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第68回おうちでレガシー カバレージ Round3 なかみ(感染) VS Sator(ディスプレイサー・コンボ)

レガシーを代表するデッキと聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか?おそらく様々なデッキが思い浮かぶだろうが、今回全勝決定戦に並ぶデッキたちは、なかなか思い浮かばないかもしれない。

「なかみ」の持ち込んだデッキは「感染」。《ぎらつかせのエルフ》《荒廃の工作員》といった軽量感染持ちクリーチャーを展開。これらに《激励》を叩き込んで一気にパワーを上げ、致死量の毒カウンターをお見舞いする。これら一連の流れを《意志の力》《目くらまし》でバックアップするタイプのデッキである。

最近は《離反ダニ、スクレルヴ》といった新要素も獲得したとのことで、より一層攻撃性を増したともいえる。

対する「Sator」の用いるデッキは「ディスプレイサー・コンボ」。非クリーチャー呪文を唱えた際にパーマネントをブリンク可能な《ディスプレイサーの仔猫》を活用し、無限コンボを叩き込むデッキである。

コンボに必要なカードは0マナアーティファクトと《時を解す者、テフェリー》であり、比較的融通の利くこのデッキ。今回Satorは、プレインズウォーカーを中心としたデッキを組んできた。

互いにマイナーかもしれない、しかし、確かにレガシーに存在し、レガシーだからこそ輝けるデッキたちが全勝決定戦に並ぶ。果たして、今回全勝を勝ち取ることができるはどちらのデッキなのだろうか。

■Game 1

早期にクロックを展開したいなかみだが、あまり動きが芳しくない。《思案》《渦まく知識》とドロー呪文を連打しながら《貴族の教主》を展開していく。

一方のSatorは、土地を並べて《覆いを割く者、ナーセット》を展開。-2能力でライブラリートップを確認し、非クリーチャー呪文を手札に加え入れる。

加え入れた呪文は《永劫のこだま》。目当てのカードが手に入ったSatorは、すぐさま《ライオンの瞳のダイアモンド》を2枚展開し、片方を即時起動。墓地に落ちた《永劫のこだま》をフラッシュバックしていく。

なかみの目の前が真っ暗になる。この《永劫のこだま》、互いのプレイヤーの手札と墓地をライブラリーに混ぜ、改めて7枚ドローさせる呪文なのだが、《覆いを割く者、ナーセット》がいる都合上、なかみに許されたドロー枚数はたったの1枚となる。

決定的な手札差を前に、Satorは更にマナアーティファクトを展開。《ディスプレイサーの仔猫》を叩きつける。

なかみの心が折れた。

なかみ0ーSator1

■Game 2

2ゲーム目、なかみは《ぎらつかせのエルフ》を展開するも、Satorは《ライオンの瞳のダイアモンド》《水蓮の花びら》を展開しつつ《ウルザの物語》を設置。盤面を掌握しにかかる。

これに対し、なかみはターンをSatorに渡しつつ、Satorのアップキープで《活性の力》をピッチコストでプレイ。《ウルザの物語》《ライオンの瞳のダイアモンド》を消し飛ばし、Satorの展開を挫いていく。

しかし、Satorはここで更に2枚目の《ウルザの物語》を展開。《オパールのモックス》《次元間の標》も展開しながら、構築物トークンを生成。なかみの《ぎらつかせのエルフ》から身を守らんとする。

なかみは《激励》を合わせることで、なんとか1体目の構築物トークンを処理することは成功するも、2体目の構築物トークンの着地を許してしまう。

Satorは攻め手を緩めず、3枚目の《ウルザの物語》を展開していくが、これはトークンと併せて《活性の力》で吹き飛ばされる。

このスペルの攻防の裏で、コツコツと毒カウンターを《ぎらつかせのエルフ》が稼いでいく。流石に身が持たないと判断したか、Satorは《支配の片腕、ドビン》を展開しようとするが、これは《意志の力》でかき消される。

そして、このタイミングでなかみの《無垢への回帰》がSatorの盤面に突き刺さる。Satorのデッキはマナソースをアーティファクトに依存しているため、きれいにマナソースを消し飛ばされることとなる。

何もできなくなったSatorに対して、《ぎらつかせのエルフ》が容赦なく毒カウンターを貯めていく。Satorは《支配の片腕、ドビン》を展開して何とか傷口をふさごうとするが、追加の《ぎらつかせのエルフ》と《墨蛾の生息地》を前には、もはや手遅れだった。

なかみ1ーSator1

■Game 3

最終戦。《不毛の大地》でSatorの《ウルザの物語》を割るなかみに対し、Satorは《四肢切断》で《ぎらつかせのエルフ》を処理することで応じていく。続くターンでSatorが展開する《時を解す者、テフェリー》に対しては、なかみの《意志の力》が突き刺さる。

一時的に生み出されるがら空きの盤面。なかみは《墨蛾の生息地》をセットしつつ、ブロック不能の感染クリーチャー《荒廃の工作員》を展開。勝負に一歩先んじていく。

対するSatorは《ダク・フェイデン》を招聘。忠誠度能力で手札の質を高め、なかみの《荒廃の工作員》への回答を探していく。

これを見たなかみはギアを上げる。続くターンで《厚鱗化》を唱えて巨大化させようとするが、これはSatorの《意志の力》の前に阻まれる。しかし、続く《激励》は無事解決。

一気に5つもの毒カウンターをお見舞いされるSator。これは防戦よりも攻めに転じた方が良いかと考えたか、《ウルザの物語》を展開し、生成した構築物トークンでなかみのライフを詰めていく。更に《上天の呪文爆弾》も設置し、《荒廃の工作員》ににらみを利かせていく。

だが、なかみは慌てず《墨蛾の生息地》を起動すると、《荒廃の工作員》と共にコンバット。《荒廃の工作員》は《上天の呪文爆弾》でバウンスされるが、《墨蛾の生息地》の方は、盤面に残る。

そして、残った《墨蛾の生息地》に対し、なかみは《激励》をプレイ。致死量の毒をSatorへお見舞いし、試合終了。全勝決定戦は、感染を使ったなかみが勝ち取ることとなった。

なかみ2ーSator1

■デッキリスト

■対戦動画


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