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第47回おうちでレガシー カバレージ Round3 くとぅるふ(ドレッジ) VS はむすたぁー(BUGカスケード)

自分のデッキを磨くというのも、カードゲームの魅力である。歴史の長いMTGのほぼすべてのカードが使えるレガシーという環境ならばなおのことである。今回全勝卓に進んだ「くとぅるふ」は、ひとつのデッキを愛用しているプレイヤーである。

彼が使い込んでいるデッキは「ドレッジ」。《ゴルガリの墓トロール》などの発掘を持つクリーチャーを墓地へ叩き込み、それを利用してライブラリーを高速切削。《黄泉からの橋》《ナルコメーバ》《陰謀団式療法》を駆使して盤面に大量のゾンビを流し込み勝利する、高速コンボアグロである。

対する「はむすたぁー」が持ち込んだ「BUGカスケード」も、歴史あるデッキである。《断片無き工作員》をプレイし、アドバンテージを的確に得るデッキである。《祖先の幻視》との組み合わせは有名だろう。

互いに実力の高いプレイヤー同士が座る全勝卓、否が応でも緊張が走る。全勝を掴むのはどちらのプレイヤーか。今火ぶたが落とされた。

■Game 1

「ドレッジはメインにて最強。」まさにその通説に恥じないゲーム展開をくとぅるふが見せていく。

1発目の《信仰無き物あさり》は《否定の力》で処理されるも、2発目の《信仰無き物あさり》は解決。墓地に《ゴルガリの墓トロール》を落とし、さらに《朽ちゆくインプ》をプレイしてターンを渡す。

はむすたぁーは《漁る軟泥》を展開するが、時すでに遅し。墓地を発掘置換でゴッソリと肥やすと、《信仰無き物あさり》をフラッシュバック。一気に墓地を20枚近くため込む。はむすたぁーは《漁る軟泥》で発掘持ちのクリーチャーを処理するが、焼け石に水である。

くとぅるふは《イチョリッド》を展開し、さらに《アゴナスの雄牛》でダメ押しの発掘。盤面に飛び出す《ナルコメーバ》。それを《陰謀団式療法》で生贄に捧げて増えるゾンビ。ゾンビから展開される《甦る死滅都市、ホガーク》…。

あっという間に、盤面を無理難題が覆いつくす。はむすたぁーの手札には、これを覆す手段は残されていなかった。

くとぅるふ1ーはむすたぁー0

■Game 2

サイド後、くとぅるふが《神聖の力線》を展開した状態で試合開始。

《祖先の幻視》を待機した状態でゲームを始めたはむすたぁーに対し、くとぅるふは《イチョリッド》を追放し《悲嘆》をプレイ。はむすたぁーの手札を確認する。暴かれた手札を確認し、《渦まく知識》を抜いたくとぅるふは頷く。

「墓地対策なし!ドローソースなし!ヨシ!」

そこからのくとぅるふの動きははっきりしていた。《信仰無き物あさり》で《ゴルガリの墓トロール》を2枚墓地へ落とすと、次のターンで発掘で墓地を増やし、《セファリッドの円形競技場》をセット。

そこから先はお察しの通りである。発掘であふれかえる墓地。墓地から帰ってくる《ナルコメーバ》。《陰謀団式療法》フラッシュバック。そして召集と探査で場に現れる《甦る死滅都市、ホガーク》。

はむすたぁーは盤面をたたんだ。この間、2ターンの出来事であった。

勝ったのはくとぅるふ。愛機を用いて圧倒的な展開力を見せつけた彼が、全勝に輝いた。

■デッキリスト

■対戦動画


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