顔が歪む。
何とかして2発目の続唱呪文を用意しにかかるが、ガイは《仮面の蛮人》を展開。更に《緑の太陽の頂点》をX=3で唱えると、《飢餓の潮流、グリスト》を展開。盤面を押し上げていく。
なぼっくすは《厚かましい借り手》を展開し、何とかクロック勝負に持ち込みにかかるが、ガイはこの動きを《オークの弓使い》で咎めていく。なぼっくすは2体目の《厚かましい借り手》を展開するが、既にガイの盤面を押し返すだけの勢いは残されていなかった。
なぼっくす0ーガイ1
■Round 2
続くゲーム、なぼっくすは1ターン目に《衝撃の足音》を待機。更に続くターンで《猿人の指導霊》を絡めつつ、ガイのエンドステップに《暴力的な突発》→《衝撃の足音》とプレイしていく。ガイは《意志の力》で対応するが、1ゲームと違い、なぼっくすの手にも《意志の力》がしっかりと握られている。
いきなり盤面に送り込まれる4/4トランプルトークンが2体。ガイは《些細な盗み》で1体対処していくが、残り1体のトークンが止まらない。そうこうしている間に1ターン目に待機していた《衝撃の足音》が解決。更に追加でトークンが送り込まれる。
いきなりここまでの盤面を構築されてはたまったものではない。ガイは盤面を畳んだ。
なぼっくす1ーガイ1
■Round 3
最終ゲーム。《悪意の大梟》を展開するガイに対し、なぼっくすは《エルフの指導霊》を追放しつつ今度は《断片無き工作員》をプレイ。《衝撃の足音》のトークンをおともに2体ひっさげ、ゲームを作っていく。
ガイは《悪意の大梟》を差し出し、サイトークン1体を討ち取っていく。更に《ティシャーナの潮縛り》を展開していき、少しでも追い付こうとする。
が、ここでなぼっくすの《激情》が突き刺さる。これが決定打となり、最後はトークンと《断片無き工作員》が走り抜け試合終了。カスケードクラッシュの存在感をキッチリ見せつけ、なぼっくすが勝利した。
■デッキリスト
■対戦動画
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