第82回おうちでレガシー カバレージ Round3 シェリ(Nic Fit Valakut) VS スン(Doomsday)
「Doomsday」。デッキ名にもなっている《最後の審判》を使い、ライブラリーを5枚まで減らして積み込みを行い、最終的に《タッサの神託者》による特殊勝利条件を達成して勝利する、レガシーで人気のコンボデッキである。
しかし、人気であるということは、それだけ意識もされているということ。元々扱いが難しいことに加え、サイドボード後に徹底的に対策を施された結果、マッチで勝ち切ることは難しいデッキであると言える。
今回このデッキを持ち込んだ「スン」。彼は長らくこのデッキを使っていたが、一進一退の成績を繰り返しており、なかなか全勝まで勝ち取ることはできなかった。
それが今回、全勝を賭けた最終戦に臨むことになった。久々の全勝チャンスに、その顔には緊張の色が見える。
対するは「シェリ」。使用デッキは「Nic Fit Valakut」。《老練の探険者》を活用して土地を一気に並べ、《死者の原野》《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》などで一気に勝負を決めるミッドレンジデッキである。
フェアデッキなどには強くふるまうことが出来る一方で、こういったコンボには対応しづらいということから、Doomsdayは苦手な部類に入る。しかし、サイドボードから対策をしっかり施しているため、マッチ全体の勝敗の行方は分からない。
果たして、スンはこのマッチに勝利し、見事全勝を飾ることが出来るのか。
■Game 1
スンはまず《思考囲い》で手札を覗いていく。公開されたシェリの手札は《思考囲い》《陰謀団式療法》《悪魔の意図》《緑の太陽の頂点》《森》《育成泥炭地》。スンは《思考囲い》を捨てさせ、シェリの対応を遅らせていく。
対するシェリは《陰謀団式療法》をプレイ。公開されたスンの手札は《渦まく知識》《思案》 《暗黒の儀式》《汚染された三角州》、そして《一つの指輪》。
コールされたカードはその中に含まれていなかったか、そのままスンが手札を畳む。そして続くターン、スンは土地を置き、《暗黒の儀式》から《一つの指輪》へつなげていく。
早速起動し手札を増やすスン。プロテクションを得て手札を増やすと、ターンを貰い、《思案》をプレイ。そのまま並べ替えてドローすると、《暗黒の儀式》から《最後の審判》をプレイ。
これを見たシェリは投了。手札に対応がなく、続くゲームで巻き返しを図る姿勢を取っていく。
■Game 2
2ゲーム目、シェリはスンの《強迫》を《狼狽の嵐》で打ち消しつつ、土地を伸ばして《自然の怒りのタイタン、ウーロ》をプレイ。アドバンテージを得る構えを取っていく。
が、ここでスンが2マナ払い、《オークの弓使い》をプレイ。シェリの追加ドローに呼応し、ダメージを飛ばしつつ、2/2の軍団トークンを生成していく。
「Doomsdayに《オークの弓使い》?」と違和感を感じるシェリ。ひとまず手札にあった《漂流自我》をプレイ。コンボパーツである《最後の審判》をコールし、スンの勝ち筋を封じていこうとする。だが、ライブラリーを確認したシェリの顔が青ざめる。
スンのライブラリーの中には確かに《最後の審判》《タッサの神託者》というコンボパーツはあるのだが、そのほかに、《黙示録、シェオルドレッド》《ダウスィーの虚空歩き》《オークの弓使い》といったカードがフル投入されていたのである。
「サイドボードから大量のコンボ対策が投入されるなら、こちらはデッキ自体を組み替えてやればいい。」
アグレッシブサイドボード。数多の対策牌に辛酸をなめ続けさせられたスンがたどり着いた結論がこれである。
ライブラリーを確認し終わったシェリは頭を抱える。定番の《黙示録、シェオルドレッド》くらいは意識に合ったかもしれないが、流石に4枚ずつ投入された《ダウスィーの虚空歩き》や《オークの弓使い》は意識の外にあったに違いない。
スンはその後、《ウィザーブルームの命令》により《オークの弓使い》を処理されるものの、追加の《オークの弓使い》 《ダウスィーの虚空歩き》を展開。一気にシェリのライフを詰めていく。
進退窮まったシェリは《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を脱出コストでプレイ。だが、手札に加わるカードは《夏の帳》といった、スンのコンボルートやそれに伴う手札破壊を封じる対策カードのみ。軸がずれた盤面の脅威には対応できない。
最後はシャドーによりブロックされない《ダウスィーの虚空歩き》がシェリのライフを削り切り試合終了。勝者スン。長い苦難の末、見事全勝を勝ち取ることが出来た。
シェリ0ースン2
■Game 3
■デッキリスト
■対戦動画
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