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第104回おうちでレガシー カバレージ Round2 だばちゃん(デッドガイエール) VS なぼっくす(ANT)

突然だが、読者の皆様は「デッドガイエール」というデッキをご存じだろうか?聞いたことがない人向けに何かいい資料がないか探していたが、ちょうどいい記事があったのでこちらを参照願いたい。

ベースとなる色は黒。《暗黒の儀式》を絡めた押し付けを基本戦術としており、そこに白を足すことで、《剣を鍬に》《名誉回復》といった盤面に強く出られる構成を取ることが出来る、いわゆる黒単タッチ白の高速~中速アグロデッキと言っていいだろう。

昨今はとにかく黒のクリーチャーの質の向上が顕著であり、今回「だばちゃん」が持ってきたリストを見ても一目瞭然。《オークの弓使い》《敵対工作員》《悲嘆》…とやりたい放題。

挙句は《儚い存在》も採用し、誘発能力を再利用してやろうという気概も感じる、まさに令和のメタゲームにフィットしたデッドガイエールと言えるだろう。

これに対するは「なぼっくす」の「ANT」。レガシーを代表するストームコンボであり、その歴史はデッドガイエールと肩を並べる。また、最近では《鏡に願いを》による強化を得たという事も記憶に新しい。

確固たる歴史に裏打ちされつつ、それでいて今なお進化を続けるデッキ達が衝突する。この試合の行く末は。

■Round 1

1ゲーム目、だばは《悲嘆》をプレイし、なぼっくすの手札を覗こうとするが、これは《夏の帳》により拒否される。しかし続くターン、だばは《再活性》により《悲嘆》を再度盤面へ戻す。これには対応が出来ず、なぼっくすは手札を広げる。

公開された手札は《暗黒の儀式》×2《ライオンの瞳のダイアモンド》×2《燃え立つ願い》《水蓮の花びら》《苦悶の触手》。ほぼテンパイともいうべきハンドにゾっとしながらも、だばはコンボの起点となる《水連の花びら》を潰していく。

なぼっくすの動きが鈍ったところに、更にだばは《敵対工作員》を展開。ANTの肝である《冥府の教示者》《願い爪のタリスマン》を封じ込め、自分に優位な状況を作り出す。

更にだばの手札から《オークの弓使い》も飛び出るに至り、なぼっくすはゲームの続行が出来ないと判断したか、盤面を畳んだ。

だばちゃん1ーなぼっくす0

■Round 2

続くゲーム。打ち消しがないデッキと判断したか、なぼっくすはいきなり動き始める。《地下街の下水道》で《燃え立つ願い》を墓地に送りつつ、《暗黒の儀式》→《陰謀団の儀式》→《ライオンの瞳のダイアモンド》と並べていく。

その上で《冥府の教示者》を唱えつつ《ライオンの瞳のダイアモンド》を起動。ANTの王道を見せつける動きだが、ここでだばは対応して《オアリムの詠唱》をプレイ。実質的になぼっくすの手札を空にした上で、なぼっくすのコンボの動きを止めていく。

更に、だばは《敵対工作員》をプレイしつつ《外科的摘出》をプレイ。なぼっくすの《冥府の教示者》を全て吹き飛ばし、更にANTの勝ち筋を潰していく。

普通ここまでされたら、なぼっくす側は投了も視野に入る。が、なぼっくす側はあきらめず、マナソースを横に伸ばしていく。

十分なマナソースを確保した時点で、なぼっくすはだばのエンドステップに《激しい叱責》をプレイ。目の前の《敵対工作員》の能力を消し、ターンを貰うと、《ライオンの瞳のダイアモンド》を展開。

そして手札から唱えたのは《炎の中の過去》。墓地に落ちたマナ加速呪文を唱えつつ、更に、最序盤で諜報で墓地に落とした《燃え立つ願い》をプレイしていく。

サイドボードから探してくるカードは《鏡に願いを》。ライブラリーから探してくるのは当然《苦悶の触手》。十分なストームを稼いだことを確認しただばは、ここで投了した。

だばちゃん1ーなぼっくす1

■Round 3

最終ゲーム、だばは《思考囲い》からスタート。公開された手札のうち、コンボの起点となる《鏡に願いを》を捨て、なぼっくすの速度を落としていく。

対するなぼっくすは《渦まく知識》で手札を整えると、《金属モックス》に《思考囲い》を刻印。その上で《思考囲い》をプレイ。だばの手札は《外科的摘出》×2《カザド=ドゥームのトロール》《湿地の干潟》と《暗黒の儀式》。自分のコンボを阻害しかねない《外科的摘出》を捨てていく。

手札を見る限りでは能動的にコンボに介入する手段は乏しい。そして、脳裏にちらつくのは《悲嘆》《思考囲い》の影。なぼっくすは《ライオンの瞳のダイアモンド》を手札より安全と思われた盤面に展開。コンボ達成へ少しずつ歩を進めていく。

が、次のターン。この判断を嘲笑うかのようなカードをだばは引いてくる。

だばが引いてきたカードは《静寂》。展開した《金属モックス》、そして《ライオンの瞳のダイアモンド》を吹き飛ばすと書かれたカードを前に、なぼっくすは顔を覆う。

何とか目の前の《静寂》を処理したいなぼっくす。しかし、対応を引かなかったか、苦い顔でだばにターンをパス。《静寂》の誘発を指をくわえて眺めるに終わる。

なぼっくすは《思考囲い》で少しでも抵抗するが、これに対応する形でだばは《外科的摘出》。墓地に落ちた《ライオンの瞳のダイアモンド》を全て追放していく。

ボロボロの状態となったなぼっくすに対し、だばは《戦慄の朗詠者、トーラック》をプレイ。手札を更にもぎ取りつつ、なぼっくすに圧をかけていく。

追いつめられたなぼっくすは一縷の望みをかけ、手札に引き込んだ《むかつき》をプレイ。しかし、《ライオンの瞳のダイアモンド》というマナ加速手段を失った状態でのドローは芳しくなく、この状況を覆すには至らなかった。

だばちゃん2ーなぼっくす1

■デッキリスト

■対戦動画


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