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第51回おうちでレガシー カバレージ Round1 Swimmy(忍者) VS Nathan Lipetz(The Spy)

コンボデッキには2通りのものがある。筆者はそう考えている。

一つ目は「コンボ自体を《意志の力》や《思考囲い》などでバックアップし、《思案》などで手札を整えて堅実に相手に勝利する」というものだ。「スニーク・ショー」や「ANT」「Doomsday」といったコンボデッキはこれに該当する。キルターンは少し遅くなるが、その分安定して勝負に出られるデッキである。

そしてもう一つは「相手の体勢が整う前にぶん殴る。対応されたらその場で切腹して死ぬ」というコンセプトで組まれたコンボデッキだろう。「リアニメイト」などがこれに該当し、1ゲーム目の爽快感はたまらないが、その安定度の脆さ故、2ゲーム目以降は苦戦を強いられるデッキである。

今回「Nathan Lipetz」が持ってきた「ザ・スパイ」。1~2ターン目に《欄干のスパイ》《地底外の密告人》を叩きつけ、自身のライブラリーをすべて墓地に送り、それにより勝利するというひと際クセの強いコンボデッキだが、これは間違いなく後者に分類されるコンボデッキである。

対する「Swimmy」はこれを「忍者」で迎え撃つ。《意志の力》《目くらまし》などでバックアップされたクロックパーミッションであり、安定性に不安が残るThe Spyが苦手とする部類のデッキである。

とはいえこの試合、どちらに分があるかはやってみないとわからない。一体どのような展開を見せてくれるのだろうか。

■Game 1

先手を貰ったNathanは、《地下遺跡、アガディーム》をアンタップインし、《Elvish Spirit Guide》を2枚追放。盤面へ《地底街の密告人》を送り込みターン終了。

「次ターンが帰ってきたらお前を殺す。」

そういうメッセージを受け取ったSwimmyだが、頭を抱える。忍者には打ち消しは多く含まれていても、盤面を処理する除去はあまり採用されていないのだ。

《汚染された三角州》から《島》をサーチし《思案》を撃つも、Swimmyは投了を選択。多少の不利は勢いで乗り切る。これがThe Spyを扱うコツなのだろうか。

Swimmy0ーNathan1

■Game 2

続く第2ゲームはSwimmyが順調な滑り出しを見せる。《羽ばたき飛行機械》を展開し、続くターンで忍術により《虎の影、百合子》へ変換。めくれたライブラリートップは《意志の力》。万全の態勢でNathanに圧力をかけていく。

対するNathanはこの間ドローゴーを繰り返して手札を整えていく。が、《虎の影、百合子》のドローは流石に看過できなかったか、ここで行動を起こす。

Nathanは《地下遺跡、アガディーム》をアンタップインし《暗黒の儀式》をプレイ。しかしSwimmyはこれを《否定の力》で打ち消す。ピッチとして追放したカードは…《意志の力》。

《否定の力》解決後、NathanはSwimmyの手札枚数を確認する。2枚。先ほど引いてきたであろう《意志の力》を切って《否定の力》を撃ったということは、おそらく残りの手札は青くない可能性が高い。

そう思ったか、Nathanは《水連の花びら》を展開。更に《召喚士の契約》から《Elvish Spirit Guide》をサーチすると、《暗黒の儀式》と組み合わせ《欄干のスパイ》をプレイ。

通れば勝ちのこのカード。しかし、ここでSwimmyが対応する。手札の《巧妙な潜入者》を追放し、彼が唱えたカードは、なんと《意志の力》。1枚目に追放した《意志の力》は、Nathanに二の矢をつがえさせるための巧妙なブラフだったのだろうか。

手札を空にし、次のターンで契約のマナも支払えないNathanは、盤面を畳んだ。

Swimmy1ーNathan1

■Game 3

最終ゲーム。Nathanは《水連の花びら》を展開。早速クラックして唱えたカードは《ザンティッドの大群》。これで相手の打ち消しや《外科的摘出》を封印する構えだろうか。

だが、Swimmyもターンを貰うと《次元の狭間》を設置。Nathanの墓地を封印していく。Nathanは続くターンで《地下遺跡、アガディーム》を設置してターンを渡す。

Swimmyはターンを渡し、Nathanのドローステップに《外科的摘出》をプレイ。《水連の花びら》を全部追放し、ついでにNathanの手札を確認しにかかる。

《猿人の指導霊》《Elvish Spirit Guide》《地底外の密告人》《召喚士の調べ》《アガディームの覚醒》。これがNathanの手札である。Nathanはターンを受け取り、《ザンティッドの大群》で攻撃したのちに《地下遺跡、アガディーム》をアンタップイン。《猿人の指導霊》を追放して《地底外の密告人》を送り込む。

そして続くNathanのターン。再度《ザンティッドの大群》で攻撃し、Swimmyの動きを完封。その後《召喚士の契約》をプレイ。サーチしたカードは、《次元の狭間》を処理できる《基盤砕き》!

即座に《Elvish Spirit Guide》を追放。想起コストで盤面に放り込む。当然破壊するのは《次元の狭間》。そしてその後、《地底外の密告人》が能力を起動したところでSwimmyが投了。勝利をつかんだのはNathanとなった。

Swimmy1ーNathan2

■デッキリスト

■対戦動画

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