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第47回おうちでレガシー カバレージ Round1  ぴかいち(4Cヨーリオン) VS Kelvin Hsu(リアニメイト)

オンラインでイベントを開くと、国籍関係なく多くの国の人たちが集うことがある。このおうちでレガシーも、アメリカやカナダといった国からの参加があり、国際色に彩を与えていた。

今回参加した「Kelvin Hsu(ケルヴィン)」も、台湾から参戦したプレイヤーである。使用デッキは「リアニメイト」。《グリセルブランド》《残虐の執政官》を墓地へ埋め込み、それを《再活性》《死体発掘》で掘り起こす、高速コンボデッキである。

対するは埼玉のエターナルフォーマットの雄「ぴかいち」。彼が持ち込んだデッキは愛機である「4Cヨーリオン」。序盤を《剣を鍬に》《虹色の終焉》でしのぎつつ、《孤独》《忍耐》といったインカーネーションで盤面を制圧するという動きは、モダンの「レンアンドオムナス」を彷彿とさせる。モダンで神に輝いた彼ならではのデッキ選択なのかもしれない。

台湾VS埼玉、錦の御旗を国へ飾ることができるのは果たしてどちらか。

■Game 1

先手を取ったKelvinは《思考囲い》。ぴかいちの手札は《花の絨毯》《豊かな成長》《虹色の終焉》《思案》《否定の力》《ラフィーンの塔》《カラカス》。

Kelvinは《否定の力》を抜きながら、干渉手段がないことを確認すると行動を開始する。《納墓》で《グリセルブランド》を埋めて《再活性》。盤面に悪魔王を叩きつけると、一気に7点ライフを捧げて7枚ドローしていく。

更に《暴露》で自身の手札の《残虐の執政官》をディスカード。それを《動く死体》で釣り上げ、ぴかいちへ圧力をかけていく。ぴかいちは《カラカス》で《グリセルブランド》をバウンス、《虹色の終焉》で《動く死体》を処理。何とか盤面を更地へしていく。

だが、それに対しKelvinは《死体発掘》で《残虐の執政官》を再度リアニメイト。更に《納墓》で2枚目の《残虐の執政官》を埋め込み、それも《死体発掘》。

圧倒的なアドバンテージ差をつけられたぴかいち、ここは投了を選択した。

ぴかいち0ーKelvin1

■Game 2

《ラフィーンの塔》をタップインした先手のぴかいちに対し、Kelvinは再度《思考囲い》。早速ぴかいちの手札を覗き込む。手札は《カラカス》《森》《意志の力》《否定の力》…そして、《エラダムリーの呼び声》が2枚。

Kelvinの顔が険しくなる。インスタントタイミングでクリーチャーを持ってこられるこのカード、どうしても《忍耐》の影がちらついてしまう。

先ほどとは代わって慎重な立ち回りを要求されるKelvinに対し、ぴかいちは1枚目の《エラダムリーの呼び声》をキャスト。すわ《忍耐》かと身構えるKelvinだが、ぴかいちはそれに対して首を横に振る。

胸をなでおろしたKelvinの前に公開されたカードは…《封じ込める僧侶》。

「《忍耐》なぞ生ぬるい。お前のリアニメイト戦略も、サイドから入ってくるであろう《実物提示教育》のルートも、全てこれ1枚で潰す。」

ぴかいちの主張を理解したKelvinの顔から血の気が引く。そう、リアニメイトのサイドボーディングは「《墓掘りの檻》といった墓地対策は《静寂》などの置物対策で対処する。」「そのほかの墓地対策は《実物提示教育》で迂回する。」ということに主眼が置かれており、《封じ込める僧侶》に対する対処法は薄くなってしまっているのだ。

…《封じ込める僧侶》が着地した、その後のゲーム展開は推して知るべしであろう。

ぴかいち1ーKelvin1

■Game 3

ラストゲーム。先手を貰ったKelvinは《思考囲い》スタート。ぴかいちの手札は《意志の力》2枚に《豊かな成長》《エラダムリーの呼び声》《渦まく知識》《森》。およそパーフェクトハンドともいえるぴかいちのハンドに対し、少しでも自分の行動が通せるようにとKelvinは《意志の力》をチョイス。

ぴかいちは《森》をセット、《豊かな成長》を貼り付けてドローしていく。更に《渦まく知識》を唱えていくが…土地が来ない。

ここは少しでも相手の対策牌をさばいていきたいKelvin。ここは打ち消し上等で《実物提示教育》をプレイ。ぴかいちは《渦まく知識》を差し出し《意志の力》で対処していく。

相手の行動を挫くも、土地が引けないぴかいち。《思案》を撃ってライブラリートップを確認し、ようやく引いた《カラカス》をセット。次のターンから《エラダムリーの呼び声》で《封じ込める僧侶》を持ってくるという主張をKelvinへしていく。

ここが最後の仕掛けられるタイミングだろう。そう踏んだKelvinはエンドステップに《納墓》から《残虐の執政官》をサーチして墓地へ。そして《再活性》で釣り上げようとする。

…だが、この乾坤一擲の動きも、ぴかいちはキチンと予期していた。

ぴかいちは《忍耐》を想起コストでプレイ。コストとして追放したカードは《自然の怒りのタイタン、ウーロ》。手札に《エラダムリーの呼び声》を残したまま、Kelvinの二の矢をへし折っていく。

手札が空になり、三の矢をつがえることができないKelvinに対し、ぴかいちは《エラダムリーの呼び声》から《封じ込める僧侶》をサーチ。そのまま盤面に叩きつける。

主導権を完全に握ったぴかいち、ここまでくればもうやりたい放題である。手札から《鏡割りの寓話》を展開し、ひっくり返った《鏡割りの寓話》が自身の《封じ込める僧侶》に吸い込まれるというトラブルに見舞われながらも 戦況を完全にコントロール下に置く。

ゴブリンと《封じ込める僧侶》がKelvinのライフを削り切り、試合終了。うまく相手の動きをさばききったぴかいちが勝利を収めた。

ぴかいち2ーKelvin1

■デッキリスト

■対戦動画

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