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第63回おうちでレガシー カバレージ Round1 Kevin Hsu(Doomsday) VS ガイ(テゼレッター)

イベントを長い間やっていると、そこには名物プレイヤーが現れる。特定のデッキを愛し続ける者、結果を出したデッキを試しに使ってみる者。それぞれカラーが出てくるものである。

今回フィーチャー席に座った「ガイ」も、そんな特徴あるプレイヤーの一人である。彼のことを一言で表すならば「探求者」だろう。古今東西、ユニークなギミックを搭載したデッキを探し当て、あるいは作り出すことを生きがいとしているプレイヤーだ。

彼が今回持ち込んだのは「テゼレッター」。《ボーラスの工作員、テゼレット》を軸とし、《虚空の杯》などで妨害しつつ、隙を見てアーティファクトを5/5にして殴りつける、アーティファクト主体のデッキである。

対するは「Kevin Hsu」。コチラもおうちでレガシー常連となりつつあるプレイヤーだ。彼は「リアニメイト」を愛用しており、去るEternal Weekend AsiaでTop16に残る成績を残すほどの腕前を持っている。

なのだが、今回持ち込んだのは、《最後の審判》を軸としたコンボデッキ「Doomsday」。押しつけが主体のリアニメイトとは打って変わり、相手との駆け引きを必要とする繊細なコンボデッキである。

互いに濃いカラーを持つプレイヤーが席に着く。今夜のおうちでレガシーの1回戦。波乱に満ちたものになりそうだ。

■Game 1

「テゼレッターは中~低速のアーティファクトデッキ」。この定説を覆すかのようにガイが動く。

Kevinが《渦まく知識》で手札を整えている間に、ガイは土地および《オパールのモックス》を並べ、《工匠の主任、ウルザ》を展開。構築物トークンを生成し、Kevinに圧力をかけていく。

対するKevinはさっさとコンボに向かいたいが、土地が来ない。仕方なく《親身の教示者》で《最後の審判》をサーチし、次のターンに仕掛けるべく準備を整える。

しかし、ガイは攻め手を緩めず《スコーペク・ロード》をプレイ。諸々のアーティファクトにより補正がかかった構築物トークンにより、都合10点の暴力がKevinを襲う。

残りライフ7点まで追い込まれたKevinだが、ここで《暗黒の儀式》から《最後の審判》をプレイ。ライフを3点までにし、ライブラリーを5枚に減らして積み込んでいく。その後、《睡蓮の花びら》をプレイ。青マナを供給し《考慮》へとつなぐ。

諜報で墓地へ落としたライブラリートップは《綿密な分析》。手札にある《ライオンの瞳のダイヤモンド》からマナを供給しフラッシュバック。カードを2枚引き、《秋の際》サイクリングでライブラリーを空にする。

その上で、《魂の洞窟》をセット。指定は当然マーフォーク。そして飛び出るは《タッサの神託者》。勝利条件を満たしており、ギリギリの状態で勝利を…つかめなかった。

初めてこのデッキを回したKevinは見落としていたのである。《綿密な分析》のフラッシュバックのコストに、ライフを3点払うことが要求されていることを。

この時点でKevinのライフは3。《綿密な分析》の解決できれいにライフが空になったKevinは、勝利へと到達することができなかった。

Kevin0ーガイ1

■Game 2

2ゲーム目はKevinが猛攻を仕掛ける。1ターン目に《思案》で手札を整えたKevinは、続くターンで《暗黒の儀式》から《最後の審判》。ガイの《意志の力》を《意志の力》で受け流しつつ、ライブラリーを積み込みパス。

ガイはターンを貰うと、《潮の虚ろの漕ぎ手》をプレイ。Kevinの手札を確認する。Kevinの手札は《最後の審判》2枚と《黙示録、シェオルドレッド》。

《黙示録、シェオルドレッド》を追放しつつ、ガイは悟る。有効牌は手札にない。あのライブラリーの上にあると。

その予想は的中する。Kevinはライブラリーに仕込んでいた《渦まく知識》をプレイ。ライブラリーを並べ替え、《ライオンの瞳のダイヤモンド》をプレイ。そして《秋の際》のサイクリングに合わせてクラック。青3マナを供給する。

マナプールに残った青マナから、Kevinは《考慮》をプレイ。ライブラリーを空にし、残った2マナで《タッサの神託者》をプレイ。1ゲーム目に到達できなかった勝利に、Kevinは無事到達することができた。

Kevin1ーガイ1

■Game 3

ここまで互いが互いのやりたい事を通すゲームが続いたが、3ゲーム目はその様子が変わる。

ガイは先手を貰うと1ターン目に《エスパーの歩哨》。続けて2ターン目に《エーテル宣誓会の法学者》をプレイ。

この時点でKevinの顔が大きくゆがむ。自身の行動に呼応するようにドローを呼び込む《エスパーの歩哨》も辛いのに、《エーテル宣誓会の法学者》のせいで、《最後の審判》から最速で勝利を拾いに行くことができなくなってしまったのである。

更にガイは《思考の監視者》でドローを進めつつ、盤面のクリーチャーでKevinを殴りつける。なにも出来ないKevinに対し、更にトドメと言わんばかりに《潮の虚ろの漕ぎ手》をプレイ。

徹底的にKevinのリソースとやる気を奪い去り、ガイのクリーチャーが駆ける。第63回おうちでレガシー、1回戦フィーチャーはガイが勝利を勝ち取ることとなった。

Kevin1ーガイ2

■デッキリスト

■対戦動画


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