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第85回おうちでレガシー カバレージ Round1 マッツ兄貴(4C石鍛冶) VS Kiyoaggro(ティムールデルバー)

テンションが上がると色々なものを胃袋に突っ込みたくなる。ラーメンを頼んだ後にチャーハンを。それで飽き足りないなら餃子。更に唐揚げと続けてもいいだろう。

そんな筆者と同じ志向を持つプレイヤーが今回おうちの席に着く。彼の名は「マッツ兄貴」。彼がこういったフルコースを好むのは、持ち込んだデッキから明らかである。

彼の今回持ち込んだデッキは「4C石鍛冶」。《石鍛冶の神秘家》と各種装備品を軸としたミッドレンジデッキだが、自分が好きな要素を目いっぱい注ぎ込み、60枚に収まらなくなったか《空を放浪するもの、ヨーリオン》まで投入し、80枚にまで拡張したデッキである。

このドカ食いデッキに対するは「ティムールデルバー」を駆る「Kiyoaggro」。腹いっぱい夢いっぱいの4C石鍛冶と対照的に、「相手の行動をしのぎ切り、ライフを削り切る」という要素に集中したデッキである。

久しぶりに開催されたおうちでレガシー。深夜の10時に、カロリーの塊が跳ね回る。

■Game 1

先手を貰ったKiyoaggroは、《ドラゴンの怒りの媒介者》《秘密を掘り下げる者》とクロックを展開。マッツを押していく。

更にKiyoaggroは《渦まく知識》をプレイ。《剣を鍬に》で《ドラゴンの怒りの媒介者》を失うものの、諜報分と、追加で展開した《ミシュラのガラクタ》により、昂揚を達成。マッツに対する圧を高めていく。

後手に回るマッツ。《虹色の終焉》で《ドラゴンの怒りの媒介者》を処理するも、続くターンで《秘密を掘り下げる者》が《昆虫の逸脱者》へ変身。引き続きライフを削っていく。

マッツは《時を解す者、テフェリー》を展開。ひとまず《昆虫の逸脱者》をバウンスするが、対応で出てきた《厚かましい借り手》を前に頭を抱える。

それでもめげずに再度《時を解す者、テフェリー》を展開するが、ここでKiyoaggroは対応して《旅の探索》をプレイ。ライブラリートップ2枚を追放する。追放されたカードは《意志の力》《秘密を掘り下げる者》。《意志の力》で《時を解す者、テフェリー》を打ち消しにかかるが、これはマッツも《意志の力》で応対。《時を解す者、テフェリー》で《厚かましい借り手》をバウンスする。

しかし、Kiyoaggroの攻め手は緩まない。続くターンでバウンスされた《秘密を掘り下げる者》と《旅の探索》で追放した《秘密を掘り下げる者》を展開。更に《稲妻の連鎖》で《時を解す者、テフェリー》を落としていく。

そして続くターン、ライブラリートップは《目くらまし》。2体の《秘密を掘り下げる者》が《昆虫の逸脱者》へ変身し、マッツのライフを刈りとった。

マッツ0ーKiyoaggro1

■Game 2

続くゲームも、Kiyoaggroは《秘密を掘り下げる者》を展開し、圧力をかけていく。マッツは《石鍛冶の神秘家》を展開しようとするが、これは《意志の力》でかき消される。

続くターン。ライブラリートップは《稲妻》。《昆虫の逸脱者》へと変身し、更に《ドラゴンの怒りの媒介者》も展開。1ゲーム目同様、波状攻撃でゲームを終わらせにかかる。

が、ここでマッツはゲームの潮目を変えうるカードを展開する。そのカードは《花の絨毯》。爆発的にマナを増やすエンチャントを前に、今度はKiyoaggroが頭を抱えることになる。増やしたマナでマッツは《自然の怒りのタイタン、ウーロ》をプレイし、ライフを回復していく。

Kiyoaggroはひとまず《相殺》を展開。相手の軽量除去ににらみを利かせつつ、今のクロックを維持したままライフを速やかに削り切る方向に舵を切る。

マッツはこれに対し《オークの弓使い》を展開。昂揚を達成していない《濁浪の執政》を討ち取る。ターンを再び貰ったKiyoaggroは《濁浪の執政》を5/5で展開。攻め手を絶やさないようにしていく。

しかし、マッツはターンを貰うと《剣を鍬に》をプレイ。Kiyoaggroのライブラリートップは《探索するドルイド》。無事《濁浪の執政》を追放すると、更に《虹色の終焉》で《ドラゴンの怒りの媒介者》を処理。

Kiyoaggroの動きを止めた上で、マッツは更に《忍耐》も叩きつけていく。Kiyoaggroは《旅の探索》で回答を探しに行くが、めくれたカードは《紅蓮破》と土地。

主導権が完全に自分に移ったことを確認し、マッツは《空を放浪するもの、ヨーリオン》を展開。一気にKiyoaggroのライフを詰める。そして更に、《花の絨毯》と土地から7マナを捻出し、《カルドラの完成体》をプレイ。今度はマッツがKiyoaggroのライフを削り切りゲームを取っていった。

マッツ1ーKiyoaggro1

■Game 3

最終ゲーム。Kiyoaggroの展開する《ドラゴンの怒りの媒介者》をマッツは《虹色の終焉》《剣を鍬に》で処理していく。更に《護衛募集員》をプレイ。《石鍛冶の神秘家》をサーチし、Kiyoaggroへ圧力をかけていく。

一方のKiyoaggroは《旅の探索》をプレイ。めくれた《ドラゴンの怒りの媒介者》をプレイし、さらに《外科的摘出》をプレイ。マッツの《虹色の終焉》を追放しつつ、そのライブラリーの中身を確認していく。

ライブラリーを確認していくKiyoaggroだが、その顔が困惑したものに変わる。確かに《石鍛冶の神秘家》や《カルドラの完成体》《梅澤の十手》といったカードがあるのだが、明らかにおかしいエンチャントが積まれているのである。

そのエンチャントの名は《魔の魅惑》。3マナ以下のクリーチャーをノーコストで瞬速で展開可能になるエンチャントであり、レガシーを代表するクリーチャーコンボ「アルーレン」の核となるカードである。

そう、実はこのデッキ、「アルーレンに採用していた《悪意の大梟》と《氷牙のコアトル》が《オークの弓使い》により陳腐化。悩んだ挙句、《石鍛冶の神秘家》を採用するに至った。」という経緯を持つ。つまり、石鍛冶でありながらアルーレン要素も持ち合わせるデッキなのである。

予想外のカードを前にフリーズするKiyoaggro。そのKiyoaggroに対し、マッツは《石鍛冶の神秘家》を展開。《梅澤の十手》を持ってくる。

そして更に《花の絨毯》を展開。Kiyoaggroの土地からマナを自分のマナプールにねじ込むと、そのマナから先ほど見せつけた《魔の魅惑》をプレイ。そのまま《護衛募集員》をプレイし、《敬愛される語り手、ニアンビ》を展開。

更にバウンスした《護衛募集員》からサーチするのは《洞窟のハーピー》。《敬愛される語り手、ニアンビ》と揃うことで無限ライフを獲得したマッツに対し、Kiyoaggroは手を差し出した。

マッツ2ーKiyoaggro1

■デッキリスト

■対戦動画


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