見出し画像

第2回おうちでモダン カバレージ Round1 ぺぽ(赤黒想起) VS 今岡(カウンターモンキー)

モダン。「第8版」から現行エキスパンションまでのカード、および「モダンホライゾン」「モダンホライゾン2」で収録されたカードで遊ぶフォーマットである。

環境内に非常に多くのアーキタイプが存在し、また《意志の力》のような効率のいい妨害手段もないことから、「押し付けていく戦略が有効」と称されるフォーマット、一言でモダンの事をまとめると、こう表現できるだろう。

今回フィーチャー席に着いた二人も、そんな押し付けるデッキを持ち込んできたプレイヤーである。

片方の「今岡」がチョイスしたデッキは「カウンターモンキー」。モダン最強の「モンキー」こと《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《ドラゴンの怒りの媒介者》を、「カウンター」すなわち《対抗呪文》でバックアップして戦う、いわゆるクロックパーミッションである。

《対抗呪文》以外にも、環境最強火力と名高い《邪悪な熱気》などで盤面の干渉が可能であったり、消耗戦では《濁浪の執政》によるビートダウン戦略も行えることから、広く様々なデッキと渡り合える。いわばモダンの雄、堂々のトップメタデッキである。

対する「ぺぽ」は「赤黒想起」を持ってこれに応ずる。《激情》や《悲嘆》で相手の手札および盤面へ干渉しつつ、《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《ダウスィーの虚空歩き》でビートダウンしていく、ミッドレンジ風味のビートダウンデッキだ。

基本的に想起コストで唱えると生贄に捧げられる《激情》《悲嘆》だが、これに《フェイン・デス》などを組み合わせて盤面に戻し、能力を倍使いつつ、高いスペックのクリーチャーで早期に殴っていくことを可能にするギミックがあるのも特徴である。

双方ともに圧力が高いイケイケのデッキ。果たして最後に立っているのはどちらだろうか。

■Game 1

先手を貰ったぺぽは、さっそく《敏捷なこそ泥、ラガバン》を展開。今岡の展開した《ドラゴンの怒りの媒介者》は《稲妻》で処理しつつコンバット。めくれた《帳簿裂き》を強奪。一気に盤面を固めていく。

今岡は出遅れつつも、こちらも《敏捷なこそ泥、ラガバン》を展開する。しかし、これはぺぽが《血染めの月》を切って《激情》をプレイし処理。更に《ダウスィーの虚空歩き》も展開しつつ、一気に今岡のライフを押し込んでいく。

受け手に回る今岡、《稲妻》で《ダウスィーの虚空歩き》は処理するも、《敏捷なこそ泥、ラガバン》と《帳簿裂き》のコンバットは許してしまう。このままぺぽが押し切ってしまうのか。

今岡はターンを貰うと、《表現の反復》をプレイ。3枚のうち1枚を手札に加え、追放した《ドラゴンの怒りの媒介者》をプレイ。ひとまず《敏捷なこそ泥、ラガバン》に対する守りを作っていく。

これに対しぺぽは通常コストで《悲嘆》をプレイ。今岡の手札を確認する。手札は《呪文貫き》と《濁浪の執政》、そして《対抗呪文》が2枚。

「カウンターは多いが、盤面に直接干渉するカードは無いな。このまま攻め切れば自分の勝ちだ。」

そう判断したか、ぺぽは《濁浪の執政》を捨てさせる。果たしてその読みは当たったか、次の今岡のドローは《敏捷なこそ泥、ラガバン》。これを見たぺぽは《悲嘆》と《帳簿裂き》でコンバット。今岡のライフを4点まで追い詰める。

これは勝負あったか。しかし、ここで大きな転機が訪れる。

今岡が引いたカードは《考慮》。すぐさま戦闘後メインフェイズにプレイし、諜報でライブラリートップを確認する。《ドラゴンの怒りの媒介者》《汚染された三角州》を諜報で捨てつつ、ドロー。そしてターンを渡す。

《考慮》で引いたカードは一体何なのか。不穏な雰囲気に押されたか、ぺぽは《悲嘆》のみでコンバット。今岡は昂揚を達成した《ドラゴンの怒りの媒介者》と《敏捷なこそ泥、ラガバン》のダブルブロックでこれに応じる。

《ドラゴンの怒りの媒介者》こそ《悲嘆》と相打ちしたものの、盤面に《敏捷なこそ泥、ラガバン》が残った今岡。ターンを貰うと、今まで殴られた恨みを晴らすかのように、大きく動き出す。

