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第3回おうちでモダン カバレージ Round1 Sator(腐敗僧ストーム) VS シェリ(アミュレットタイタン)

2月3日、「ファイレクシア:完全なる統一」発売。久しぶりの毒カウンターシステムであったり、ファイレクシア化したプレインズウォーカーであったりと、様々な話題を呼んだセットだが、カードパワーの高さも注目されている。ことモダンに置いては、様々なカードが影響を与えているようだ。

1回戦のフィーチャーマッチに座った「Sator」が持ち込んだ「腐敗僧ストーム」。これはその最たる例だろう。

「自分ないしは自分がコントロールするクリーチャーを対象に取られた際に、相手に毒カウンターを1個乗せる」という能力を持つ《敬慕される腐敗僧》を軸とし、ストームを貯めた《ぶどう弾》《大地の裂け目》を自分や《敬慕される腐敗僧》を対象に撃ち込み、毒カウンターを一気に乗せ勝利するという、新時代のストームデッキである。

対する「シェリ」の「アミュレットタイタン」も、新カードである《マイコシンスの庭》をフル投入してこれに臨む。Xマナ払うことでアーティファクトのコピーとなるこの土地を、コンボパーツである《精力の護符》へと変換。一気にマナを稼ぎ出してコンボにつなげたいということだろうか。

新たなカードを手に入れて成立したデッキ、そして新たなカードにより強化されたデッキ。第3回おうちでモダンは、そんなデッキのぶつかり合いから始まった。

■Game 1

シェリは《ウルザの物語》から《探検の地図》を展開し、《魂の洞窟》を並べる中、Satorは土地を並べつつ、《野生の朗詠者》を展開するにとどまる。

シェリは《探検の地図》を起動。《マイコシンスの庭》をサーチ。更に《ウルザの物語》から《精力の護符》をサーチしつつ、《マイコシンスの庭》をセットしてターンを渡す。

対するSatorはというと、ただただ《踏み鳴らされる地》をタップイン。シェリはゆっくり準備できるだろうと思ってか、2枚目の《魂の洞窟》を展開。ターンをSatorに返す。このまま少しずつコンボへつなげていけばいい。そういうことだろうか。

だが、ゆっくりと準備していたSatorが、ここでおもむろに牙をむく。

Satorはターンを貰うと、《豊穣な収穫》をプレイ。土地をコールし《樹木茂る山麓》を手札に加える。そしてセットして即時起動。《冠雪の森》をサーチすると、《召喚士の契約》をプレイ。

シェリは天を仰ぐ。契約履行に必要なマナが無い状態で、契約を唱えるということは、つまりこういっているに等しいからだ。

「妨害がないなら、このターンに俺が勝つ。」と。

果たして、シェリがサーチしたクリーチャーは、コンボの起点となる《敬慕される腐敗僧》。そのまま1マナ払い展開していく。

更に、Satorは《変わり樹の共生》を追放しつつ、《敬慕される腐敗僧》を対象に《芽吹く生命の行進》をプレイ。毒カウンターをシェリにお見舞いしつつ、2体目の《敬慕される腐敗僧》を盤面へ送り込む。

そしてSatorは《野生の朗詠者》を生贄に捧げつつ2マナ供給し、《魔力変》をプレイ。そしてストームを5個溜めた状態で自分を対象に《ぶどう弾》を撃ち込む。

これに対して2体の《敬慕される腐敗僧》が誘発。致死量の毒カウンターがシェリにお見舞いされた。

Sator0ーシェリ1

■Game 2

シェリは《耐え抜くもの、母聖樹》から《探検の地図》を展開。更に《マイコシンスの庭》を展開していく。一方のSatorは土地を並べ、シェリにターンを返す。

シェリはSatorのエンドステップに《探検の地図》を起動。サーチした土地は《シミックの成長室》。

そして、そのままターンをもらうと、一気に《精力の護符》を2枚展開していく。

今度はSatorが天を仰ぐ番である。なんせ《精力の護符》が2枚あるということは、「《シミックの成長室》1枚から4マナ供給できる」と言っているに等しいからである。

シェリは《シミックの成長室》を展開し、戻しつつ4マナを供給すると《迷える探求者、梓》をプレイ。手札に戻した《シミックの成長室》から8マナを供給すると、今度は自分が《召喚士の契約》をプレイ。

サーチするのは《原始のタイタン》。そのまま余ったマナで叩きつけると、《シミックの成長室》《トレイリア西部》をサーチしていく。

手札に《トレイリア西部》を戻しつつマナを供給すると、シェリは《トレイリア西部》の変成能力を起動。2枚目の《召喚士の契約》をサーチ。

更にダメ押しと言わんばかりにX=1で《仕組まれた爆薬》もプレイし、Satorの《敬慕される腐敗僧》に対して圧力をかけていく。

とてつもない絶望的な盤面を前にターンが返ってきたSator。ひとまず《敬慕される腐敗僧》を展開するが、結果はお察しの通り。

シェリは《イリーシア木立のドライアド》を展開。土地に全ての基本土地タイプを付与し、《原始のタイタン》から《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》を2枚サーチ。3×4=12点のダメージがSatorを襲う。

噴火と巨人のダブルパンチを受けたSatorは、粉々に消し飛んだ。

Sator1ーシェリ1

■Game 3

Satorは先手を貰うと、土地を並べつつ《敬慕される腐敗僧》を展開。《ウルザの物語》を出すシェリに対して攻撃し、毒カウンターを1個乗せていく。

シェリは《マイコシンスの庭》を展開。緑マナを供給し、《樹上の草食獣》を展開し、2枚目の《ウルザの物語》を展開していく。

一方のSatorも2体目の《敬慕される腐敗僧》を展開。勝利に王手をかけていく。

だが、ここはシェリの方が早い。3章を迎えた《ウルザの物語》からマナを出しつつ、《精力の護符》をサーチすると、そのまま《マイコシンスの庭》を《精力の護符》のコピーへ変換。

そして、《グルールの芝地》から4マナを供給し、《イリーシア木立のドライアド》を展開し、もう一度《グルールの芝地》から4マナ供給。《召喚士の契約》から《原始のタイタン》をプレイしていく。

サーチする土地は《処刑者の要塞》と《ボロスの駐屯地》。速攻と警戒を付けた状態で《原始のタイタン》がコンバット。《トレイリア西部》《シミックの成長室》を盤面に加えながらSatorを殴打。ライフを7点まで削り、そのままターンを返す。

…悔やむべきは、シェリがこのターンに勝負を決められなかったことだろうか。コンボデッキの戦いではしばしば、こういうことが言い交わされる。

「ライフは1点あればいい。生きてターンが回ってくれば俺が勝つ。」

果たしてその言葉の通り。Satorは《魔力変》から《召喚士の契約》をプレイ。3体目の《敬慕される腐敗僧》をサーチしてそのままプレイ。

そして、ストーム3の状態で《大地の裂け目》をプレイ。都合4個分対象に取ることになるので、4×3=12個の毒カウンターがシェリへとのしかかる。

毒に耐えられないシェリは右手をSatorへと差し出す。おうちでモダン1回戦。新機軸のストームデッキを持ち込んだSatorが白星を掴むこととなった。

■デッキリスト

■対戦動画

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