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第104回おうちでレガシー カバレージ Round3 Poporon(グリクシスデルバー) VS ぺぽ(ボロスイニシアチブ)

「グリクシスデルバー」。《秘密を掘り下げる者》を軸とし、効率よく相手のライフを削っていくデッキである。

最近は相手のドローを阻害する手段として《オークの弓使い》を採用したグリクシスカラーのデッキが主流なのだが、この構成に意を唱えるプレイヤーが現れた。彼の主張はこうだ。

「《オークの弓使い》は強い。が、ライフを削る力は弱い。」

この考えに基づいた彼のグリクシスデルバーは一風変わった構成をしている。メインボードから《オークの弓使い》は全て排され、代わりに《鍾乳石の追跡者》《帳簿裂き》といった、効率的にライフを削りにかかれるクリーチャーが多数採用されている。

このPoporonに対するは「ぺぽ」。彼が使うのは「ボロスイニシアチブ」。相手の動きを《虚空の杯》《エメリアのアルコン》などで縛りつつ、一気に相手のライフを詰めていくデッキである。

レガシーを代表するストンピィデッキに対し、Poporonの理論は通用するのか。その一部始終を見ていこう。

■Round 1

先手を取ったPoporonは《鍾乳石の追跡者》を展開する。ぺぽの展開する《鏡割りの寓話》は《意志の力》でかき消しつつ、さっそくぺぽのライフを削っていく。

ぺぽは《魂の洞窟》を経由しつつ《選定された平和の番人》を展開。Poporonの手札は《稲妻》が2枚と《目くらまし》。ひとまず《稲妻》を指定する。しかし、そのあとが続かない。

そうこうしている間に、Poporonはマナを十分量確保し、《稲妻》で《選定された平和の番人》を処理していく。ぺぽは《虚空の杯》でPoporonの動きを封じようとするが、時すでに遅し。

Poporonは《不毛の大地》でぺぽのマナ基板をズタズタに引き裂いていく。そのまま《鍾乳石の追跡者》がライフを削りにかかる。ぺぽは最後の抵抗と言わんばかりに《エメリアのアルコン》を展開するが、威迫を持つ《鍾乳石の追跡者》を止めるには至らなかった。

Poporon1ーぺぽ0

■Round 2

続く2ゲーム目は、逆にぺぽが圧力をかけていく。

開幕一閃、《古えの墳墓》と《水連の花びら》から《エメリアのアルコン》を展開する。この展開にPoporonは頭を抱える。というのも、基本的にグリクシスデルバーは基本土地を採用しておらず、これにより展開力が大きく削がれてしまうのだ。

展開力を削がれたPoporonに対し、容赦なくぺぽは《練達の地下探検家》を展開する。流石にクリーチャーが展開できてない状態でイニシアチブは奪取不能と考えたか、ここでPoporonは盤面を畳んだ。

Poporon1ーぺぽ1

■Round 3

最終ゲーム。Poporonは《ドラゴンの怒りの媒介者》→《ミシュラのガラクタ》と展開していく。ぺぽはこれに《剣を鍬に》で処理しようとするが、Poporonはこれを《目くらまし》で弾いていく。

そのまま《思案》を唱えつつ、昂揚を達成し、ぺぽに襲い掛かるPoporon。2枚目の《ドラゴンの怒りの媒介者》も展開するに至り、一気にぺぽを追いつめていく。

が、ここでぺぽは《未認可霊柩車》を展開。Poporonの墓地を追放し、《ドラゴンの怒りの媒介者》のサイズを下げていく。更に《虚空の杯》もX=1でプレイし、Poporonの勢いを削ごうとする。

が、ここでPoporonは《溶融》をプレイ。X=2で盤面のアーティファクトを吹き飛ばし、再びライフを詰めにかかる。1体は《精霊界の接触》で処理されるが、これは《些細な盗み》でバウンスし対処。

ぺぽのマナソースを《不毛の大地》で縛り、《ドラゴンの怒りの媒介者》が駆け抜けて試合終了。押して勝つ。これこそデルバーデッキと言わんばかりの展開を見せつけ、見事全勝を勝ち取った。

■デッキリスト

■対戦動画


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