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第69回おうちでレガシー カバレージ Round2 Hiroto(ANT) VS 塞翁ヶ原駄馬(Doomsday)

《暗黒の儀式》。1マナを3マナにするだけのインスタントだが、単純さゆえに汎用性は極めて高く、様々なデッキで用いられている。

単なる「マナ加速」という側面に注目し、このカードを採用しているデッキが「塞翁ヶ原駄馬」が持ち込んだ「Doomsday」だろう。黒1マナから《最後の審判》まで繋げ、ライブラリーを積み込み、相手の体勢が整わないうちに《タッサの神託者》から勝利を決めるデッキである。

これを「マナを増やしつつ呪文を唱えられる」という側面に注目したデッキとなると、「Hiroto」が持ち込んだ「ANT」が有名だろうか。「呪文を唱えた数」、すなわちストーム数を大量に稼ぎ、《むかつき》などの手札を再補充、《冥府の教示者》などによるサーチ等々を経て、最終的に《苦悶の触手》を唱えるコンボデッキである。

同じカードを採用しつつ、その向いている方向は少しズレる2つのデッキが交錯する。このゲームの行く末は果たして。

■Game 1

さっさと勝負を決めたい駄馬は土地をセットし《親身の教示者》をプレイ。《最後の審判》をライブラリートップに積み込む。

そして続くターン、土地をセットしつつ、《暗黒の儀式》を経由し《最後の審判》をプレイ。ライブラリーを5枚まで減らし、積み込みを行っていく。

その後、《秋の際》をサイクリングしてドロー。積み込んだ《渦まく知識》をプレイし、ライブラリーからカードを3枚引き込んでいく。

そして、《ライオンの瞳のダイアモンド》をセット。《通りの悪霊》のサイクリングに対応して青マナを3つ出し、1マナ使って《考慮》をプレイ。ライブラリートップを諜報で墓地へ送り、最後の1枚を手札に加える。

残った青2マナを使い、駄馬は《タッサの神託者》をプレイ。通れば俺の勝ちと言わんばかりに、Hirotoの顔色をうかがう。

Hirotoは苦笑する。打ち消しをメインボードから持たないANTがDoomsdayに対応できる手段はたった一つ、手札破壊である。それができない彼に唯一できること、それは追放領域に積まれたライブラリーの残骸を確認し、駄馬のメインボードを確認することのみであった。

Hiroto0ー駄馬1

■Game 2

2ゲーム目、相手が分かったHirotoは積極的に妨害に走る。1ターン目、土地をセットし《強迫》を駄馬へぶつけていく。

駄馬の手札は《強迫》《思案》《水蓮の花びら》《秋の際》そして《Underground Sea》が2枚。Hirotoは相手のコンボ完遂を防ぐかのように、《思案》を捨てさせ、自身の《水蓮の花びら》を《強迫》から守るために展開していく。

続いて駄馬も《強迫》。Hirotoの手札は《夏の帳》《渦まく知識》《マイコシンスの庭》《汚染された三角州》。駄馬も相手のコンボ完遂を防ぐべく、《渦まく知識》を捨てさせていく。

互いにドロー手段を失ったコンボデッキ同士。後はいかにしてコンボパーツを引くかの勝負になるかである。これはコンボデッキ対決特有の泥相撲が見られるのか。観客が大いに沸き立つ。

この期待に対し、駄馬はターンをもらうと、息を吸うように《最後の審判》をドロー。手札の《水蓮の花びら》と併せてプレイしていく。

まさかの展開にHirotoは再び苦笑する。対してHirotoが引いたカードは勝負を決めうる《むかつき》。が、手札の《花の絨毯》とあわせても、ギリギリ5マナには届かない。

あと一歩足りなかったHirotoに対し、駄馬は《秋の際》《通りの悪霊》でライブラリーを減らした状態で《タッサの神託者》を展開し試合終了。輝く右手で駄馬が勝利をつかみ取る形となった。

Hiroto0ー駄馬2

■デッキリスト

■対戦動画


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