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第87回おうちでレガシー カバレージ Round1 はむすたぁー(ゴブリン) VS シェリ(Nic Fit Valakut)

「Unfinity」。ジョークセットでありながら一部カードが構築フォーマットでも用いることが出来るという 運営泣かせの セットである。《Comet, Stellar Pup》や《Pair o' Dice Lost》といったカードは、レガシーでも見かけることがあったのではないだろうか。

そんな「Unfinity」に収録されているとある1枚のカードが、今話題を呼んでいる。そんな話を筆者が聞いたのは、今週のおうちでレガシーの1戦目をフィーチャーしたときである。

その話題のカードが投入されているデッキは、「はむすたぁー」の持ち込んだ「ゴブリン」。由緒正しいレガシーにおける部族デッキであり、相手の行動を《不毛の大地》《リシャーダの港》などで縛り付け、《ゴブリンの従僕》から《上流階級のゴブリン、マクサス》などを叩きつけて一気に勝負を決めに行く戦略が魅力的である。

対するは「シェリ」の「Nic Fit Valakut」。《老練の探険家》を軸とし一気に土地を稼ぎ出し、しかる後に《死者の原野》や《イリーシア木立のドライアド》+《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》で盤面を制圧する、ランプ型のデッキである。

一体ゴブリンデッキのどこに「Unfinity」要素が?しかし、ゲーム開始におもむろにはむすたぁーが取り出したのはステッカーシート。という事は間違いなく「Unfinity」のカードは入っているはずである。一体どのような活躍を見せてくれるのだろうか。

■Game 1

先手を取ったシェリは《思考囲い》をプレイ。広げられた手札を前に困惑する。

はむすたぁーの手札は《魂の洞窟》《金属モックス》《スカークの探鉱者》《猿人の指導霊》《上流階級のゴブリン、マクサス》、そして…《________ Goblin》という身慣れないカードが。

この《________ Goblin》、今MOで研究が重ねられているカードであり、このカード1枚から安定して5マナ~6マナが供給されるという点に着目し、1ターン目にこれを叩きつけ、得られたマナで《上流階級のゴブリン、マクサス》のプレイまで狙いに行くことが出来るのだ。

現に、はむすたぁーの手札は1ターン目に《上流階級のゴブリン、マクサス》のプレイを狙いに行くことが可能な手札である。が、当然シェリはそれを許さない。《思考囲い》で《上流階級のゴブリン、マクサス》を捨てると、続くターンで《陰謀団式療法》を連打。《________ Goblin》と《猿人の指導霊》をコールし、完全に動きを封印する。

その上で、自身は《イリーシア木立のドライアド》を展開。順調に土地を伸ばし、《原始のタイタン》を叩きつける。ライブラリーからサーチするのは当然のように《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》2枚。火山から降り注ぐ流弾に盤面を流されたはむすたぁーが盤面を畳み、1ゲーム目は終了した。

はむすたぁー0ーシェリ1

■Game 2

続くゲームははむすたぁーが好調な滑り出しを見せる。《裏切り者の都》から《虚空の杯》をX=1で設置し、相手の序盤の動きを封じると、そのままの勢いで《月の大魔術師》を展開。シェリの動きを大きく封じていく。

身動きが取れないシェリに対して、はむすたぁーは一気に《モグの戦争司令官》を展開。一気にシェリのライフを削り切り、2本目を取り返していった。

これで互いにイーブン。勝負は3ゲーム目に持ち越される。

はむすたぁー1ーシェリ1

■Game 3

続くゲームもはむすたぁーは《虚空の杯》を展開。続くターンに《________ Goblin》を展開し、生成したマナから《雄叫ぶゴブリン》も展開。一気にシェリに対して圧力をかけていく。

対するシェリは《イリーシア木立のドライアド》を展開。ひとまずはむすたぁーの猛攻を防ごうとする。

しかし、《雄叫ぶゴブリン》を展開したはむすたぁーの猛攻はちょっとやそっとでは止まらない。トークンを生成しつつ、余ったマナで打点を跳ね上げシェリのライフを削っていく。

追い込まれたシェリは《飢餓の潮流、グリスト》を展開。ひとまずは+1能力で昆虫トークンを生成。盤面を立て直し、再起を図ろうとする。

が、その抵抗もむなしく、はむすたぁーは《髑髏砕きの一撃》をプレイ。盤面に居座る邪魔なクロックを全て吹き飛ばし、がら空きになったシェリのライフを一気に削り切った。

勝者はむすたぁー。《________ Goblin》の可能性を見せつける試合だった。

■デッキリスト

■対戦動画


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