ターンを貰った今岡は《邪悪な熱気》で《帳簿裂き》を焼き切ると、墓地のカードを追放し、《濁浪の執政》を召喚していく。追放したインスタントとソーサリーは3枚。都合6/6の飛行クリーチャーが盤面に降り立つ。

一気に盤面をひっくり返されたぺぽは頭を抱える。なんせ《濁浪の執政》に干渉しようにも、既に今岡の手札に《対抗呪文》が2枚あるのは周知の事実。これをかいくぐり、6/6もある巨大な龍を対処するのは無理がある。

ギリギリまでライフを詰められたぺぽは、一縷の望みをかけて《思考囲い》をプレイする。今岡は手札を公開する。

ぺぽの目の前に《呪文貫き》と《帳簿裂き》、そして3枚に膨れ上がった《対抗呪文》が映し出される。

ぺぽの心が折れた。

ぺぽ0ー今岡1

■Game 2

再度先手を貰ったぺぽ。1ゲーム目同様に《敏捷なこそ泥、ラガバン》をプレイしていくが、これは今岡が《邪悪な熱気》で処理していく。

ぺぽは続けざまに《ダウスィーの虚空歩き》をプレイしていき、攻めの手を緩めない。しかし、今岡はこれに対して2マナ払い、疾駆コストで《敏捷なこそ泥、ラガバン》をプレイ。シャドーを持つためブロックできない《ダウスィーの虚空歩き》を尻目にぺぽへ駆けていく。

めくれたぺぽのライブラリートップは、よりによって《激情》。今岡は《表現の反復》を想起コストに差し出しつつプレイ。ぺぽの盤面を平らにしていく。

更に今岡はターンを貰うと《表現の反復》をプレイ。追放した《溢れかえる岸辺》をプレイしつつ、即起動して《蒸気孔》をサーチしつつ《ドラゴンの怒りの媒介者》をプレイ。

一気に攻める側から受ける側になったぺぽ。ひとまず《稲妻》を切りつつ想起コストで《激情》をプレイ。まず自身の誘発型能力で《ドラゴンの怒りの媒介者》を焼き払う。

そして、想起の解決に際して《死せざる邪悪》をプレイ。今岡は対応して《稲妻》を撃つが、更にぺぽはそれに呼応して《フェイン・デス》。都合4/4の状態になった《激情》をタップ状態で盤面に戻す。

が、今岡は疾駆で《敏捷なこそ泥、ラガバン》を走らせると、落ち着いて《邪悪な熱気》で処理。ゲームの主導権を自分に引き返す。

ぺぽも黙ってはいない。続いて自身も疾駆で《敏捷なこそ泥、ラガバン》を走らせる。追放した《ミシュラのガラクタ》をプレイし起動。ドローへ変換していく。

今岡は再度《敏捷なこそ泥、ラガバン》を疾駆で走らせるが、これはぺぽの《終止》が突き刺さる。今岡は《考慮》でドローしつつ後続の《敏捷なこそ泥、ラガバン》をプレイ。

ぺぽは《稲妻》で今岡の《敏捷なこそ泥、ラガバン》を処理。そのまま自身の《敏捷なこそ泥、ラガバン》を走らせるが、これは今岡の《稲妻》で処理される。

互いに互いの猿を焼きつつ膠着状態に陥った盤面。しかし、ここでぺぽが《血染めの月》をプレイ。今岡の土地を赤く染め上げていく。

が、今岡の盤面には既に《冠雪の島》が1枚置かれている。これを起点とし、今岡は《帳簿裂き》を2体連続で展開。空からぺぽのライフを詰めに行く。

対するぺぽは《歴戦の紅蓮術士》をプレイ。コチラも都合4点クロックで今岡を攻め立てていく。

互いにマナを大きく制限された状態で、ノーガードで殴り合う。だが、今岡は更に《敏捷なこそ泥、ラガバン》を疾駆で追加。ぺぽは頭を抱えるも、《終止》《稲妻》で《帳簿裂き》と《敏捷なこそ泥、ラガバン》を処理していく。

ライフを4点まで削られるも、何とかクリーチャーの波を耐えきったぺぽ。しかし、カウンターモンキーの攻め手はクリーチャーだけではない。

今岡はぺぽのエンドステップに《稲妻》をプレイ。そしてターンを貰い、残った《帳簿裂き》でコンバット。

クリーチャーで削り、火力で詰める。これがカウンターモンキーの勝ち筋である。

ぺぽ0ー今岡2

■デッキリスト

(※今岡はデッキリスト非公開です。ご了承ください。)

■対戦動画


よかったらサポートして頂けると幸いです。MTGアリーナの活動などに充てたいと思います。