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第53回おうちでレガシー カバレージ Round3 アサカワタキ(エスパー石鍛冶) VS ぺぽ(イニチアシブ・ストンピィ)

レガシーを代表するデッキと言えば、色々考えられる。最近では「URデルバー」なんかがその筆頭ともいえるのだが、もちろんこれだけで語れるほど、レガシーは単純ではない。

「アサカワタキ」が持ち込んだ「エスパー石鍛冶」。これもレガシーを代表するデッキだろう。かつてはレガシーのみで使用を許された《石鍛冶の神秘家》を軸としたコントロールデッキであり、最近は《カルドラの完成体》を獲得。より一層強固なデッキとなった感がある。

対する「ぺぽ」の「イニチアシブ・ストンピィ」も、骨子はレガシーならではの構造をしている。《古えの墳墓》《裏切り者の都》《金属モックス》というマナ加速、《血染めの月》というレガシー環境を逆手に取る縛り要素、そして優秀な3~4マナ枠という、由緒正しいレガシーのデッキである。

お互いレガシー的なデッキを握っての全勝決定戦。今夜のおうちでレガシーの行く末はいかに。

■Game 1

ゆっくり立ち上がるアサカワに対し、ぺぽはいきなり《ルーンの母》を展開。アサカワは《剣を鍬に》でこれを処理するも、ぺぽは《裏切り者の都》を設置して《エメリアのアルコン》をプレイ。アサカワの動きを制限していく。

アサカワはこれを処理するべく《思案》でドローを重ねるが、有効牌になかなかたどり着かない。ぺぽはさらに《練達の地下探検家》も展開。《地下街》へ潜り始める。

アサカワは《練達の地下探検家》を《剣を鍬に》で処理するが、さらにぺぽは《ルーンの母》を展開。万全のバックアップのもと、《地下街》の探索でサイズ感の増した《エメリアのアルコン》がアサカワへ襲い掛かる。

こうなると辛いのはアサカワ。何とか全体除去を引きたいところだが、ドロー行動も《エメリアのアルコン》で縛られているためなかなか引き込めない。アサカワがもがいている間に、アサカワのライフはあっという間に底をついた。

アサカワ0ーぺぽ1

■Game 2

2ゲーム目もぺぽがどんどん押し込んでいくプレイを見せていく。1ゲーム目同様にゆっくりした立ち上がりを見せるアサカワに対し、ぺポは《鏡割りの寓話》を設置。

これ1枚で結構渋い展開を強いられるアサカワ。しかしここは落ち着いて《石鍛冶の神秘家》を展開して《カルドラの完成体》をサーチ。次の展開に備えていく。

だが、ここでぺぽの新兵器が火を噴く。ゴブリントークンで出てきた宝物を絡めて4マナ払い出てきたのは…《Comet, Stellar Pup》!早速忠誠度能力を起動。サイコロを転がして忠誠度能力を選ぶ。ここで出た目は3。墓地から《平地》を戻し、《剣を鍬に》で《石鍛冶の神秘家》を処理していく。

しかしアサカワも更に《石鍛冶の神秘家》を展開して《殴打頭蓋》をサーチ。これに対してぺぽは《Comet, Stellar Pup》の能力を起動。出た目は4。丁度忠誠度を使い果たし、《石鍛冶の神秘家》を焼き切る。

愛犬を失ったぺぽだが、攻め手は緩まない。《練達の地下探検家》を展開し、イニチアシブを得ていく。

これに対し、アサカワは《悪意の大梟》を展開。空からぺぽを攻め立て、イニチアシブを取っていく。更に《殴打頭蓋》も展開し《悪意の大梟》に装備。がっぷりよつで互いに組みあっていく。

永遠とも思える膠着時間が過ぎていくが、ここで気になるのは互いのデッキの体力である。ぺぽのイニチアシブ・ストンピィは早期にクリーチャーを叩きつけることに特化している反面、ロングゲームになってしまうと、それをまくるほどの体力は残されていない。

それに対し、ロングゲームを得意とするのはアサカワのエスパー石鍛冶である。なんせ時間をかければかけるほど相手の行動に対する対処がやりやすくなり、それだけ自分の有利にゲームを進めることができるからである。

それを象徴するかのように、アサカワは相手のクリーチャーを《剣を鍬に》で少しずつさばき、最終的に《至高の評決》で更地へ変えていく。

そこへ叩きつけられる《カルドラの完成体》に対してぺぽが取ることができる行動は残されていなかった。

アサカワ1ーぺぽ1

■Game 3

…そして迎えた最終ゲーム。しかし、さっきの盤面の取り合いのせいで、既に互いの持ち時間は限界を迎えていた。無慈悲にも流れる「後5ターンで終わらせてください」のコール。

互いに死力を尽くすも、ゲームが終わることはなかった。最終戦は、まさかの引き分けにより試合終了となった。

アサカワ1ーぺぽ1(引き分け)

■デッキリスト

■対戦動画

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